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ピアノは室内で弾くことが圧倒的に多いので、特に季節感を反映した曲目でなくてもいいのだが、1年の中に多少のリズム感があった方がいいかな、などと考えて、やはり季節感を取り入れたレッスン曲を生徒さんと選ぶことも多い。

曲目は、実際の季節よりも少し早めに選曲したほうが、完成が遅くなったときのためにもいいようだ。ちょっと前なら、シャンソンの「枯葉」なんかを、クリスマスソング系統は今からでは少し遅いが、間に合いそうだ。

クリスマス音楽というのは、どうしても定番ものになってしまい、新鮮さが無いようにも思うが、意外とレッスンには使える。
例えば、メロディーが簡単な「ジングルベル」は、幅広い練習に使えて便利だ。初心者もハ長調でなら簡単に弾けるし(本当はピアノはハ長調が簡単ではないが、初心者には事実上簡単に感じる)、少し弾ける人なら「移調の練習」や、「コードをつける練習」にも使いやすい。また、「伴奏を工夫する練習」にも使いやすいので、生徒さん自身がいろんなアレンジをしてダイナミックに弾く練習もいい。

クリスマスソングは、みんなが知っている曲が多いので、2・3曲レパートリーとして持っているがおすすめだ。
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弾く曲の難易度が上がっていくと、「8割くらいの出来」と言われてたって、どれくらいが仕上がりの目安なのか、正直わからなくなってくると思う。そして、完成度を見極められないまま、ずるずると長期間同じ曲に付きっ切りになるなんてことも。

「8割の出来」を目標にしても、週に1回のレッスンに通っている人と、自分だけで楽しんで弾いている人など、ピアノを弾く人の環境や実力・曲に対する愛着度などにも関わってくるので一概には言いにくい。
しかし、自分は生徒さんには、毎日のように練習しているとして、1ヶ月~2ヶ月くらいで「完成に近い」と自身で感じられなかったら、それは現在の実力に見合った曲ではなかったのかもしれないとしている。

これは、以前に述べた「階段レベルアップ」のための少々難しい選曲をしたとしても、ほぼ変わらない。難しいと感じているからといって、完成までの期間を先に延ばすのは、効果的ではないようだ(だから難しいと感じる曲では、的をしぼった練習で全体の完成後が多少低くても、良しとしている)。

あとは、過去にうまく弾けた曲と比べてみよう。これも本人の感覚的な問題だが、うまく弾けた曲の感じに、現在の曲の完成具合が、感覚として近いかどうか考えてみる。
すると、「あの曲の完成度よりは多少低いかな」とか「以前の曲よりも、うまく仕上がった気がする」などと思うので、参考になる。

指導者の「だいたい仕上がりだね」なんていうのは、本当はあまり当てにならないと思う(自分でもやっていてそう思う)。結局は、自身の見極めの繰り返しが、曲の仕上がり度合いを高めていくはずだ。
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「8割の出来」で、仕上がりとした曲は、緊張して8割から多少くずれても、7割くらいの出来をキープすれば、おそらく大丈夫だ。

しかし、この「8割の出来」を、人前でも維持して演奏をしたい。そのために必要なのが、普段から「人前で弾くことを意識した練習=練習の時に、自発的にプレッシャーをかけてみる」ことが効果的だ。

本当は、誰でもいいので他人に聴いてもらうのだ一番だが、身近に聴いてくれる人がいない人もいるだろう。そこで、自分が生徒さんに薦めている擬似プレッシャーの方法は…

コンサートホール舞台での演奏を想像してみる。~これは単純な方法だが、想像力を働かせると、結構プレッシャーがかかってくる。お辞儀をしてから、椅子に座って演奏。
一発レコーディングをする~レコーディングスタジオで、ミスできない状況で一発録音をするように、自身の演奏を録音してみよう。「録音する」ことを意識するだけで、結構緊張するもの。

どちらも、やっている人は結構いるかもしれないが、集中力を高めるのにも役立つので、普段からしっかり意識することが大切。先にリラックスを心がけてから、集中だ。

定期的なレッスンに通っている人は、レッスン時を活用するといいだろう。指導者は「最初に聴いてもらう他人」だと思って、適度な緊張感を持って演奏する。逆に、レッスンで毎回のようにガチガチに緊張してしまう人は、「家での練習と同じ」だと思って、堂々を弾く心がけを。
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曲や演奏に関する感想や意見というのは、基本的に自由なものだと思う。しかし、時と場所を選ばなくてはいけないようだ。

先週、室内楽の演奏会があった。弦楽の四重奏を基本としたスタイルで、曲目によって、バイオリンとチェロの二重奏などやピアノを入るという編成に。500席ほどの小さな音楽ホールは、8割ほどは埋まっていただろうか。

前半の終えて、休憩時間になった時だった。自分の前列に座っていた50代くらいの男性が、その隣の女性(たぶん知り合いではない)に話しかけたのだ。
男性「どう思いましたか、今までのところは」
女性「はあ、どうでしょうか」
男性「これはダメですね。楽器が全然鳴っていない。躍動感もないし、ピアノもばらついていて……」

といった感じで、後半のプログラムが始まる直前まで、男性は女性に向かって、演説を延々としていた。

この男性の感想は、全くの的外れではないと思った。自分も前半のプログラムでは、楽器の響きが薄いような印象をずっと持っていたし、意図的かどうかはわからないが、かなり抑えた演奏のような気がした。

しかし、問題はその男性の感想の内容ではない。コンサートがまだ終わっていない時点で、しかも他の聴衆に聞こえるような声で、個人的な感想を言うべきではない。前半の演奏を、良いと思っている人だって中にはいるだろう。

自分が今までに出会ってしまった、こういった余計な感想を途中で言う人は、「自称クラシック通」の年配の方に多い気がする。こういった行為は、コンサートのマナー違反というより、ほとんどルール違反なのではないだろうか。
そんなに意見を言いたければ、終了後に演奏家の楽屋にでも行って、直接言ってみればいいだろう。
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ピアノを弾くときの、指や腕の動きの内部意識についてもうちょっと。
スポーツなどでも、フォームの改良やチェックをするときに、この内部意識を注目していると思う。テニスなどで豪快なショットの一流選手の打ち方のフォームを、自身も取り入れてみようと思うことはいいことだが、単に外から見た動きを真似ても、効果は少ないということだ。

見た目に同じような動きを真似ること自体は難しくないが、問題はどのように神経が働いて、筋肉を動かしているかという内部意識が重要なのであり、それを取り入れないと、フォームの見た目を真似ても似たような豪快なショットは打てない。

ピアノの弾きかたも同じように、一流ピアニストの演奏をテレビなどで見て、弾きかたの真似をすることは、一歩間違えると、大きな勘違いで終わってしまうこともありえる。
例えば、和音の連続強奏をしている場面を見て「ピアニストは結構手の甲に力を入れて弾いているようだ」とか、「上半身を大きく動かしているな」なんて思ってはいけない。そのように見えても、弾いている本人には、そのような意識はおそらくないだろう。

「手の甲に力が入っている」「体を動かしている」という動作が、良いピアノ演奏につながっているのでは、おそらくない。むしろ結果としてそのように見えるのであって、真似をする箇所ではないのだ。

しかし、内部意識を考えずに、こういった外部からだけの指や腕などのフォームの誤解は、ピアノの世界ではかなり蔓延しているので、指導者も生徒さんも気をつけたい事柄の一つと言える。
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ピアノを弾いた結果として聴こえてくる音楽に対しての感想は、本人よりも外から聴いている第三者の方がよくわかっているものだが、逆に弾いている本人にしかわからない事柄もあるだろう。

指の独立性や筋力・脱力などについてもそうである。指導者がその人の状態を見て、いくらためになりそうな助言しているつもりでも、所詮は外部からの指摘なので、本人の神経や筋力については、本当のことはわからない。

例えば、まずまずピアノを弾けている人でも、指の第二関節に力が入りすぎていて、打鍵のコントロールがうまくいっていない人も多い。それは、外から見て比較的わかりやすいが、わかる確率は100%ではない。
第二関節に余計な力が入っているのに、そうは見えない人もいるし、余計な力はほとんど入っていないのに、外からは幾分不自然に力が入っているように見える人もいる。

指導する側は、外からの一般的な指摘のみをしてしまうことが多いので、自分も普段から気をつけるようにしているが、こういった神経や筋力・脱力などの動き全般のことは、結局はピアノを弾いている本人の「内部意識」のことなので、全てを把握することはできない。

丁寧に説明と対話を繰り返しつつ、「内部意識」が理想の動きに近いかを確認しながらのレッスンが、無駄のない指や手の動きにつながると思うが、生徒さん一人ひとりに対して細かい対応はやはり難しい。
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ある程度の仕上がった演奏というのは、人前で演奏することを想定できているか、ということだと述べたが、もう少し仕上がりのチェックをしてみよう。

しっかりと譜読みはできているか?~譜読みのミスで間違った音を思い込みで弾いていないかチェック!場合によっては、楽譜が間違っていることもあるので、気になる点は他のエディションでチェック。特にPOP系のピース版系場合は楽譜自体のミスも多いので、原曲やコード進行などからチェックする。

細部まで音楽をできているか?~曲中に複雑な箇所や疑問に感じる箇所を、何となく弾き飛ばしてはいないか?特に音の少ない箇所のバランスは、よくチェックした方がいい。

全体の弾き込みは十分か?~練習がある程度できて、10回通して弾いたら、8回はほぼイメージ通りに弾けているか。特に、ミスの箇所を弾き直しをするクセがついている人は要注意。それが当たり前になってしまい、弾き直しをミスと感じなくなっている可能性もある(結構多いです)。

自分はいつも「8割の出来で」を、いろいろな目安にしている。自分がイメージしている演奏に8割くらいは近づいているかという感じだ。
また、難しい箇所でも、普段10回中8回は上手く弾ければ、本番ではうまく弾ける確率は6~7割くらいで、おそらく大丈夫など。普段が6割だと、本番では5割以下ということに。それはちょっと危険なので、自分が人前で演奏できる曲とは言えないかもしれない。
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ピアノを上達するための普段の練習方法として、これまで「複数の曲を同時進行で弾く」ことや「時には、少し難しいと感じるくらいの曲を弾く」ことをあげてきたが、それらとも同じく重要になのが、「時には曲を仕上げる」ことだ。

曲の仕上げるという事の定義は難しいが、自分は「人前で演奏できるくらい」が、ひとつの目安だろうと思う。。そうなると、簡単な曲を楽譜を見ながら初見で弾けることとは違うし、レベルの高い曲をやっと弾くこととも異なるので、自身のレベルに相当する曲が少し定まってくると思う。ようするに、人前で緊張しても途中で止まったり弾きなおしをすることなく、自分の力の8割くらいは発揮できた演奏をする曲ということだ。

人前での演奏~発表会などを考えてみて欲しい。たとえ普段はハイドンのソナタやチェルニー40番のようなものを弾けていても、「エリーゼのために」だって余裕ではない人もいるかもしれない。それほど、人前での演奏いうことは、大変なことだと思う。

以上のようなことを踏まえて、複数曲をいつも持っているとすると、メインの曲のレベルを「時にはレベルの少々高いものに挑戦・時には演奏の完成度を追求できるくらいの曲に」と変更すると上達に効果的だろう。
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ピアノの上達には、「練習のための練習曲をがんばる」より、指の動きが少なめだとしても「音楽的な曲を弾く」方が、結局は上達の近道であることを繰り返し述べている。では、名曲をたくさん「聴く」ことは、上達の早道になるのだろうか?

お偉い先生方などは、よく「この演奏家の演奏を聴きなさい」とか「この曲を聴いて勉強しなさい」なんてことを言う。確かに、たくさんの音楽を聴くことはいいことだと思うし、「こういう演奏方法もあるのか」などと勉強になることもある。だが、音楽を多く聴くことが、即、自身の音楽表現を高めることには、つながらないだろう。

やはり、聴くことと、弾くこととは、つながりがある部分もあるが、脳や体の働きが別の作業だと思う。一流スポーツ選手のプレイを目に焼き付けても、同じプレイは容易にできないとの似ていて、いい演奏を聴いても、それが自身の演奏に反映できるかどうかは、別のことなのだ。聴くことにイメージをつくるという効果はあるが、他人の演奏はやはり別物なので、最終的には自分の音楽イメージで弾くものだ。

だから、音楽を聴くときは「この音楽を自分の演奏に生かそう」などと考える必要はなく、ただ聴くのが一番。ピアノを上達のためには、名曲を「演奏」しなければ、うまくはなれないと思う。
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ピアノのレッスンを受けている人の中には、曲を弾いて指導してもらうだけでなく、「ソルフェージュ」のレッスンも同時に受けているという人も多いのではないだろうか。
ソルフェージュというのは簡単に言うと、ピアノで弾いた音を聞き取って楽譜にする「聴音」と、楽譜を見て伴奏なしにすぐ歌う「新曲視唱」などのことだ。これに、リズムを使った課題や「コールユーブンゲン」などの歌系課題などもあり、分野としては広い範囲で奥も深く、専門としている人もいる。

他のピアノ指導者と、最近このソルフェージュの話をした。ピアノを習っている人にとっては、聴音と新曲くらいが普通のレッスンだと思うが、これの必要性や有用性といったものを、生徒さんが感じているかという話になった。

確かに、聴音などを面白いと感じる人は、あまりいないような気がする。「ピアノが上達することに何の関係があるの?」という疑問も、生徒さんの多くが持っているかもしれない。また、指導者の側でも、ソルフェージュの位置づけをどうしていいか困っている人も多いのかもしれない。

自分も、聴音などにどれくらいの時間をかけるか、どこまで追求してやるか、迷うこともある。読譜力や作・編曲能力・さらには演奏へとつながっていくことの重要性は感じつつも、苦手な生徒さんには、かなりな苦痛らしいことも把握しているつもりなので、難しいところだ。

最近は、専門の受験生以外は、ソルフェージュは希望者のみ(重要性は最初に必ず説明する)としている。小学生などは、ゲーム感覚で「この音は?」などとやるのが好きな子も多いので、ピアノを弾く前に自然に取り入れることもある。

ソルフェージュ自体の様々な研究は進んでいるようだが、実質のレッスンでの取り入れ方などはまだまだこれからの課題だと思うので、この先考えていきたい。
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レベルアップを目的に選曲するときは、ある程度有名な曲または、すぐになじめるような曲がおすすめだ。自身のレベルよりも上のものに挑戦するときに、曲のイメージがつかめないままに手探りの状態で挑むと、時間がかかるし、譜読みにも苦労する。
その点、聴いたことがあるメロディーや、たとえ知らなくてもスッと入って行けるようなものだと、弾くこと自体に専念しやすい。

そこで、オススメ物(特に大人の人には)をちょっとまとめてみると…
初級者 ~エンヤの「ミス クイン」
        サティの「ジムノペディ1番」
初中級車~久石譲の「風の谷のナウシカ(オープニングテーマ)」
       ショパンの「ワルツop.69-1(別れのワルツ)」
中級車 ~ドビッシーの「夢」
       ムソルグスキー「展覧会の絵」よりプロムナード

あげたものは一例。どれも曲名は知らなくても、知っている曲だったらり、聴いたことがあるような印象を受けるなじみやすいものだろう。

指の動き的にはそれほど難しくないので、楽譜をよく読んで、音楽を作り上げることに集中しやすいと思う。特に音をきれいに響かせることに注意をして、自身の耳でよく確かめて弾きたい。
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1段階上のレベルアップを目指して、自身の現在の腕よりも少し程度が高く、適切な曲を選曲できたとしても、課題は多くあると思う。思ったよりも、弾きにくい箇所が多かったり、自分の手の動きとしっくりこなかったっり……。

そんなときも、いやな曲ではない限り、なるべく一応の仕上がりまでもっていきたい。そうしないと、現在の実力と、ちょっと上と思われる曲のレベルの差を、感じとることが出来ないからだ。
また、曲の完成度をそれほど追求する必要はないことは、以前にも述べた。難しいと感じる曲に挑戦するときは、どうしても曲の特定の箇所に練習が集中してしまいがちなので、逆に簡単なところまで手が廻らないこともある。

例として~中級程度の実力の人(毎回言うように、どの程度が中級かはわかりにくい)が、リストの「愛の夢」に挑戦しようとするとき、中間部分の「動きが多くテンポアップした箇所」に、どうしても練習の大半をあてることが多く、より簡単なはずの後半部分では、練習に身が入らないなんてことも。

そのような状況になったとしても、それほど悪いことではない。
曲の全体を通して完成度が高い方がいいに決まっているが、自身で課題となる箇所を重点的に練習することは、階段レベルアップのひとつの道でもある。
でも、あまり同じ箇所を練習しすぎると、返って指の動きがくずれてきたり、手を傷めることもあるので注意はしたい。
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ピアノの腕というのは、キュッとレベルアップすることをご紹介したが、そのための選曲をもう少し考えてみよう。自分は、ロマン派やそれ以降のものをおすすめしているが、今まで古典的なソナチネなどを中心に弾いてきた人にとっては、いきなり違う傾向の物を弾くことは不安な人もいるだろう。

そういう時には、無理して異なった傾向の曲を弾く必要なく、今までの古典の延長上の曲でもいいが、その選曲にもコツがある。
ソナチネの延長として、ハイドンやモーツァルト・ベートーベンのソナタがよく弾かれているが、その中から中級の人にとって、レベルアップに適切な曲(簡単すぎず、難しすぎず、できるだけ練習曲っぽくないもの)を選曲したい。

例えば、初・中級者にモーツァルトの「トルコ行進曲」などがよく好まれるが、この曲は意外と困難な点も多い。指がある程度廻る人でないと、つまづきながら弾かれていることも多く、あまり早い段階で挑戦すると、断念する人も中にはいる。
特に、大人になってからピアノを始めた人にとっては、モーツァルトのソナタは、思ったように「コロコロと弾けない」という場合は少なくないようだ。

そういった人は、ソナチネからのレベルアップに、ベートーベンの初期のピアノソナタもいい。選曲としては、なるべく音階やアルペジオの練習曲の雰囲気の曲ではない方がいいので、2番や3番や7番・11番といったところは避けた方が無難だ。
初期のソナタでオススメしたいものは、1番の1楽章や5番の1楽章といったところ。ソナチネを弾いてきた人にとって、少々時間がかかっても弾ける程度だと思われる。音楽的にも感じがいい。
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ピアノを弾く人にとって、この寒さが増してくる季節に困り事と言えば、何と言っても「寒さで指が動かない」という事ではないだろうか。普段の家で練習している時でも、冷たい指先が温まるのに時間がかかるのに、レッスン先のピアノの先生の宅や、試験・発表会(この時期にクリスマスコンサートなども増えてくるでしょう)などでは、緊張もあって、指が冷たくで動かないなんてことも。

この「指が冷たくで動かない」ということに関して、自分も昔から悩まされていた。風呂上りに「今、ピアノを弾いてと言われたら、すごく弾けるのだが」なんて思ったりもする。
が、風呂上りのタイミングにミニコンサートやレッスンがあるはずもなく…ピアノを弾くときには、指は冷たくなっていて動かない。暖房やカイロなどの外部からの熱では、容易に指は温かくはならない。

しかし、このここ数年でいろいろと試した結果、指をあたためるのに効果がありそうな事がいくつかあった。

体を温めるのに効果的な、首を温める~タートルネックのセーターなどを着る。
ピアノを弾く前に、よく体を動かして温める~膝の屈伸運動や腹筋運動をする。
体を温める飲み物を飲む~梅肉エキスなどは、血液の流れを良くし、体が温まる。
といったようなことが効果的だった。

これらは、全ての人に効果があるものではないと思うが、試してみる価値はあると思う。
また、唐辛子などは、一時的には体を温めるが、一定の時間が経過すると、逆に体を冷やすらしいので気をつけたい。
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ピアノの上達というのは、なだらかな坂道を上がるように、少しずつ上達するものと思っている人もいるかもしれないが、自分が生徒さんを見ている限りでは、そうでもなさそうだ。

坂道というよりは、階段を登るようにのように、あるときにキュッとレベルアップする。そして少し平らな期間があって、またキュッと1段アップという感じに上達するのだ。その階段の高さもいろいろで、数段分くらいを一気に上達するというケースも、結構あるのである。
自分がレッスンの曲を生徒さんと相談するとき、この階段の直前と判断したら、メインの曲を生徒さん自身のレベルよりも、少し高いものを薦めることが多い。気を抜いては弾けないけど、集中して取り組めばクリアできそうな曲にするのだ。

そうすることで、生徒さんのピアノのレベルがキュッとアップすることがよくある。それは技術的なものだったり、音楽的な要素だったり、総合的にだったりと様々な形で現れる。
この「弾けそうだけど、ちょっと難しそうな曲」の判断は、日頃じっくりと生徒さんを観察していても難しい。が、曲を弾きこなせたときには、生徒さん自身も上達を感じることができるケースも多い。また、この挑戦ということは、結果的に完璧に弾けなくてもかまわないと思う。

一例として~今のレベルが、ランゲの「花の歌」やソナチネアルバムのような人でも、メンデルスゾーンの無言歌集「プレストアジタート」やドビッシーの「2つのアラベスク」などにチャレンジしてみよう!
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複数曲を同時進行でピアノを弾くことに慣れている人は、それぞれの曲に練習の重点目標を決めてみるといい。
例えば、指の強化と脳からの指令の連動を意識しての選曲は、

ショパン~例えば「幻想即興曲」などは、どうだろうか。ただ弾くこと自体は、できているような人も結構いる。が、ほとんどの人が右と左をごまかすように合わせていて、1ページ目からアウトだ。これは、何となく合わせるのではなく、しっかりと確信を持って、3つと4つを合わせたい。脳からの正しい指令を指が実践できるか、という難しさがある。

他にも、バッハなどのバロック系は、指の筋力を必要とし、尚且つ各声部を聞き分けて指で意識して弾けるということが、最低限できなければならない。2声の「インヴェンション」くらいなら問題なく弾けるという人でも、3声部の曲のなると苦労することも。
また、声部の聞き分けは耳で出来ていても、指で表現まではいけない人も多い。指と耳との連動が大切だ。
特にバッハなどの多声音楽は、指の独立性と筋力を非常に必要とする。バッハは指の強化のためだけの音楽ではないが、純粋に指の強化をしたいと願っている人にも有効である。しかし、余計な箇所に力が入りやすく、指や腕などを痛める危険性も、多少はある分野なので、注意をしながら練習したい。

しつこいようだが、「リラックス・疲労を感じるまで練習しない・疲れたらすぐ休憩する」ことが大事だ。
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名曲としておすすめに載せたシューマンの「子供の情景」であるが、実はちょっと苦い経験をしたことがある。
自分が、とあるピアノの先生についていた頃、先生に選曲を95パーセント以上任せていたことがあった。その先生が薦めてくれる曲は自分の好みに合っていることが多く、選曲の難しさを実感していない時期でもあったのかもしれない。

ある日のこと、先生は次の曲にシューマンの「子供の情景」を、と言ってきた。シューマンについては漠然としたイメージしかもっていなかったその頃、何の迷いもなく楽器店で「子供の情景」の楽譜を購入した。
そして、すぐに練習にとりかかったのだが……何かしっくりこない。どこかが違うような感覚が、レッスンを数回うけても消えなかった。

結局、当時の自分は「子供の情景」を、残り数曲でやめることにした。乗っていけそうでいけないような感じ(シューマンを弾いたことがある人なら、何となくわかると思う)が、どうしてもなじめなかったのだ。先生の選曲を途中で投げ出す(!)のは、もちろん初めてだった。

しかし、この体験で多くのことを学んだような気がする。先生の好みや薦めが、必ずしも自分に合っているとは限らないこととか、少々無理そうでも、今自分が弾きたい曲を主張してみようとか。
また、一見すぐに弾けそうな(?)「子供の情景」のような作品の本質を知る難しさも、かなり後になってから勉強するようになった。

今は自分も、生徒さんに「子供の情景」をおすすめすることがある。何曲が弾いてみせたところ、断られることもあるが無理には薦めず、「トロイメライ」などの親しみやすそうな曲から馴染んでくれればいいかな、くらいの気持ちでいる。
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中級程度の実力の人で、2曲くらいを同時に持っていても余裕のある人は、多くの分野のピアノ曲に接することをオススメする。これは、ある特定のパターンの曲しか弾けないような傾向に陥るのを防ぐ効果もあり、「意外と違った分野の音楽に相性が良かった」などの発見につながる期待もある。

例えば、ピアノという楽器では必ずしも弾きやすくない曲の練習もいい。声楽の伴奏やPOP系バンドもののピアノアレンジなどは、「ピアノの手」ということを、あまり意識しないで編曲されているので、音符の数が少なくても簡単には弾けないこともある。しかし、そういった楽譜がかなりあるいうことを踏まえて、日頃練習しておくのも実力をつけるにはいい方法だろう。

また、クラシック系のピアノをメイン曲にする場合の選曲では、ロマン派以降のものを多く弾こう。テクニックが付き易いのは古典もの(ハイドン・モーツァルト・ベートーベン・シューベルトなど)と考えられているが、本当にそうだろうか?

確かに古典ものは指廻りは良くするには効果があるが、様々なテクニックや音楽性が身につくとは限らない。どの曲もタイプは似ているし(そんなことは無い!なんて反論ありそうだけど…ロマン以降に比べてという意味ではやはりどれも似ている)、幅広い音域も使ってはいない。
もちろん、バロックや古典にも名曲はたくさんあるが、総合的に考えるとロマンや近代・現代の方が、ピアノという楽器の特性をうまく生かした音楽が多いようだ。

例えば、名曲だがそれほど弾かれていないもの~スペインものは、情熱だけでなく、陰影もよく表しているものが多いです。アルベニスのパバーナカプリーチョやグラナドスのアンダルーサなどはいかがでしょう。
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上達するためには、1曲集中よりも複数曲を同時に持って練習した方が、いろいろな点で効果的であることを述べたが、複数曲のパターンをもう少し考えてみよう。

初級者の方(どの程度が初級かの判断は難しいけど)は、先に述べたようにメインの曲と並行して、他に簡単に弾けそうな曲を常にどんどん進めていけばいいが、ある程度ピアノ曲らしい曲を弾けるようになってきた人にとっては、同時進行の曲があまりに簡単すぎては、効果が薄い。そこで、多くの人が考えてつくのが、「練習曲の併用」ということだと思う。

しかし、いかにも「練習のための練習曲」のようなものを併用するよりも、普通の曲を弾いた方がピアノの上達のためには有効であることは、以前にも何度か述べているとおりである(特に専門的ではない人は)。そこで、中級程度の実力の人が複数の曲を同時進行する時には、異なるタイプの曲を持つことをお勧めする。
ロマン的なものをメインに練習していこうとするときには、

例)メイン~チャイコフスキー四季より「舟歌」やシューマン「子供の情景」として、

並行の副曲には~モーツァルトやハイドンなどのソナタやJ-POP弾き語り編曲もの

といった感じではどうだろう。

似たようなタイプに重ならずに、副曲がメインより少し簡単ということを踏まえていればいい。さらに、作曲された時代や国・地域が違うように組み合わせると、練習にもなるし面白い。
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腕を上げていくためには、多くの曲を弾いたほうがいいが、自身にとってやっと弾けるような曲を何曲も弾くとなると、時間も労力も大変かかる。それで、主に趣味で楽しんでピアノを弾くという場合には、特定の1曲を長期間に渡ってトライするということになりがちだ。

好きな曲が見つかったら、それ1曲を練習→いずれ弾けるようになる、といったパターンでも悪くはない。しかし、上達の速度や効率といったことを考えると、あまりいい方法とはいえないだろう。

そこで、読書のパターンをピアノにも応用してみよう。多読と熟読である。普段の新聞は興味のある話題以外はどんどん読み飛ばしていくが、好きな小説は時間をかけてゆっくり読む。とった姿勢を、普段のピアノ練習にも取り入れてみよう。
複数の曲を同時にやろう!

やり方といっても、難しいことは何もない。メインの好きな曲は、数週間から数ヶ月かかってもいいので、じっくりと取り組む。それと並行して自身にとって簡単に感じる曲(初見では弾けないが、ちょっとやれば弾ける程度のもの)にも取り組むのだ。

例として……「エリーゼのために」が少々難しいと感じて、メインの曲としてじっくり取り組むとすると、並行して童謡やクリスマスソングの簡単な編曲ものや「グルリットの初歩のための練習曲」の中からなど、比較的平易なものを息抜きのように常に弾くという具合。

このように複数の曲を同時進行するクセをつけると、読譜力が大幅にアップするので、曲を習得するのにかかる時間が短縮できる。また、普段から曲をどんどん進行すると、新しい曲に挑戦する前の読譜の不安(楽譜を見ただけで弾くのをためらうようなこと)もなくなってくる。
慣れてきたら同時に進行する曲を3・4曲と増やしてみよう(無理をする必要はないけど)。
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これまで、ピアノを自在に弾けるようになるための訓練として、主に個々の指の神経独立性と筋力強化などについて触れてきた。
しかし、ピアノで弾きたい目標を曲を弾けるようになるためには、指の動きを強化していただけでは達成できないことは、誰でも想像がつくと思う。そこで、ちょっと実践的にピアノを上達することを考えてみよう。

前段階として、普段ピアノを弾くときの過程を簡単に整理。
楽譜を読む(目)→楽譜の情報を手に伝える(脳・神経)→鍵盤を弾く(指など体の神経と筋肉)→弾いた感覚の情報が脳に伝わる(指・神経・脳)→もっとよく弾くための改善指令や次の進行の指令が出る…


と簡単に書いてみたが、実際には人間はもっと複雑な過程を繰り返しながらピアノを弾いている。こうやって見てみると、指の強化というのは、ピアノを上手に弾く上でのひとつの部分でしかない。
そこで大事になのは、「読譜力」と「自身の音楽性」そして、それをいかに「表現するか」ということになってくると思う。そういったものが総合されて、ピアノの実力がついてくる。

例えば、読譜力というのは、ただ何となく弾けそうな曲だけを練習していてもそれなりについてはくるが、ちょっとした練習のコツがある。それがわかってくると、聴いた感じではとても難しそうな曲や、楽譜をチラッと見たら音符でいっぱいに見える曲も、実はそれほど難しくもないことがわかってきたりする。
次からは、比較的知られている曲などを使って腕をあげていく方法を考えてみよう。
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先日、某ピアニストのトークショーというものに友人といってきた。司会のアナウンサーとピアニストのトークと生演奏というものだったが、ピアノ演奏の後のお客さんの反応は、自分の友人も含めて微妙なものだった。

その某ピアニストは、アベマリア(シューベルト)を弾いたのだったが、見に来ていたお客さんのほとんどが、何を弾いているのかわからないといった様子だったのだ。

理由は実に簡単なこと。某ピアニストは、アベマリアのメロディーの間に、たくさんのアルペジオ(分散和音)を入れて弾いていたのだが、このアルペジオが主役となって聴こえて、メロディーがあるのかさえわからない状態の演奏になっていたのだ。

ピアノに限らず、どんなことでもプロフェッショナルになればなるほど、視点は狭量になるものだ。時には、専門的ではない「聴衆の感覚」というも大切にした方がいい。
この某ピアニストは、工夫を凝らし、やりたい演奏をしたとも受け取れるが、楽しい雰囲気のトークショーをいう場を考えれば、みんなが知っているアベマリアを、大半の人が「よくわからない演奏」の状態にする必要はなかったであろう。

毎回のように、聴衆の傾向に合わせた演奏をすればいいとも限らないわけで、微妙で難しい問題でもあるが。
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ピアノの演奏には、左手は右手のようにメカニックな訓練を一生懸命するよりも、伴奏系をうまく弾くことを中心とした気配りの方が、現実的(とくに専門ではない方は)だとしてきた。が、「左手だってしっかり訓練して、両手で弾くような難曲も弾きたいっ」という方もいるだろう。

そういう人は、これまでにも述べてきたような、タッチポイントや指の個々の神経独立・筋力の強化などを、左手に関しても右手と同じように少しづつ練習していけばいいのであるが、その前に、利き手ではない手が、どれほどうまく使えないものなのかということ(右手が利き手だとして)、実感することも必要だろう。

例えば、左手でウチワや扇子を持ち、自身の顔にあおいでみよう。
どうだろう。右手を同じように、上手に風を顔に送ることができただろうか。やったことがない人なら、右手と同じような感覚でウチワをあおぐことは難しいはずだ。同様に、左手でハミガキなども難しい。

筆記や食事などの動作は、利き手ではない左手では困難なことは想像がつくと思うが、やってみると、ウチワやハミガキなどの動作でさえ、左手では簡単ではないことに気がつくと思う。右手に比べて日常の使用頻度が少ない左手は、指だけでなく、腕などの動作でも、神経や筋肉が思い通りには動いてくれないのだ。

だから、ピアノでも左手を右手を同じく練習するという前に、普段から左手の腕や指の神経や筋肉を使って、眠っている左手を起こしてあげよう。そう、左手は眠っているだけで、使えば使うほど思い通りに動くようになる。
ちょっと地味な作業で、「ピアノの左手テクニシャン」までには遠いかもしれないが、日々のちょっとしたことこそが大切ですよ。
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ジャンル:音楽
左手の和音奏法、今回はテンポ感について考えてみよう。
和音の伴奏に限らず、左手は伴奏系を担当することが多いが、この伴奏について、ただ何となくメロディーを補完しているように弾いている人も多いのではないだろうか。それほど気を使わなくても、先に述べた同時性とバランスについての概念を持っていれば、テンポ感が少々おかしな演奏でも、特に気にしないという人もいる。

しかし、テンポ感というのは、演奏の質を決定づけるような重要な要素だと、自分は考えている。どんなに楽譜どおりに正確に弾いているつもりの演奏でも、肝心のテンポがぐらぐらしていたり、逆にメトロノームのように機械的だったりする(そういう演奏もありだとは思う)と、聴いていて気持ちのいい音楽とはいえないだろう。

伴奏系のテンポについては、考え方はいろいろとあると思う。一つは、メロディーの流れとは関係なく、淡々と進んでいく弾きかた。もう一つはメロディーの抑揚と対になって、表情をつけるやり方。
このほかにも、表情は少しつけるが、テンポは一定を保つとか、和音系では一定を保ち、分散和音的な伴奏では幾分表情やテンポを揺らすなど、さまざまなパターンがある。

当然、曲によっても適した形は違うだろうが、どういった左手伴奏をするにしても、大切はことは「テンポは左手が決める」ということだ。だらだらとしたテンポ感の無い演奏をする人は、大抵の場合左手の伴奏がうまくいっていない。左手の伴奏に乗って、右手が歌えるような感覚で演奏するように常々心がけると、いい結果が生まれてくる。
練習方法としては、左手の伴奏系のみを弾きながら、メロディーを口で歌うように(鼻歌でかまわないので)して曲のイメージを膨らませる。その後で右手も合わせてみよう。きっとうまくいくはずだ。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
生徒さんの演奏を聴いていて「ああなるほど、こういう弾きかたもあるんだな」と、感心することもよくある。自分は一応ピアノを指導しているのだが、逆にこちらが勉強になることもたびたびで、いつも多くのことを考えさせられる。

生徒さんにピアノを教えると言っても、その位置づけは難しい。「自分が師匠で生徒は弟子」というのとは全然ちがうと考えているので、生徒さんのしつけのようなこと=挨拶をしなさいとか、服装などのことは言わない。挨拶はこちらから先にすればいいし、他の身の回りのことも、保護者の分野であると考えているからだ。やはり、他のサービス業と同じで、自分から見れば生徒さんは基本的には「お客様」なのだと思う。何と言っても、お金をいただいているわけだし。

しかし、ピアノの指導にいわゆる「情操教育」的な物を期待されているお父さんやお母さんも多少はいらっしゃるようだ。こちらも最初に自分のスタンスを説明しているつもりだが、それでも「音楽=心を豊かにするもの」といった構図で考えている人多いようだ。

自分が受け持っている生徒さんの大半は(大人の人も含めて)専門的ではない人が多いので、楽しむことを第一にレッスンをしているつもりだ。生徒さんが、ピアノを通じて、人生を少しでも豊かにしていってくれることを期待はしているが、音楽との出会いが心を豊かにするかどうかは、結局はその人次第。昨日見た雑誌の塾の広告に「生徒を大きな器の人間に育てます」なんてあったけど、どこか違う気がする。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
左手での和音奏法。同時性の次はバランスについて考えてみよう。
和音のバランスというと、各音をバランスよく弾くことが思いつくが、曲の箇所によって状況は千差万別なので、理想的にはどんな状況でも自分の思いどおり各音のバランスで和音を弾けばければならない。そのためには、日ごろから手の感覚と耳の神経に気を配る必要がある。

例えば、ド・ミ・ソという和音を弾くとき、曲のこの箇所では「ドを少し強めに」とか「ソを出してドとミは少し控える」などの判断を自身でできればいいが、これは簡単なことではない。右手の和音と違って、左手の伴奏系和音では、専門的な勉強をしないと、この正確な判断は困難に近い(根音を強く弾くなどの一般論はあまり意味がない)。

そこで、左手の和音系のバランスというのは、各音のバランスよりも、曲の流れの中での右手に対してのバランスということを重視した方が、一般的には結果がいいようだ。
例をあげてみると、右手のメロディーがシンプルなら左手の伴奏を抑えるとか、クレッシェンドするときは、伴奏から先に少しづつしていって、メロディーの盛り上がりを助けるなど。
他にも、伴奏系はあくまで表情をあまりつけずに、メロディーが柔軟に歌おうと淡々と弾くとか、逆に細かく音量を調節するなど、方法はいろんなものが考えられる。

こういった曲の流れの中での伴奏のバランスも、多くの曲をこなすうちに、自分なりのパターンが出来てくると思う。最初のうちは、好きな演奏をよく聴いて、バランスを参考にしてもいいだろう。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
昨日のレッスンで「その箇所はちょっと弾きにくそうに見えるけど?」と生徒さんに注文してみた。この生徒さんは、いろんなジャンルの曲をに挑戦する意欲的な人だが、弾きにくそうな箇所に出会うと、音楽が途切れがちになることが少々あった。

彼女の場合、問題点のひとつに「指使い」があげられる。普段はそれほど不自然な指使いをしているわけでもないのだが、ときどき弾きにくそうな印象を受けるのだ。
それは彼女も自身で感じていて、「この指使いでいいですか」とか「ここは書いてあるとおりの指使いでないとダメでしょうか」などの質問はよく受ける。

指使いの問題というのは、単純に解決できないことも多い。音階やアルペジオの基本的な指使いはあるが、曲やその人の手の大きさ、動きやすさなどとも関係しているし、楽譜の出版社がつけた指使いにも問題点(そういえば、某出版社のベートーベンのソナタでは、絶対弾けない指使いが指定されていたような…)がある場合もある。

自分は「その人が弾きやすくて、思い通りに弾けるならどんな指使いでもいい」というのを基本スタンスとしてレッスンをしている。もちろん、クラシック系のピアノの先生方には、こういった考えには異論や反論もあるだろうけど「この指使いでなければダメ」と決め付けても、うまく弾けなければ意味がない。
だから、楽譜で指定されている指使いを、必ず守らなければいけないということもないと思う。例外として指定を守らなければいけないのは、目的が指の練習とはっきりしている練習曲だろう。それ以外の曲では、書いてある指使いは、「ひとつの例」だと思っていたほうがいい。

冒頭の彼女の場合も、楽譜指定の指使いが本人にあっていない場合に、よく質問を受ける。こちらから2通りくらいを薦めると、ほとんどの場合は解決する。指定は絶対などとは思い込まずに、自分で弾きやすい指使いを考えながら弾いていくうちに、それほど苦労せずに自分の指使いパターンが備わると思う。
指使いの問題はいろいろと奥深いので、一度じっくりと考えてみたい。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
和音の奏法の今回は、「つかむような」感覚で弾く和音です。「突くような」感覚で弾くやり方よりも、どの場面にでも使いやすいく、左手の伴奏系に向いている。

それほど難しいことはなく、手首は軽く固定して(手首に必要以上に力は入れない)、指の形も和音に合わせてつくり、手を少々上から下へ、タッチポイントで鍵盤をつかむような感じで弾く。この「つかむような」というのは、物をガッチリつかむ動作という意味ではなく、鍵盤に触れている指の感覚の問題なので、そのあたりは注意しよう。

この奏法は「突くように」和音を弾く奏法よりも、比較的マスターしやすく、音量の調節もしやすいことから、より多くの人がやっているように思う。また、一連の動作でなくても、弾く鍵盤の上に正確に指がのっていることを確かめてからでも弾けるので、初見演奏や不慣れな曲を楽譜を見ながら弾くときなどでも、ミスタッチになりづらいなどの利点もある。

しかし、和音を弾くときは、「手を鍵盤に乗せる→弾く」という2段モーションではなく、やはり一連の動作で弾いた方が効率はいい。鍵盤に上に指を置いたのを目で確かめてから和音を弾くクセをつけてしまうと、複雑な和音が連続する曲や、左手の伴奏で離れた位置を飛ぶ和音を弾くときなどは、見る時間的余裕がないこともあるので、苦労することだろう。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
前回の続きとして、左手は和音の伴奏系が多いことを前提として進めていく。和音を弾くこと自体は、特に練習を必要としない。ピアノに全く触れたことのない人でも、二つ以上の音を同時に弾けばそれは和音である。と文字にしてみるととても簡単なことのようにも思えるが、実際はそうはいかない。

和音の重要な要素はいくつかあげられるが、まず「同時性」というのがあげられる。これはそのままの意味で、つまり和音を弾いた時に、和音を構成する複数の音が同時に発音できているかということ。「そんなの出来ているよ。ほら同時に鳴っている」なんて思っている人もいるかもしれない。
が、自身の弾く和音をよ~く聴いてみて欲しい。本当に同時に鳴り始めているだろか?

例えば、ド・ミ・ソの和音を弾いたとき、人によってドが速かったり、ミが速かったりなどしているだろう。もっと言うと、3つの音が全部バラバラに鳴り始めている人がほとんどだと思う。
結論を言ってしまうと、一流と言われるプロのピアニストでも、厳密には和音の構成音を同時には弾けていない。彼らピアニストは「同時に近い同時性」では弾けてはいるが。指で同時に弾くということは、それほど難しいことなのだ。

では和音と同時に弾くコツはあるのだろうか。和音をうまく弾く方法はいろいろあり、人によってやりやすい方法は違う。また、曲の場面によっても使い分けをすることもあるが、鍵盤を「少し突くような」感覚で和音を弾く方法と、鍵盤を「つかむような」感覚で弾く方法が、多く用いられているだろう。
「少し突くような」和音の弾きかたは、やっている人も多いと思うが、手首を軽く固定して(手首に必要以上に力は入れない)指の形も和音に合わせてつくり、手を少々前に突くような感じで弾く。従来よく教えられていた「手首を上下に使って和音を弾く」方法よりも、同時に和音を弾くことが出来るし、無駄な動作は少ない。
しかし、欠点もある。「少し前に突くような感じで」といっても、これが過ぎると衝撃は大きいので疲れるのも早い。また、この弾きかたは和音を一連の動作で弾くので、早い曲や複雑な和音の曲に向いてはいるが、曲を十分に把握していることが絶対条件となる。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
左手の動き強化法の前にに、右手を左手の役割について少し整理してみよう。ピアノのような鍵盤楽器では、同じ平面上に両手があり、動き自体に違いは少ないが、受け持つ音域に差があるため、やはり右手の動きが多い曲が一般的には多い。

ということは、左手がメロディーや速いパッセージを担当する曲に備えて、右手と同様に指の独立性や筋力を強化しておくことは理想ではあるが、現実問題としてはどこまで必要なのだろうか。専門的にピアノなどを勉強する人ならともかく、ある程度のレベルまでで楽しく弾きたいという人は、左手の強化は右手ほどは行われなくてもいいのかもしれない。つまり~左手の指を速く動かすような練習曲をたくさん弾くことよりも、左手の役割を理解し、実用に合致した練習をする方が効率的ではということにないそうだ。

では、左手の役割に見合った実用的な練習とは?
左手はメロディーよりも和音を弾くことが多いのは、誰もが実感していると思う。右手だって和音を弾くことは多いが、ここでいっている左手の和音とは、いわゆる「伴奏」系のことである。伴奏というと「メロディーを邪魔しないくらいに聞こえていればいいんじゃない?」なんて思っている人もいるかもしれない(全く間違いではないけど)。しかし、左手の和音系伴奏を絶妙に弾けている人って、そんなに多くはないのでは?

和音というのは、ピアノ技術の中では大切であり、少々難しいものでもある。和音を正確に響きよく弾くには、同時性や各音のバランス・テンポ感などを全て含めなければいけないからだ。
では、次回は和音を上手に弾く!の予定で。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
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