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今年の発表会が終わって2ヶ月近くが経ち、かなり気は早いが、譜読みにたくさん時間をかけられる今の時期に、レッスンの新レパートリーの譜読みと同時に、次回の発表会の入れたい曲などを、少しではあるが、考えている。

発表会の選曲は、ただ単に新しい曲を譜読みをするだけではなく、生徒さんの実力の伸び幅を予想(期待も含めて・・)しながら、過去数年で気になった点なども含めながら・・・。

そして、世の中の、ピアノ発表会と言われるものでは、どんな曲が演奏されているのかも、少しは調べてみようと、先月、そして今月と、他教室さんの発表会を2つ見学へ行き、プログラムを入手、演奏も少し聴いてきた。

2つの発表会のプログラムを入手して見学して気がついたことは、幼児や小学生低学年が弾くような小さな曲では、意外にも教本の曲をそのままたくさん使っていて、バスティンがグローバーの曲が、2人、3人と並んでいること。
これはある意味仕方がないことなのだろう。

小学生も3年生以上になってくると、曲目もバラエティーに富んでくるが、1つの発表会はギロックがかなり多い印象。
自分も、演奏力はそれほど無い生徒さんでも、多少は華やかに聴こえるようにと思い、ギロックを選曲することはあるが、かなり以前から、ギロックがたくさん重複するようなギロック祭りにならないようには、気をつけている(ちなみに、今年はギロックは1曲だった)。

小学5年生以上になってくると、本格的な曲も増えてくるが、1つの発表会では、ショパンとベートーヴェンが多く、きっと人気があるのだろう。

さて、こうして他の教室さんの発表会のプログラムを見て、演奏を聴いて、参考になることや、気がついたことも多かった。
例えば、見学へ行った2つの発表会では、シューベルトの即興曲は、どちらのプログラムにも入っていて、演奏も聴いていると、定番のシューベルトの即興曲も、あらためて人前演奏向きの曲だと感じた。

自分は、これまで、シューベルトの即興曲のうち、4曲くらいをレッスンでは使うことは時々あるが、どれも定番であり、同じようなことの繰り返しが多いので、発表会の曲としては、弾く方も聴く方も、飽きてしまうのではという気がしていて、発表会の選曲では、候補に入れることは少なかった。

だが、今回、小学生や中学生、大人の方がシューベルトを弾くのを聴いていて、ほとんどの方が、まだまだ不安定な演奏ではあったが、流れのある演奏の方が多く、聴いていて悪く無いと感じたので、自分も次回はシューベルトを久しぶりに発表会に入れたいと思ったが、定番曲の魅力を再発見といったところだろか。

ただ、自分のところには、例えばシューベルトの即興曲op.90-2 op.90-3 op.90-4 op-142-2などを、発表会で弾くことがちょうど良い実力の生徒さん・・・つまり、現段階で、古典ソナチネなどを普段から弾いたり、ショパンの簡単なワルツ、メンデルスゾーンの無言歌からシンプルな曲なども弾いていて、そろそろ中級レヴェルの少し本格的なロマン派の曲を・・・という生徒さんが、あまり多くないという現実がある。
来年への実力の伸びということを、少し期待値を大きく考えたとしても・・・それほど多くは無いだろう。

やはり、今の3~5年生くらいの生徒さんの演奏力を、もっと上げていく必要はありそうだ・・・。
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発表会のまとめも、今回で、一応のまとめのまとめかと。

毎回のことだが、終わった直後には達成感があっても、何かと課題が多く残る発表会。
選曲、準備の時期、日々のレッスンから仕上げに向けて、プログラムの順番決定、リハーサル、本番と、各段階でそれぞれ課題が多かったが、リハーサルから本番の流れは、例年よりもスムーズに進行できたと思う。

曲の決定のための調査票から曲決定までの流れは、少し遅かった。
これはコンクールなどとの関連もあるので、あと1ヶ月早めにすることは難しいが、できれば、あと2週くらい早めの方がいいのかもしれないと思った。

無謀曲を希望する生徒さんや保護者さんへの対処は、今回もキッパリと断ることができなかったが、これは今後も課題になりそうだ。
無理なものは無理だと、ほとんどの生徒さん保護者さんには言えているはずだが・・・どうにも、それを言いにくい生徒さん保護者さんの場合には、もっと作戦が必要(?)なのだろうか・・。

プログラムの順番は、今回は久しぶりに小細工なしの学年順(連弾と大人の方以外)にしてみたが、これで良かったと思う。
しかし、同学年の場合にはどうするのか。
一応、曲の規模ということにしているが、明確でもないか・・・。

プログラムをあらためて見てみると、いろいろな種類の曲を入れていこうとする目的は、達成できたと思う。
特に、今年発表されたばかりの曲や、北欧系の曲を少し多めに入れることに、今回は成功した。
ただし、自分の選曲は、ピアノ歴や年齢に対して、相応の実力があったり、伸びていると思われる生徒さんには、古典から初期ロマン派のピアノ曲で、練習にもなり、演奏効果もある曲を弾いてもらっていることが多いようだ。

近現代のフランスものは、今回は少なくて、意外にも(?)小学生が1曲弾いたのみ(自分が講師演奏で1曲弾いたが)。
もう少し入っていてもいいのかもしれない。

このまま皆が今のペースで実力を伸ばしたと仮定すると・・・次回の発表会選曲の時点では、もう初心者でもないはずなのに、小学1年生に実力的に抜かされている小4や小6という現象が、おそらくは現実的にありうると思う。
他人と競争しているわけではないので、それも良しとするのか、それとももっと実力をつけさせるべく、レッスン内容を濃くしていくのか・・・
やはり、基に戻るレッスンは、あと複数の生徒さんにも必要だろう。

他にもいろいろと考えることはあるが、一応このあたりで、発表会のまとめとさせていただく。
発表会のまとめも終盤です。

生徒さんと保護者さん(他に、当日の手伝いをしてくれた方々)などの感想を集計はほぼ終えたが、予想どおりなのか、出場生徒さんのベートーヴェンのソナタの演奏は、残念ながら、あまり評判は良くなかったようだ。

まあ、それはある意味当然だろう。
出場生徒さんの現時点での実力は出せた本番だったと思うが、テクニック上にあきらに無理がありそうな演奏で、表現はほとんど無いに等しく、細かい音符が省略気味してしまったかのような崩れた演奏になっていたが、それは曲を知っている方にはバレていたようだ・・・。

では、出場生徒さん本人はどう感じているのか?
発表会後の最初のレッスンで、感想を聞いてみると・・・

モリス : 本番の演奏はどうだった?

生徒さん: まあまあ上手くいったと思います

モリス : (ああ、やっぱり・・・)・・うん、そうかもね、集中して弾けたいたとは思うよ。もう少し強弱をつけることができれば良かったけれど、そこまでは今回は難しかったかな?

生徒さん: ・・はい、それはもう少しかも・・

モリス : では、他の人で、良かった演奏はあった?

生徒さん: はい、(プログラムを見ながら)プリさんが凄かったです

モリス : そうだね

生徒さん: 私も、もう少しがんばったら、プリさんみたくなれるのかな~

モリス : は?!%#?

このあと、プリさんが、出場生徒さんくらいの年齢の時には、どんな曲や曲集を練習していて、どんなペースで仕上げていたのか、その1年後はどんな内容で、さらにその1年後には・・といった話を、少し詳して説明してみた。
これで、“少しがんばったら”くらいでは、プリさんレヴェルには追いつくことはできないことは、少しは理解してくれたとは思うが・・・。

レッスンの終了時間近くに、お迎えに出場生徒さんのお父さんが登場。

モリス : お父さん、どうでしたか、発表会は?

お父さん: はい、本番はよく弾けていたので、良かったです

モリス : (ああ、やっぱり・・・)・・そうですよね。他の方で、良かった演奏はありましたか?

お父さん: そうですね、プリさんが、今回も凄かったですね。うちも、少しがんばってあれくらいになってくれれば

言っていることが、親子であまりにも似ていて・・・・自分としては、笑えない状況だった・・・。
発表会が終わり、レッスン時間に生徒さんや保護者さんに感想を聞いて、印象に残った演奏、良かった演奏、凄かった演奏など集計をしていると書いたが、その感想の集計もほぼ終了。
当然のように、皆さんから好評な演奏もあれば、自分があまり想像していなかった意外な人の演奏も人気があったり・・・これは、今後のためにも、参考になる。

途中集計の段階でも、プリさんの演奏が他を引き離して人気だったことは述べたが、他はどうだったかというと、ココさんの演奏は、やはり人気があった。あとは、大人のお兄さんなど。

小さな子から小学3,4年生くらいまでの生徒さんの曲は、どうしても小さな曲、初級の曲になりがちなので、印象には残りにくいようだ。

この年頃の初級の生徒さんの演奏も、よく聴こえるように、毎回選曲と演奏順を工夫しているつもりだが、今回の感想の集計では、このあたりの年頃で多くの方に好評だった演奏は・・・アサさんだった。
2曲弾いたのだが、きれいな流れの1曲目、そして迫力がある現代曲の2曲目というコントラストが、聴いている方々に強く印象に残ったようで、曲自体は初級から初中級の間くらいのものだったが、上手に聴こえたようだ。

逆に、キボさんはアサさんの直後だったために、自分も本番を聴いていて、ちょっと印象弱いかと思っていが、多くの方に感想を聞いたところでは、やはりキボさんの演奏を記憶している人は、ほとんどいなかった。
(キボさんだけではなく、アサさんの前後2人くらいの人の演奏は、感想集計では、ほとんど話題にあがらなかった)
キボさんにも、もう少し強い印象の曲を、2曲のうち1曲は選んであげるべきだったのかもしれないし、演奏順を逆にするという方法もあったのかもしれないが、これは今後の課題になりそうだ。

さて、出場生徒さんの演奏は、聴きて手にはどうだったのだろうか・・。
残念ながら、今回の感想集計では、出場生徒さんのベートーヴェンのソナタに、好印象を持った生徒さん、保護者さんはとても少数だった。
これは、テクニック上、あきらかに無理がありそうな感じがしたこと、そして表現がほとんど無かったことが要因だろう。

しかも、既にレッスンでこのソナタを弾いたことがある生徒さんの保護者さんからは、
「弾きにくい音を、省略でやっていたのでしょうか?」
との質問を受けてしまった?!

もちろん、音を省略していたわけではない。
省略していたのではなく、仕上がりの過程で少しずつテンポアップをしていったところ、細かい音が入らない箇所が数カ所できてしまった。
本番の4週前くらいまでは、それを通常の弾き方する指導をしていて、それは出場生徒さんもできていたのだが、あと2週間という時点で、少しテンポをあげると、やはり音が省略気味になってしまい、それを改善しようとすると、そこだけ拍から逸脱するとう現象に・・・

それで、拍子感が崩れるよりは、この省略気味の演奏で行くことにしたのだが・・・他の保護者さんや生徒さんなど、曲を知っている人、弾いたことがある人は、当然のように気がついていたようだ。

やはり、挑戦と無謀は違うということだが、出場生徒さん自身は、どう思ったかというと・・・(つづく)
今回の発表会に、自分の生徒さんではない大人の方(仮に、お兄さんとする)に、今回の発表会は連弾が数組減ることになりそうで、時間的に少し余裕があるので、出演をいかがかと声をかけてみた。

このお兄さんは、いつも難しい曲にもよく挑戦されている大人の方で、今回の出演では、ロマン派を2曲弾いてくださるとのこと。
こうした大人の方の演奏がプログラムに入っていると、聴いている保護者さんには評判がいいことが多いので、自分としても出演してくれるのはうれしい。

お兄さんは、本番でも安定した演奏を聴かせてくれた。
少し前に、この曲を人前で弾く機会があったようなので、きっと心に少し余裕があったのだろうか、落ち着いて弾けていたと思う。
特に2曲目に弾いた曲は、メロディーの歌い方を十分に研究された様子がうかがえて、テクニック的に難しい箇所などもかなりよく練られているように聴こえたし、見えた。
お兄さんの演奏は、ここ数年、年に1回か2回は聴いているが、年々、打鍵のタイミングも全体的に、良くなってきているようで、強和音の通り具合なども、かなり改善されているように思う。

1曲目も、なかなか良い雰囲気をつくっていたと思う。
だだ惜しいのは、メロディーのラインのわずかな加速感、それからちょっとした抜き、手首を柔らかく少し使って指先のコントロールを助けての歌い方、左手とのブレンド感・・・
そうしたところがあと一歩、二歩くらいできると、この曲の場合は格段に良くなる。
もちろん、十分に弾けているので、欲を言うと、ということで。

この1週間と少し、生徒さんにも保護者さんにも感想を聞いているが、やはりお兄さんの演奏も評判が良い。
中には、
「あのお兄さんが弾いていた曲は憧れの曲なので、生演奏で聴けて、とても良かった」
と言っている生徒さん親子もいたが、やはり子どもの演奏とは一味違うというのを、肌で感じでくれたようだ。

大人の方の演奏があると、生徒さんにも刺激になるし、保護者さんにも喜んでくれる方がたくさんいるのは以前から感じていることで、自分のところの大人の生徒さんも、出てくれる人はいるのだが、こんなに評判がいいのなら、もうあと1名くらい誰かお呼びしてもいいのかもしれない。
次回の発表会でも、早めに誰かに声をかけてみようか・・・。
自分は、発表会の次の週のレッスンをお休みにしないで、いつもどおりのレッスンの曜日時間帯に生徒さんに来てもらい、感想などを聞くことにしている。

まずは、生徒さんの自身の本番の演奏について聞くが、これは今回は、
「まあまあだった」
という人が多く、
「良くなかった」
という人も少し。
「すごく良くできた」
という人も僅かにいた・・・。

それから、発表会全部を聴いて、良かった演奏があれば数人あげてもらうことにしている(お迎えにくる保護者さんにも聞いている)。
この良かった演奏の感想などを聞いて、自分は手元の手帳に集計をしているのだが、自分が良かったと思っている演奏と、生徒さんや保護者さんが良かったと思う演奏は、微妙に違ったりもするのが、興味深い。
また、今後の発表会の選曲の参考に、また普段のレッスン曲の参考にもなる。

1週間感想を聞いたところでは、プリさんの演奏が他を大きく引き離して大人気。
やはり、曲がある程度難しくて大きく、テクニック的にも難しいところも多く演奏効果もあったので、とにかく凄かったと思った方も多かったのだろう。

小さな生徒さんの保護者さんなどからは、
「最後に弾いていたプリさん、凄かったです!うちの子も成長して、プリさんみたいにぜひなれたら!」
のようなことを言われたり、
他の小学生の生徒さんの保護者さんなども、
「プリさん、今年も凄かったです。うちの子も、プリさんみたいにしてください!」
のように言われるが、これもだいたいここ数年同じようなパターン・・・。

これは、実は、少し返答に困る会話でもある。
小さな子どもであれば、今からしっかりやっていければ、プリさんのレヴェルになることは、十分に可能であると思っているので、それはそのように答えることができる。

だが、自分のところの小学4,5年生徒さんで、あの某コンクールに出場して、まずまず良い点数をもらっているくらいの上手な方の子でも、2年後、3年後に、プリさんのレヴェルになるのは、正直言ってかなり厳しいと思っている。
もちろん、可能性はあるわけだが
「うちもプリさんみたいに!」
という、4,5年生の生徒さんや保護者さんへの伝え方は・・・単に練習量ということだけでもないので・・・どのように言っていいのか、少し難しい・・・。
基に戻るレッスンの生徒さんのこの半年の進歩についてはたびたび書いてきたとおり。

譜読みで急にオクターブ違いをしたり、音価が不正確だったり、音を読んでいないうちに鍵盤を弾いてしまう長年の良くないクセを、初心者が使うような教本から始めて、1からやり直して楽譜の読みをやってきた。
同時に、ピアノを弾くことそのものについても一からやり、根本の演奏力を改善、高めようという試みを継続してきたが、生徒さんのやる気もあり、着実に力をつけてきたと思う。

発表会のソロの2曲もその延長線で基に戻る生徒さんが読めて弾ける曲で、少し長めの曲をということで、現代アメリカのロマンティックな小品と、邦人作品でファンタジー性のあるものに。
長めの曲の譜読みに少し苦戦気味の時期もあったが表現力豊かに仕上げるという目標は、現時点での実力としては達成できたのではないかと思う。

リハーサル
ちょっと調子が良くない演奏に聴こえるが、基に戻る生徒さんも自覚しているようだ。
落ち着いて弾けば大丈夫はず。仕上がっているのだから、自信を持って弾くように軽い声かけ程度にしておく。

本番
テンポも極端に遅くなったり速くなったりせずに、やってきた表現力もいつもどおりに近いくらいの演奏ができたと思う。
ある程度の曲を弾いた生徒さんの中では、この基に戻る生徒さんがおそらく、もっとも本番でいつもどおりに弾けて、実力を出すことができたのではないかと思う。

基に戻るレッスンを始めた当初から、もっと弾ける生徒さんだとは思っていたが、今年の発表会までの半年と少しの期間で、ここまでの演奏を本番でできるくらいにとは、正直想像していなかった。
やはり、基本をしっかり継続していけば、これくらいはできるものだと、あらためて感じたと同時に、他の数人の生徒さんにも、基の戻るレッスンをする必要性を感じた発表会だった。
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