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今回は自分の練習のための日記のようなものを。
自身のピアノ練習に特にテーマなどがあるわけでもないが、今年のこれまでは密度の濃い小品などを弾いて仕上げていくということをやっていて、その傾向が結構続いている。
練習会などをやっても、それらの小品などを数曲弾くわけだが、基本的には全てが新しい曲で、以前に弾いて一応は仕上げたものをまた弾くということは、最近はあまりしていない。

だが、ここで少し方針転換・・・ということもないが、かなり前に弾いたそれなりに中規模程度の曲を久しぶりに引っ張り出してきて、かなりのレヴェルまで仕上げてみようかと、今日から弾いている。

予想はしていたが、もうかなり忘れていたようだ。
最初に弾いた当時に、指使いをどうしていたのかわからない箇所もたくさんあるし、以前に苦労したらしい箇所は、やはり今回も苦戦しそうだ。
ただし、以前には解決できなかった部分でも、うまくいきそうな気配のところもあるので、一応これをしっかり弾いてみることにする。
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練習曲などで、
「これくらい弾けているから、だいたい良しとして次へ進んでもいいけど、どうしようか?」
といった質問をすると、だいたいの生徒さんはその練習曲の好き嫌いや弾いてきた期間の長さなどを総合して、次へかもう1回弾くのかを決めている様子。

だが、この次へともう1回をうまく生徒さんに判断させることができれば、曲の仕上がりに対する意識を少しあげることができる。
例えば先日もまだまだ初級者の生徒さんに、
「良く弾けているけれど、この練習曲を弾くときに、この小節と小節の間には、変な間は本当はないから、和音を探して一瞬間が空くのは変だよね。
そこをうまく弾ければ、完璧に良くなると思うよ(本当はそれでも全然完璧ではないが)」
と言ってみると、
「もう1回完璧にやってくる!」
と答えてくれたので、作戦は成功といったところだろうか。

このような感じでレッスンを続けると、生徒さんの中の「だいたいいいかなぁ~」という意識が、「しっかり完璧にやる」ということへ少しずつ変化していくことはよくあるので、そのあたりをうまくやっていきたい。
もちろん、「だいたい弾けた~」が長年続いている生徒さんもいるのだが・・・。
大人の生徒さんご本人の希望で、ブルクミュラー25練習曲と他1曲でレッスンをしている生徒さん。
それまでにも独学でいろいろと弾いてきたらしいが、ピアノのレッスンというのは初めてということで、今月で約1年と少し。

ブルクミュラーは10曲で、他1曲は1週で仕上がる曲から、少し期間をかけて弾く曲などでこちらも約10曲。1ヶ月にレッスンは1回か2回で、仕事の都合上1ヶ月以上レッスン期間が空いてしまうこともあることを考えると、初級者にしてはまずまずのペースだろうか。

この1年と少しで良くなったと思うのは、まず音が出るようになったこと。家での練習は電子ピアノのみなので、当初は非常に浅いタッチがなかなか改善されなかったが、最近数ヶ月でかなり良くなってきた。

そして、少し音を聴けるようになってきたと思う。
この生徒さんにとっては、ピアノを弾ける機会はほとんどレッスンのみなので、「弾く、聴く」という時間をとても大切にしているのがわかるし、それを楽しんでいるように思う。

だから、曲は簡単なものだが、レッスンではいろんなことをできるようになった。
先日も、
「もっと響きを出すには、この音をよく聴いた上に、右手の和音をのせるような感じで・・」
と言うと、
「はい、響きのバランスが良くなりますね。ちょっと意識しただけでも全然違います」
といった感じで、内容のあるレッスンになってきた。
ブルクミュラー25などは、子供にも大人にも使えるような練習曲集だが、その使い方というのは、少し違いがあるかもしれない。

子供の生徒さんの場合には、ブルクミュラー25のようなものでも指使いは楽譜に書いているものを土台として、ある程度しっかりと指導する(版によって違いはあるが)。
多少弾きにくい指使いがあったとしても、それが練習の目的である場合もあるので、基本的な指使いはある程度徹底してもらうし、連打の指変えや4指の多用の指示も、まずはそれで練習してもらう。

だが、大人の方の場合はどうだろうか。
曲の中に出てくる音階などの指使いは基本のもので弾いてもらうが、箇所によっては楽譜と大きく異なる指使いで弾いていても、弾けていればそれで良いという考えも結構必要。
どう考えても非合理的な指使いで譜読みをしてきた生徒さんの場合でも・・・一応は説明して、いつくかの指使い案を提示はしてみるが、自分の場合は、最近は最終判断は生徒さん自身にまかせてしまうことも多い。

それは、指使いにあまり固執しないほうがレッスンが先へと進みやすいということもあるが、指使いを工夫することの重要さを、本当に理解することができるようになるのは、かなりの時間がかかるという理由でもあるので、1曲や2曲で解決するよりも、数多くの曲で少しずつ指導していくほうが良いと感じている。
一つ前に書いた初心者生徒さんは、楽譜を読むということに関しては、まずまず良い感じだ。
そのひとつが、「楽譜と鍵盤を直接的に結びつけてとらえる」ということを、習い始めた最初の段階からうまく習得できたからだろう。

楽譜の読み方がわからない初心者の子供の生徒さんには、音符の高さで、「この高さはドで、ドの音はこの鍵盤。一つ上がレで・・・」のように理解していくと思う。
自分も、初心者生徒さんには、よくあるような初心者用の楽譜の読み方もわかりやすいく解説しているような教則本を使って、通常の説明でレッスンをしているが、この生徒さんはピアノの大譜表と鍵盤の位置関係をすぐに理解してくれたので、とても助かった。

それがわかると、普通の初心者の楽譜の読み方の
「♪はドレミ(ドから数えている)・ソなので、その音の鍵盤は・・・ココ」
という手順ではなく、
「♪(高さを見たら、すぐに)→(その音の)鍵盤」
と素早い。
つまり、楽譜の音符を、毎回カタカナのドやレにする作業がなく、「♪→鍵盤」と、すぐに鍵盤をとらえるので初心者でも譜読みが速い(当然だが、この生徒さんの場合は、楽譜にカタカナでドレミなどと書くことは、一度も無かった)

初心者さん皆がそのように出発できると、指導側としては非常にやりやすいのだが・・・そうは簡単にいかない場合の方が圧倒的に多いので、根気も必要となる。
先週のレッスンで生徒さんに、
「では次の曲は、この曲集から1曲選ぶか、それともこちらの曲集から、あとは・・・」
と言いながら考えている途中で、「ん?」と考えが止まってしまった。

落ち着いて少し考えてみると、この小学2年生の生徒さんが来たのは夏休みの少し前から。
楽譜も読めないし指も全然動かしたことがない、全くのピアノ初心者だったが、それから数ヶ月で気がついたら結構弾けるように。

この生徒さんは、音楽の基本的な拍子やリズムに関して言ったことや曲演奏の注意点などは、一度言ったらだいたい覚えているので、演奏でそれらが崩れそうになった時には
「今の演奏は良かったけれど、何か忘れていないかな?」
と言うと、次にはしっかりと意識を持って弾こうとするのがわかる。
また譜読みで、楽譜と鍵盤を直接的に結びつけてとらえることに優れているので、新しい曲の譜読みは初心者にしてはかなり速い。

レッスン内容は特に内容を濃くやっているわけではない。
初心者さん用の日本人作曲家の教則本とバーナムシリーズなどからはじめて、今でもそのパターンに1曲をプラスする程度で、特別な内容でもなんでもないが、なかなか良いペース。
お母さんも「家でも楽しく弾いています」と言っていたので、きっとその楽しさが初心者からでもどんどん弾いていくような良いペースにつながっているのだろう。

もちろん、指の基本的な動きなどはまだまだ初心者の段階ではあるのだが、これらの指摘は現在のところ最小限でも、生徒さん本人に
「もっと良い音で弾こう」
という心がけがあるようなので、手が次第にスムーズで良い感じになってきたようだ。
生徒さんの中に一人、レッスン中に凄い回数の欠伸(あくび)をする方がいる。
1回のレッスン(45分ほど)の中で、何回欠伸をしているのか正確に数えたことはないが、多いときには3回や4回ではないだろう。

以前にも書いたが、欠伸というのは「レッスンに集中していない」とか「単に寝不足」とは限らないし、「気合が足りない」というようなものでもないと思う。
この生徒さんの場合はまだ小学生なので、しっかりと睡眠をとっているようであるし、レッスン中は適度に集中しているように思う。

では、なぜ欠伸がそれほど多いのか・・・
やはり、レッスン中は緊張しているのだと思う。
緊張が大きいと、脳は深呼吸の意味で欠伸をさせると、以前に某国営放送でやっていたように記憶している(本当かどうかは知らない)が、これはきっとあたっているように思う。
欠伸はやはり深呼吸のようなものなのだから、自分も注意はしない。

この生徒さんは、レッスン中に会話も程度にできるし、ピアノもまずまず弾けているのだが、まだレッスンという空間(時間や場、指導者等を含めて)による緊張感を、必要以上に感じているのかもしれない。
大人の生徒さんで弾く曲を事前に少しでも知っていると、譜読みの段階で違う音で弾いてくることは少ないが、思い込みのようなリズム違いや、拍子感のないような演奏というのはあるように思う。

しかし、いつもだいたい確実な譜読みをしてくる大人の生徒さんがいるので、先日のレッスンの時、その大人の生徒さんに、新しい曲はどのように譜読みをしているのか聞いてみた。

すると、
「ブルクミュラー25くらいですから、最初から両手で弾ければいいのですが、それは難しいので、片手の譜読みをします。
でも、片手だと拍を感じない演奏になってしまちがちで、リズムも曖昧になることがあるので、左手で弾くときは右手パートは声で歌います。同じく、右手を弾く時は左手パートを歌いながら弾きます。
それがほぼ出来てから、両手で弾く感じですが・・・効率は良くないのですが、このやり方はいいでしょうか?」
とのことだった。

生徒さんご本人は、少々効率が悪い譜読みだと思っているらしいが、レッスンの時にその譜読みを実際にやってもらった様子だと、片手を声で歌いながらピアノを弾くこの方法はなかなかよさそうだ。
初級者は小節線を越えるタイなどがあると、リズム感が曖昧になりがちだが、声を出しているので拍を数えるのも確実性があるようだ。

もちろん、曲の難易度がこの先上がってくると、声の歌とは質の異なるピアノという楽器独特の曲もたくさんあるが、音楽の基本的な拍子感やリズム、音程、そして歌ということを意識しながらの譜読みをこの初級段階でしっかり身につける練習は、きっと効果があると思う。
「先日、あそこの広場のピアノコンサートに行ってきたのですよ」
と、親しいピアノ指導者さんは、ある公共施設のロビーのようなところで行われた、無料のピアノコンサートの話をしてくれた。
ここでは多くの無料コンサートが開かれているが、その日はピアノが1人で40分くらいのプログラムだったらしく、聴いている人もそれなりにいたとのこと。

自分は行っていないので、
「弾いていたのは知っている方?どうでしたか?」
と聴いてみると、ピアノ指導者さんは、
「弾いていたのは知っている人ではないのですが、知人のご年配先生の昔の生徒さんらしくて、それでご年配先生に誘われて。
その生徒さんは、アメリカ留学から一時帰ってきたらしくて、公開で演奏する場としてあの広場でのコンサートだったみたい。
演奏は・・・まあまあ悪くも無かったけれどね・・プログラムが・・・」
とのこと。

自分が何を弾いたのか聞いてみると、
「それがね、このソナタとか、この練習曲とか、あと数曲で、バロックからロマンと幅もあって結構いい曲を並べているけれど、聴いているお客さんもやっぱり反応が良くない感じでね・・・」
ということらしい。
つまり、一般的にはあまり知られていないが、ピアノを学ぶ人は弾くことが多い曲ばかりをプログラムにしていたということで、ようするに「学生の試験のようなプログラム」になっている。
発表会やピアノ弾きの集まりなど、ピアノ曲をある程度知っている人が聴いていることが前提ならそれでも良いのだが、一般の方は聴いたことがあったり馴染みやすいメロディーもないので、面白みが少ないようだ。

聴いてきたピアノ指導者さんも
「やっぱり、ショパンならノクターンの遺作とか2番とか5番とか、そうしたものを1曲入れるだけでも良いと思うけれどね。
不特定多数の人が聴いている場で、一般的には無名な曲のみを並べられると、やっぱり関心度が下がるかもね」
と言っていた。
週末にある方(仮にFさんとする)のお宅へ伺ったときに、
「モリスさん、ちょっとこのCD聴いてみてください、数分ですから」
と、Fさんは1枚のCDを取り出してかけた。

再生されて聴こえてきた音楽は男性の歌声。
誰でも知っている有名曲(事情により曲名は控えます)をピアノ伴奏で歌っているのだが、テノールでもバリトンでもないような喉がガラガラとしたような声質で、音程もひどく乱れている・・・

わかった。これは、きっと歌を趣味にしているご高齢の方の、何かの記念~例えば、還暦など~の、「自主制作CD」なのだ。自分は歌1曲が終わらないうちに、すぐに結論にたどりつくことができた。

すると、CDをかけたFさんは、
「これは記念のCDだそうで、夏に送られてきたのです」
と言うので、どうやら自分は正解だったらしい。

と思ったらFさんは、
「記念というのは、このCDの歌の方ではなくて、別の方の何やらの受賞の記念で、その方が好きな歌のCDを、関係者全員に配ったらしくて。
私も一応関係者なので、送られてきたのですが、ちゃんとしたバリトン歌手が歌っていると書いてあるCDなのにこんな歌声で・・・
きっとこれが素晴らしい歌というものなのだと、思い込もうと何度も聴いてみたのですが・・どう思います?」
とのこと。

Fさんに見せてもらったCDのライナーノーツには、確かに音楽の学校の経歴や、リサイタル暦などはたくさん記されているが・・・。

自分はもちろん、
「大丈夫ですよ、Fさんの耳は確かです。
この歌は全然うまくも何ともありませんから、良い歌声だと思い込む必要無いですし、無理して聴かない方がいいですよ」
と助言させてもらった。

ピアノをはじめて、初心者用の教則本や初級者用・こども用の曲集などを順番に弾いていっても、しばらくは1ページ以内の曲がほとんど。
ブルクミュラー25をやっていっても、2ページまでなので、今回小学3年生の生徒さんに、ブルクミュラーからは一度離れて、日本人作曲家の3ページの曲をおすすめしてみた。

躍動的な曲なので、気に入った様子ではあったが、
「ええっ!3ページなの?長い・・・」
と、初の3ページの曲に少々戸惑い気味。

3ぺージでも音符が少し大きめの楽譜だから、曲の長さはブルクミュラーの「狩」などとほぼ同じくらいで、それほど長くはない。
だが、この生徒さんにとっての初の3ページは、初の「譜めくり」でもあるだろうから、やはり長い曲(大きい曲)だという感覚はあるのだろう。
1週間でどれくらい弾いてくるのか楽しみでもあるし、初の3ページ曲が仕上がった時には、少しの自信にもなってくれるだろうか。
一応はよく弾けているような初級から中程度の生徒さんでも、技術的に大きな問題があったり、音楽の基本的な拍子などが希薄な演奏や、響きのバランスを把握できていない演奏をしてしまう場合には、自分は何度も弾いてみせる。

それは、「だいたい弾けた」と思ってしまいがちな生徒さんに言葉で指導するよりも、目の前で弾いてみせることによって、さらに上のレヴェルの演奏を目指して欲しいと思うからだ。

弾いてみせても、すぐには特に何も感じていないような生徒さんもいるが、やがて多くの違いを感じるようになる生徒さんもいて、
「こんな単純な曲なのに、何が違うのかわかるような、わからないような・・・」
といった、ある意味でいい感じ方をしてくれる生徒さんも。

これは大事なことで、自分は特に素晴らしい模範演奏をしているわけではなく、その曲の拍子、和音の響き、メロディーと伴奏のバランス、楽譜上のデュナーミクなどを、当たり前に弾いているだけで、「歌い方」なんてものを、変につくったり考えたりなどの演奏を聴かせることは、このレヴェルの生徒さんにはやらない。

こうして、音楽に大事である基本的な要素を、毎回しっかりレッスンしていくことが非常に大事であり、そしてなかなか根気のいる作業でもあるが、これを高い次元で身につけることができれば、あとはかなり楽でもある。
「今通して弾いてもらったけれど、どこをもっと改善すると、良くなりそうかだいたいわかるかな?」
と、質問してみると、
生徒さんは、
「ここからの音階的の上昇が、やっぱり難しい箇所だと思っています。
力がすごく入ってしまって・・・それでも何とか弾けても、ここ以降も苦しい感じになってしまうので」
という感想で、自身の演奏の問題点はしっかりと把握しているようだが、修正方法の提案は必要だろう。

まだ弾いている年数は短いせいもあり、難しいと感じる箇所で多少腕や手の甲のあたりが力んでしまうことがある(今の曲だと音階系の上昇)が、以前に比べるとかなり良い。
ただ、今はこれ以上力を抜くことを考えても、すぐには良くならないだろうし、そればかりに固執するよりは、次第に改善していく方が生徒さんにとっても良さそうだ。

そこで自分は、
「そこ(音階系の上昇)は、少し余分に力が入っているけど、悪くはないよ。
問題はその後でも、力が入った状態で弾き続けてしまっているから、音階系が上りきった直後からの軽く弾けるスタッカートでは、すぐに腕も手の甲も肘も楽にするような意識で。
つまり、力が入ってしまう箇所の後が大切」
と言ってみると、
生徒さんも
「ああ、そうか・・」
と言って、すぐに何度か弾いて試している。
そして、
「まだ不十分ですけれど、感覚としては良くなりそうです」
とのことだったので、きっとこの音階系上昇後はうまく弾いてくれると思う。
小学生の生徒さんの多くは、保護者の方が送り迎えをしている。
レッスンの終わる時間の少し前に、お母さんかお父さんが来て、弾いている様子をみて、最後に少しの会話ということが多いだろうか。

先週のある日レッスンでは、いつもお母さんが迎えに来る時間に、見たことがないご年配の男性が入ってきた。
レッスンの邪魔にならないように、静かに気を使って入ってきた様子で、きっとお迎えにきたのだろうとは想像できたが・・・

その方が入ってきた時の生徒さんの驚いた表情が印象的で、しかもその直後から弾いていた曲でミスを連発。さきほどまで良い感じで弾けていたのに、あきらかに動揺している・・・。

レッスン後の挨拶と会話で、その方が生徒さんの祖父、つまりは、おじいさんということはわかったのだが、とても紳士的で品のある方(きっとまだ70歳にはなっていないのだろう)で、
「いつも、お世話になっています。
家では、教室のピアノではよく弾けているようなことを言っているのですが、今日来てみたら全然ですし、レッスンを受ける態度も恥ずかしいものですので、もっとよく言ってきかせますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします」
などと、大変ご丁寧な挨拶をいただいて、自分は少々困惑してしまった。
生徒さんの様子からすると、厳しいおじいさんなのだろうか・・。
生徒さんの中には、ピアノ暦がかなり長く、弾いてきた曲が豊富な人もいて、そういった方には選曲の提案はしてみるが、ほぼまかせている。

だが、ピアノを弾いてきた期間が長く経験があるといっても、いつも良質の演奏を聴かせてくれるとは限らない。
ある生徒さんの最近の曲は、自身の選曲でベートーベンのソナタ2番の1楽章、ドビュッシーの2つのアラベスク2番など。
どちらもそれなりに弾けている感じであり、人前で弾いても悪くないくらいではあるが、やはり全体的少し遅く感じるので、

「どちらももう少しだけテンポアップの方が良いかもしれないよ。
特にベートーベンの方は、もう少しテンポをアップさせたほうが、あなたも曲にのっていけると思うから、もう一度頭からどうぞ」
と言って、弾いてもらった。
アップしたテンポではまだ充分な演奏では無かったが、
「これくらいのテンポだと、今弾いてみて思ったので、これでやってきます」
とのこと。

この生徒さんは、練習曲などは指定されているテンポ近くで弾くのに、曲だとテンポ設定が曖昧なことはこれまでにもあった。
考えないでもテンポがうまく設定されることもあるが、そればかりではどんな曲でもいつも同じようなテンポで弾いてしまう人も時々いる。
また、ある程度は高速で弾かないと効果がない曲も存在するので、その場合もテンポの設定をしっかり持った方がよさそうだ。
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