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先日、レッスン室をもっとサッパリとしたいと書いたが、少しだけ実行してみた。
ぬいぐるみの数は変動しなかったが、棚を少々整頓。
これまで少し雑然としていた箇所を、シンプルなラック(本棚のような)にして、楽譜や音楽関係の本などをそこに整理。音楽関係の本でも、日常ほとんど使用することがない本などは、別部屋に移動してみた。

部屋の2箇所くらいに分けて置いていた楽譜を、ラック1箇所に整理していた思ったことは
「持っている楽譜は、それほど多くない」
ということ。
楽譜というのは、いろいろ買って増える一方ではあるのだが、以前は役立ちそうな教本などは楽器店で見つけるとすぐに買っていたのにたいし、最近は買う前に十分に検討しているからだろうか。

それと、最近は1曲のピース版のような形で買うことは、少なくなったかもしれない。
それはモーツァルトやベートーベンなどのソナタ、ショパンのエチュードなどは、ピース版で弾く曲のみを買うよりも、ソナタ集やエチュード集などの曲集として全部を買ってしまったほうが結局は安いことになるし、一度買えばずっと使える。
また、1曲の薄いピース版は、カバンなどで出し入れをしていると、どうしても傷みやすいので、本としてきちんと製本された楽譜の方が使いやすいし、薄い楽譜は冊数が多くなると、本棚の中ではどれがどの曲なのかわかりにくく、即座に見つけ出すことができない。

それでも持ち運びに便利な1曲ピース版は以前はよく買ったし、今でも丁寧な校訂の入った1曲ものの楽譜を買うことはある。
昔の古いピース版楽譜は、買ったものや頂いたものなど20冊ほどが手元にあるが、かなり古くて年代を感じさせる楽譜も。
例えば、アンダーソン「ウォーターローの戦い」とベートーベン「エリーゼのために」は、50円。
オースティン(読み方や書き方はいろいろで、他にもオエステンやエステンなど)の「人形の夢と目覚」は、裏に大きく、定価35円と書かれている。
しかも、昔のピース版は、裏に解説が少し書かれているものが多く、その文章が硬い感じ(自分の文章のようだ)なのが面白い。

これらのピース版楽譜は、かなり汚れてきていて傷みも目だってはきたが、丁寧に扱えばまだしばらくは使えそうだ。
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少し前に書いた、今は電子ピアノを弾いているけれど、ピアノが欲しくなった生徒さんの親子の連弾の話を。
生徒さんが今弾いているレッスン曲は、まだ仕上がりとまでいかないが、そろそろ仕上がりは見えてきたので、先日話しておいた親子連弾を、1曲やってみることに。

弾いてもらう曲は、連弾の入門編とも言えるような非常に簡素な曲。
これくらいなら、生徒さんにも負担にならないだろうし、ピアノを習ったことがないと言っていたお母さんでも、大丈夫そうだ。
そして親子連弾なら、家で何回も合わせて弾くことができるから、この簡素な曲なら短期間でもそれなりに仕上がってくるだろうし、レッスンの前に親子で楽しみながらも、はじめての連弾に試行錯誤して欲しい。

この親子連弾は、この先レッスンで何度か様子をみて、まずまずに仕上がってきたら、少し先に予定されている小さな発表の場でも披露してもらおうかと考えているが、今回の場合は、この生徒さん親子の連弾には、それほど高い仕上がり具合が必須なわけでもない。

内輪的な発表の場とはいえ、人前で演奏するなら、ある程度の仕上がりの方が良いだろうが、人前での演奏も、連弾も、いろんなことが初めてなので、そういった初めての発表の場へ向けての練習や準備、少しの緊張感などを、親子で楽しんでもらうことが大事。
とても明るくて前向きな生徒さんとお母さんなので、この先は自分も楽しみにしている。
今日は先日のレッスンの話を。
と言っても、自分が習ってきたということです。
ある高名な「かなりベテラン先生(?)」のところへ、レッスンに行ってきた。
定期的なレッスンではなく、基本的には1回限りの特別なレッスンとでも言ったらいいだろうか。

人前で弾くための仕上げの目的でレッスンを受けてくるという意味でもなく、今の自分の演奏はどうなのか?(全盛期に比べてどらくらい落ちているのか?)、ということで、みてもらいに。

今回は2曲でレッスンしていただいたが、2曲とも指摘されたことは、まず一つのフレーズの弾き方の大切さ。
速いテンポで弾いても、個々のフレーズはとても大事に、それが全体を良くするということ。
そして、1箇所はフレーズの感じ方が自分と、かなりベテラン先生とでは異なっていたが、今回はどうやら、かなりベテラン先生の指摘どおりのようだった。
レッスンの約2時間のほとんどを、フレーズの弾き方の実践に使った感じだったが、他にも、pppをもっともっとニュアンスを大事するなど、いろいろといい勉強になった。

日常は、指導者仲間との練習会などをやってはいるが、やはりレッスンを受けることは刺激につながるし、有意義な時間。
そして痛感したことは、かなりベテラン先生の譜読みの的確性と深さ。楽譜から読み取る情報量が、非常に多いからできることなのだろうと感じたレッスンだった。

そして、いつも生徒さんをレッスンしていて、自分が生徒さん言っていることが、自分も出来ていない部分も多くあることも、再認識できた機会でもあった。
今後の自分の演奏向上に、そして生徒さんのレッスンにも活かしていきたい。
生徒さんにとってだいたい実力と同じくらいの曲を弾いても、曲の一部分によってはうまく弾けない場合もある。
今週のレッスンでも、ある大人の生徒さんは、だいたい楽譜は読めてそのとおりに弾いているが、4小節ほどの曲調が変化するところでうまく対処できていない様子だった。

その4小節も音はきちんと弾けているが、生徒さんの本人の中でどの音を出していくのか迷っているような演奏になっている。
そんな時に、横で自分が実演をして例を示すこともあるが、大人は理解力もあるので、今回は音楽の原則論に戻って話をしてみた。

迷うところは普通に単純に考えてみて、そこから答えが導き出せるのであれば、それでいこうということで、自分が生徒さんに質問をして、答えてもらいながらそれを確認する作業をすることもある。
やりとりを書くと長いので省略するが、ようするに、、

曲の拍子から考えて拍感をしっかりと弾く(今回の曲では、特に左手の伴奏系をすっきりさせること)。
強拍は小節線を越えるタイで移動していることを、見落とさないこと(今回の曲では特に右手メロディーで)。
音楽では長い音が強いことが多いということ。

などという、非常に単純で基本的なこと。
それを、確認しながら、迷って弾いている4小節の部分の音符にチェックを入れるだけで、生徒さんの演奏もかなり良くなった。

これらは原則であるので、優先されない場合もあるから、ここで自分は実演を入れて、一応原則通りに弾き、次に曲想から右手メロディーを拍優先ではない感じでも弾く。
どんな感じが良いのかは、あとは生徒さん自身に考えてもらい、練習してきてもらうことにした。
レッスン室に置いてある物を整理整頓して、もっとスッキリとした空間にしたいとは以前から思っているが、実行はできていない。
本当は大学のレッスン室のように、ピアノと空調、暖房設備、そして待っている人の椅子くらいがあれば十分だとは思うのだが、現実には楽譜や本も必要だし、机と筆記用具、その他いろいろのものを置いてあって、きれいサッパリとしている部屋というわけにはなかなかいかない。

それでも、物を片付けることや、不要なものを思い切って捨てることは得意な方ではあるので、もう読まないだろう音楽誌やパンフレット類、その他いろいろと、先週末もかなりの物を始末した。

それでも、まだまだ片付けられないものはある。
それは、レッスンでは欠かせないものであり、部屋のあちこちにいくつも並んでいるが・・・
実は、ぬいぐるみ。

自分で買ったものは3個のみで、あとは全ていただきもの。
フクロウやコアラ、犬が数種類に、うさぎも数種類、オカピ、リスなど・・・何匹くらいいるのか。
これでも、以前よりはかなり少なくして、多くは別の部屋に移動させた。あまりに多いと手入れも大変だし、見た目にもすっきりしていないからだ。

ぬいぐるみがあっても、別に普段は役に立たずに特に意味は無いが、3歳くらいの子供には大変有効。
先日も、突然泣き出してしまった3歳の生徒さんがいたが、フクロウとぬいぐるみを近づけると、すぐに泣き止んだ。
流石はフクロウ、しっかりと役目を果たしている。
ピアノを指導するということは、普段指導できるレパートリーがかなり広い必要があると思っている。
選曲の時には出来れば多くの選択肢を生徒さんには提示したいし、レッスン曲の幅が広いほうが生徒さんにとってピアノを弾く楽しみが増えるし、実力もつく。

自分が弾いたことが無い曲を生徒さんが弾く場合には、原則として自分も譜読みをするが、曲が大きくなってくると全部に付き合うわけにもいかないので、大きな曲は「一応は譜読みをして、生徒さんが苦戦しそうな部分を重点的に自分も弾いておく」というスタイルになってしまう場合も、現実にはあるが、普段からたくさんの作曲家の曲に触れておくことが、指導側には必要だと思っている。

そこで、クラシックのピアノ曲の主要な有名作曲家を、仮に30人くらいに絞るとすると、自分はその30人の作曲家を、1曲以上は弾いているだろうか?そんなことを考えてみた。
まず、主要な作曲家30人は誰が入って、誰が入らないという問題がでてきそうだが、思いつく作曲家の名前をあげていけば、だいたい30人くらいは固まりそう。

バロック:バッハ スカルラッティ(ドメニコの方) ヘンデル

古典:ハイドン モーツァルト クレメンティ ベートーベン

ロマン:シューベルト メンデルスゾーン ショパン シューマン リスト ブラームス チャイコフスキー

近現代:フォーレ アルベニス グラナドス ドビュッシー ラヴェル プロコフィエフ ラフマニノフ

今すぐに思いつくピアノ作品(鍵盤作品)の有名作曲家というと、こんな感じだろうか。数えてみると21人。
あとの10人ほど考えてみる。どの作曲家が重要なのかは、人によって多少異なりそうだが、
バロック:クープラン ラモー
ロマン:ウェーバー モシュコフスキー
近現代は作曲家が多いので絞るのが難しいが、バルトーク ファリャ スクリャービン メシアンなど。

これで29人にはなったようだ。
この他にレッスンの現場に多く登場する作曲家というと、クーラウ、ディアベリ、ランゲ、シベリウス、グリーグ、ムソルグスキー、ギロック、カバレフスキーなどと、邦人作品というところだろうか。
邦人作品は誰もが弾く作曲家は少ないので、一応数えないことにすると、これで37人。
誰か、数人の代表的な作曲家を書き忘れているようにも思うが、厳密なものではないので、後で思い出したら追加することにする。

さて、この37人の中で、自分がどんな小さな1曲も弾いたことが無い作曲家は・・・一応いないようだ。
ただし、ラモーとファリャは譜読み程度に1曲弾いたのみなので、弾いたことがある作曲家に含められない感じはする。バルトークもミクロコスモスを少し使う程度で、大きな曲を弾いたことはない。

最も多くの作品数を弾いている作曲家は・・・小さなプレリュードやフーガ、インヴェンション、平均律のプレリュードとフーガなども個別に1曲と数えると、やはりバッハになるだろうか。
あとはベートーベン、ドビュッシーが数は多く、その次あたりにショパン、アルベニス、ラヴェル、メンデルスゾーンなどが数としては続く。

だが、生徒さんのレッスンで登場する機会が多い作曲家は、自分の数多く弾いた作曲家とは一致はしないようだ。
バッハやショパン、ベートーベンなどは生徒さんのレッスンでも多く使うが、ラヴェルやアルベニスは登場機会はほとんどないし、ドビュッシーもそれほど多くは登場しないように思う。
あとは、ギロックやランゲなどが、レッスンで使う場合が結構多いものの、自身のレパートリーとして弾くことは少ない作曲家といった感じだろうか。

これからも自身のため、そしてレッスンで使える曲探しのために、もっとたくさんの作曲家の曲を弾いて、幅を広げていこうと思っている。
先日書いた小学3年生の生徒さんの選曲のお話の続きを。
ミニ発表会を企画しているので、人前で弾くことを前提の選曲作業をしていたが、前回の選曲作業では、一度使ったことのある曲集から、あるワルツをおすすめしてみると、生徒さんはやる気だったが、お母さんの方が少し乗り気ではない様子でというか、仕上がるのかが不安な感じだった。

そこで持ち曲が仕上がった時に、もう一度選曲作業をして決定することに。
前回おすすめしたワルツの他にも、バロック期のメヌエットやハンガリー民謡調の曲、邦人作曲家の曲集などからなど、5曲ほどを候補にしてみた。

候補の中から、この生徒さんに自分の一番のおすすめは、ハンガリー民謡調の3ページの曲。前半がたっぷりと歌うように弾いてから、後半はスピード感のある音楽になっていて演奏効果は高いが、それほど難しい曲でもない。
一応弾いてみせて、
「このハンガリー調の曲が、一番かっこいい感じだと思うよ」
と言ってみた。

きっと生徒さんも、この曲を選んでくれるのではと思っていると、生徒さんは、
「無理無理!絶対無理!こんなの弾けないよ~」
と、前回の選曲作業と違って、かなり消極的になっている。

先月弾いた同じ曲集の次の曲であり、聴いた感じ(演奏姿を見た感じ)では、難しいことをやっているように感じるかもしれないけれど、最近弾いている曲と難易度的にはそれほど変わらないということ説明しても、
「無理です・・・」
とずっと言っている。

すると、生徒さんのお母さんが、
「かっこいい曲だと思うから、挑戦してみたらどう?」
と、意外にも積極的な発言。前回の選曲作業と全く逆になっているのが面白い。

結局その日は、生徒さんはバロック期か邦人作品を譜読みしてくるといって帰っていったが、一応候補の曲集を全てお貸しすることにした。

そして、今週のレッスン。
どの曲を選んできたのか楽しみにしていると、生徒さんは楽譜を開いて、
「お母さんを話をして、挑戦してみようということになって、このハンガリーの曲にしました」
とのことで、ゆっくりでも譜読みはしてきた。
もしかしたら、少し苦戦するかもしれないが、どれくらい弾けるか楽しみでもある。
先日ここに書いた、電子ピアノを最初に購入した親子のように、
「やっぱり本物のピアノが欲しい」
ということになる場合もあるので(今回はまだ具体的な話にはなっていない)、電子ピアノとピアノについてはきちんと説明はするが、通常は生徒さんには、ピアノの購入や買い替えを、積極的に勧めることはまずない。

電子ピアノからピアノへ、持っているピアノからより良いピアノへという購入の動機は、指導者側が生徒さんに働きかけるようなものではなく、ピアノを弾く生徒さんや親御さんが、「レッスンのグランドピアノと、家の電子ピアノは全くの別物なんだ」とか「より良いピアノを家でも弾きたい」という、自発的な意思で購入を考えて欲しいものだからだ。

それに、これまでにも何度も書いているように、ピアノが好きで弾く生徒さんは、かなり良くない状態のアップライトピアノでも上手くなるもの。
ようするに、ピアノがどれだけ好きで、練習にも積極的であり楽しめるのかということではないだろうか。
弾きやすくて質の高いグランドピアノが家にあれば、日々の練習密度の濃さや、より高い演奏レヴェルへ、意識が向くこともあるが、それは中古でもかなり古い10万円くらいのアップライトピアノで練習していても、できないわけではない。

だから、ピアノを買うのかどうか迷っている生徒さんや親子には、自分は最初の言い方としては、
「今は週に1回、レッスンでこのピアノが弾けるのだから、それで良いと思うのであれば、慌てて買うこともないですから、もう少し考えてみてもいいのでは?
もし、やっぱり自宅により良いピアノが欲しいと思うならば、一緒に考えましょうか」
ということになる。
少し先に予定されている、それほど大きくない規模の発表会だが、自分も一応は何か曲らしいものでも弾くことになる。
1曲か2曲だろうが、そういった場では自分の好みよりも、やはり聴く側にとってある程度は知っている曲か馴染みやすい曲を弾いたら少しでも喜ばれるだろうか。

そこで、ある生徒さんに聞いてみると、
「私はまだ弾けないけれど、ショパンが好き」
という答えが返ってきたので、それではショパンでも弾こうかと、3曲ほどの譜読みをして、その中から選択しようと思っていた。

ところが先日、違う生徒さんのお母さんが迎えに来たときに、コンサートに行ってきた話をしてくれたのだが、「良いコンサートだったとは思うのですが、やはりというか、ショパンの曲は私には合わないというか、聴いていて良い感じにはどうしても思えないものですよね」
ということだった。

さて、この場合はどうすると良いのだろうか。
先に聞いた生徒さんのご希望どおりにショパンを弾くか、それとも・・・

それほど悩む問題でもないが、やはりここはショパンは1曲は弾こうと思う。しかもできるだけ聴きやすい曲で。
そして、もう1曲を短い曲~先日書いたような2分間レパートリーのようなもので、ショパン以外とするのが無難なところだろうか。
生徒さんや友人に「何か1曲」などと言われると、ショパンのノクターン2番(Op9-2)などと弾くこともあるのだが、ピアノ曲に馴染みが無い方やまだピアノが初級の生徒さんにとって、3分以上の曲というのは意外に長く感じる場合も多いと思う。

そこで、自分はいつも2分くらいで弾けるレパートリーを、常時準備している。
例えば、何度か書いたかもしれないが、ラヴェルの「ボロディン風に」。
この曲を知っている人が多いとは思えないが、軽いワルツ風の曲で親しみやすいし、1分40秒くらいで弾ける曲なので使いやすい。

こうした2分間レパートリーを準備しておくと、他にも役立つことがある。
練習会などを企画したときに、いきなり準備してきた曲を弾くよりも、こうした2分間レパートリーを1曲弾けば、その場の雰囲気にもそのピアノにも慣れることができるし、脳も体もピアノを弾く体制が整いやすい。
他にも、どこか楽器店やショールームのような場所でピアノを試弾する場合でも、すぐに弾けて時間も短いレパートリー曲は役立つ。

2分間レパートリーは、難しい曲よりもむしろ簡単な曲の方が良い。
自分は場合は、上記の「ボロディン風に」の他にも、ショパンやバロックの小作品、そして近現代曲やクラシック以外の曲などタイプの異なる数曲を持っていて、生徒さんや友人などに弾いてと言われたときなどは、その場の方の好みやピアノ暦などを一応考慮して(?)弾くことにしている。
また、3分くらいのピアノ曲は多いが、2分以内くらいの素敵な曲はそれほど多くもないので、探すのも結構楽しみでもある。
大人の生徒さんの中には、仕事の都合などもあって、1ヶ月に1回くらいしかレッスンに来ない方もいる。
レッスンのペースはなかなか軌道に乗りにくく、技術レヴェルも上がってきているとは言えない状況ではあるが、毎回レッスンの時には課題の曲はきちんと弾いてくる。

そんな生徒さんは、これまでのレッスンでの会話などから、ピアノは完全に自己の趣味ということで、誰にも演奏を聴かせたことはないらしく、以前に企画したレッスン室での数名規模の大人の生徒さんの練習会も参加はしなかった。

だが、一応ミニ発表会を少し先に企画していることを、文書を手渡して説明してみた。
すると、
「なるほど、面白そうですね」
と意外な反応。

もしかしたら、参加の意思があるのかと思ったら、
生徒さんは、
「この日程なら、忙しいですが、見に行けるかもしれません」
と、どうやらミニ発表会をお知らせした意味をわかっていないような感じだ。

そこで、もう一度、手渡したミニ発表会の文書について説明して、
「よろしければ、あなたも出て演奏してくださいということですよ、発表会ですから」
と言ってみると、ようやく状況を把握できたみたいで、
「えっ!あっ、そういうことなのですか。
いえいえ、とんでもないです、弾けないですから。
私は人前で弾いたことがあるのは、レッスンだけですから、他に人がいるところでなんて、絶対に弾けないですよ・・・」
と、急に慌てた様子で、どうやら不参加決定のようだ。

自身が家で弾くだけのピアノの世界というのも、悪いわけではないが、少し誰かに聴いてもらえて、他の人の演奏も聴ける場というのは、貴重な良い機会だと思うのだが。
電子ピアノではなくて、ピアノが欲しくなった生徒さんのお母さん(娘のため?それとも?)。
このお母さんは、ピアノは習ったことは一度も無いと言っているが、楽譜は問題なく読めるそうだし、電子ピアノを買った当初は結構喜んでいた。そして、これまでも何度か帰り際に少しだけピアノを触っていく様子を見た感じでは、きっと少しは弾けるのだと思う。

そう感じたので、お母さんに、
「娘さんと簡単な曲の連弾でも1曲いかがですか?」
と言ってみると、
「いえいえ、そんなとんでもないです。私は全く弾けないですから」
との返答。

しかし、とても簡単な連弾楽譜を開いて、1人ずつのパートは非常に簡単だということを説明して、
「2人で弾くとこんな感じになりますよ」
と、自分が少し実演してみせると(非常に簡単な連弾曲なので、弾こうと思えば1人でも弾ける・・・)、
「わぁー!2人で弾いてこんな感じに。なんか楽しそうですよね」
と、親子で興味を持ってくれた様子。
今、娘さんが弾いているレッスン曲が仕上がりに近くなり次第、連弾曲に親子で少し挑戦してみる方向になりそうだ。

その後に、今後もしピアノを買うのであればという話を、親子と少しだけ相談した。
予算の都合もあるので、今すぐでもないだろうが、近い将来にはもう少し現実味のある話にはなってきそうだ。
「やっぱりね、この子も少しいいピアノは欲しくなったのかなと、最近思うのですよ」
と、先日のレッスンで、ある生徒さんのお母さんは迎えに来たときに言っていた。

昨年の夏ごろにピアノを始めた時には、
「ピアノに興味はあるみたいですが、どこまで上手く弾けるようになるのかわからないですし、そんなに高いものは買えないですから・・・」
と言っていたので、自分はご予算が非常に少ないのであれば、中古アップライトピアノまたは、最低限の選択として88の鍵盤がある電子ピアノでも最初はいいですよ、とは言っておいた。
その生徒さん親子の判断は、結局電子ピアノだったのだが、生徒さんは毎週しっかり練習きて、結構上手くはなってきている。

だが、生徒さんは少し上手くなると、家の電子ピアノがレッスンの「ピアノ」とは全く別物だという認識は大きくなってきたのだろう。
そして、レッスン終了時間より少し前に迎えに来て、娘の弾く姿を見たり聴いたりしているお母さんもその「違い」の認識は次第に大きくなってきたらしく、
「やっぱり、それほど良いものではなくても、本物のピアノを・・・」
と思うようになってきたらしい。

まあ、そういうものだと思う。
習う前までは、ピアノというものを弾いたことが全く無かったわけだから、ピアノも電子ピアノも「鍵盤があって似たようなもの」だと思っていたとしても不思議は無いだろう。

「先生のところのピアノ、すごくきれいな音ですよね・・・」
などと言って、そのお母さんは時々、少しだけ鍵盤を弾いていくこともある。
もしかしたら、本物のピアノが欲しくなったのは、生徒さんもそうなのだろうが、むしろこのお母さんの方なのかもしれない。
バロック期の作品を弾いていくとなると、中心はやはりバッハ。
常に継続して勉強されている方も多いと思うが、1つ1つがとても勉強になるので、絶対にピアノを弾く底力になると自分も思っている。

だが、ちょっとバッハからは離れてというか、バロック期には他の作曲家もたくさんいるので、そうした作品を弾くのも楽しい。
最近は生徒さんの選曲もかねて、1ページや2ページくらいで簡単に弾けるバロック期の作品を10曲程度弾いてみた。
ヘンデルやスカルラッティ、そしてクープランやラモー。
メヌエットやサラバンド、リゴードンといった小作品達は、どれも弾いていて楽しい。
ヘンデルは作風が結構多彩。クープランはフレーズが一定の長さではないのも面白い。

小学生の生徒さんにも多声音楽を学んで欲しいが、まだインヴェンションという段階ではないくても、これらの小作品はとてもいい。
弾いてみせると、すぐに興味を盛ってくれた生徒さんもいるので、これからはもう少し積極的にレッスンに活用していこうと思う。
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