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昔は、バッハの鍵盤音楽を「聴く」ということが少なかった。
「インヴェンションやシンフォニア」は、いかにも「勉強している」というようなイメージが強かったせいか、録音ものを参考にすることは少なかったと思う。

だが、バッハを鍵盤音楽は、聴くのも楽しい。
バッハを録音しているピアニストは、実力者が多い印象だが、有名どころはグールド、ニコライエワ、シフ、エッシェンバッハといったところに、最近では若手のシュタットフェルトだろうか。バッハを弾いている方や好きな方なら、このうちの誰かのCDをお持ちの方も多いだろう。

この方々以外で誰かという時に、少しおすすめしたいが、アマデウス・ウェーバージンケが弾く、バッハ「インヴェンションとシンフォニア」のCD。

ウェーバージンケについては、正直全然知らなかったのだが、オルガニスト、ピアニストでバッハ時代の音楽を得意としているらしい。
CD録音では、ピアノでインヴェンションとシンフォニアを弾いているが、しっかりとした演奏でありながらも、品の良さや繊細さもあり、それほど個性的というわけでもないが、流れの良いバッハで聴きやすい。自分の好きなシンフォニア11番も綺麗に印象深く、8番は活発な感じに弾かれている。

現在インヴェンションを学習している方に、ウェーバージンケの真似を勧めているわけではないが、少し参考にしてみるのも悪くは無さそうだ。
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久しぶりに通常のレッスン時の話でも。
ある生徒さんが、選曲の話になったので、自分がある曲を軽く弾いた。
すると、生徒さんは、
「素敵な曲ですね。ええと・・・誰の曲ですか?」
と質問するので、
自分は、
「今のはバッハですよ、シンフォニアの11番。結構いい曲でしょう?」
と答える。

すると、生徒さんは、
「えっ?今のがバッハ?ですか・・。
バッハは、もっと生真面目だったり、単調感じな曲が多いと思っていたので、少し意外です」
との反応。

この生徒さんは、お試しで小さなプレリュード1曲とインヴェンションの4番を弾いたことはあるが、時々レッスン曲に加える程度。
本人の意識としても、
「バッハをそろそろ継続でやっていこうかな」とは思いつつも、
「譜読みも大変そうだし、弾いてみて、もしもあまり面白くない曲が続いて嫌になっても・・」という思いもあって、微妙な心境なのだろう。

こうした心境というのは、自分もよくわかるつもりだ。
インヴェンションは重要なのだが、曲によっては演奏効果がそれほど高いとは言えないものもあり、また要所に点在する微妙な難しさのせい(弾いたことがある方なら、何となくでも感覚としておわかりだと思います)もあり、あまり楽しくないと感じる人もいるだろう。

そう感じる方に使う手段が、冒頭のようなもの。
「バッハは、インヴェンションにもいい曲はあるけれど、シンフォニアに入ってからは一層楽しい」
ということを、予告編のような感じでお知らせをしておく方法だ。

3声のシンフォニアは簡単ではないのだが、2声インヴェンションの時に感じる「教育作品的な香り」は、ほとんどしないと思う。
というよりは、11番のように人前で弾いてもかっこいいような曲が揃っていると思うので、インヴェンションを半分くらい弾いたら、シンフォニアの弾きやすい曲(15番や8番など)に挑戦してみるのも、方法の一つとしておすすめ。
先日の録音は、持ちレパートリーのドビュッシーから2曲でしたが、どちらも有名なので、これまでに弾いたことがある方、またはこれから弾いてと思っている方も多いと思うので、少しだけ解説のようなものを。

「こどもの領分」より「ゴリウォグのケークウォーク」

「こどもの領分」は、ドビュッシーの作品の中では、「前奏曲集」と並んで、演奏者の自由度が高い作品というのが自分の感覚で、「ゴリウォグ~」以外の「雪は踊っている」や「小さな羊飼い」なども、いろんな演奏の可能性があると思う。
そして、「ゴリウォグ~」に関しては、録音記事のコメント欄にも書いたように、実演ではもっとガチャガチャっとテンポアップした演奏にしても面白いし、そうすると中間部との対比が一層感じられる演奏になると思う。ただし、この曲は意外に難しくて、リズム感を崩さずに面白いような演奏にするのは、かなりしっかりとした演奏技量が必要。
低音をしっかり弾くところは思い切りよく響かせる。

自分は以前から所持している、音楽之友社の安川版を使用。
ダンパーペダルはほぼ指示どおりだが、箇所によっては幾分細かく踏みかえている。シフトペダルも楽譜指示で使用だが、箇所によっては不使用。
また、楽譜指示には無いが、2箇所でソステヌートペダルを使用しているので、この「ゴリウォグ」に関しては、ペダルは3つとも使っている。


「ベルガマスク組曲」より「月の光」

まず拍子にポイントがある。
楽譜を読む前に、曲を聴いて知ってしまっている方が多いと思うので、8分の9拍子が特に前半では崩れがちなのだが、そうした方は最初の練習段階では16分音符を基本にしっかり数える。
それが出来てから、8分音符で感じて、弾けてきたら1小節を3拍で感じて弾ければ、テンポを揺らしても適度なルバートで弾けるように思う。

自分は以前から所持している、音楽之友社の安川版を使用。
ダンパーペダルは、1ページは目は楽譜指示よりもかなり細かく踏みかえをするが、全部ペダルを上げずに半分くらいで踏み替えをしている箇所もある。
2ページ目以降は、ほぼ指示どおりだが、箇所によっては多く踏みかえ、または指示にあっても踏み変えてないで踏んだままにしているところもある。
安川版はシフトペダルの指示が他版よりも多いと思うが、今回は自分の持ちピアノを使用で、ピアノの特性を全部とは言わないが一応は把握しているつもりなので、シフトペダルは楽譜指示よりは使用は少なめ。
指使いは楽譜指示に従っていない箇所もある。また、左右のどちらの手で弾くのかも、楽譜指定とは異なる箇所が数箇所。
このような曲は、音のバランス、響きの出し方が大切で、最適に近い響きで演奏したいので、可能であれば使用ピアノの音質などに反応して、ペダルの使い方を考えたい。
前記事の演奏録音に感想をいただきありがとうございます。
また、機会があれば考えてみたいと思います。

さて、この時期というのは、生徒さんが学校や仕事の都合などで、レッスンをこれまでの曜日や時間帯から変更の希望が出る時期でもある。
そして、他の指導者さんなどから、生徒さんを紹介される時期もある(正確には、紹介の話が来るのは、もう少し前の年度末だが)。

「紹介」と言うと、聞こえが良い感じがするが、事情は様々。
かなり以前に一度書いたが、ある時、自分のところへ突然親子で来て、
「○○先生のところへ行ったら、『モリス先生のところへ行ったらどうですか?』と紹介されて・・・」
ということもあった。

しかし、これは「紹介」ではなく、その○○先生が、全くの初心者である、その方を教えるのが嫌だったのか(?)、
「モリスさんのところも、ここからそれほど遠くないので、そちらへどうぞ」
ということだったらしい。
しかも自分は、その「○○先生」という方知らなかったので、この親子が来た時には、最初は全く話の筋が見えなかったくらいで、これは普通の感覚だと「紹介」とは言わないように思う。

では、このような「紹介」ではない紹介といったことは、ピアノではよくあるのだろうか?
このような事情に詳しい知人のピアノ指導者Fさんから以前聞いた話では、
「ありますよ。
あのE先生は、あの練習曲集を全部弾けない生徒は入れないし、あのS先生も初心者お断りだと思うけど」
ということもあるらしい。

だが、指導者Fさんは、
「私は、音大卒業の生徒さんのレッスンも楽しいけれど、初心者や初級者も教えるのも楽しいし、変な指導者に弾き方に変なクセをつけられた後より、指導しやすいから良いと思うけどね」
と言っていたが、自分も基本的に指導者Fさんの考えと同じだ。
この記事では、ある方に影響されて(?)
ドビュッシー「こどもの領分」より「ゴリウォグのケークウォーク」
ドビュッシー「ベルガマスク組曲」より「月の光」
の簡易録音を公開していました。
ちょっと実験的な要素もあるので、約2日間の期間限定でした。

お聴きいただき、また感想もいただきありがとうございます。
今後の録音公開は未定ですが、また機会があればと思っています。

2つ前の記事に書いたように、今回の発表会にはスペシャルゲストさんにご参加いただいた。
ゲストさんは、自分の生徒さんではなく、ピアノを弾く知り合いの大人の方。
前日に自分のところで、軽く練習会(というほど大げさなものでもないが)をしたのだが、弾く曲のレパートリーも幅が広く、どの曲も演奏の質が高い方だ。

大人の趣味のピアノの方で、ある程度大きな曲をしっかりと弾ける方の演奏を、今年は数人聴いているが、今回のゲストさんもなかなか素晴らしい。「ピアノを弾く」という根底の実力が高い印象。
タッチ感もしっかりされていて、難しい曲を弾いても無駄な動きが少なく、ピアノ(楽器)を鳴らすことが出来ているので、逆にpp(ピアニシモ)の表情も豊かに弾けている。

軽い練習会では、ドビュッシーの他にも、普段練習されている曲としてバッハなどの弾いてくださったのだが、流れが良い素敵なバッハだった。

やはり、バッハの演奏の質が高いというのは良いこと。
バッハを弾かなくても、ロマン派や近現代の難しい曲も弾ける。自分も、大人の生徒さんにはバッハを練習のメニューに入れていない方も多い。
だが、バッハは耳にも指にも目にも有効なので、良い質の練習で継続すると、少しずつ演奏の底力がついてくるもの。

今回のゲストさんも、普段は仕事等で忙しい毎日なのだろうが、そうした中でもしっかりとドビュッシーを仕上げられるのは、その曲を練習する以外にも、バッハなどを継続されていて、演奏力の向上に普段から努めていることも要因の一つだと感じた。
発表会で、生徒さんのリハーサルもだいたい終了した時に、
「先生はどんな曲弾くの?」
小学生のある生徒さんから質問されたので、
「2曲弾くけど、1曲はちょっと面白く不思議な感じがする曲かな。
もしかしたら、君は聴いて、わけわからない曲と思うかもしれないけれど、それでもピアノ曲にはいろんなのがあると思ってくれればいいから」
と答えておいた。

もちろん、自分は素敵な曲だと思うから弾くのだが、このような曲をこの生徒さんが聴いたころがある可能性はゼロに近く、また、それを聴いた生徒さんがどのように感じるのかはわからないので、予防的な意味も含めて、このように言ってみた。

だが、そんな心配は無用だったようだ。
発表会写真撮影終了後に、さきほどの小学生の生徒さんは、
「先生の弾いた曲は、わけわからないなんてことなかったよ。
何か、結構いいなぁって思った」
と言ってくれたので、一安心。

初めて聴く耳慣れないような曲を拒絶することなく聴いてくれたようで、ピアノが好きで感性も豊かな小学生に育ってくれていると思うと、とてもうれしいことだ。
ピアノ指導者仲間のTさんと企画した発表会が終了した。
今回は、こうした発表の場が初めての方でも、気軽に参加していただくことも目的であり、他の生徒さんの演奏を聴いてもらう機会でもあった。
そうしたことから、会の規模としては小さく、小さな私設会場を使っての会だったが、参加した生徒さんのご家族やご親戚なども思ったよりもたくさん集まっていただけたのはうれしい。

参加された生徒さんの多くは、現時点での実力を十分に発揮できた演奏だったと思う。
リハーサルで少し不安が残ってしまった生徒さんも、本番にはしっかりと弾けていたし、会場入りしてから少し人見知り気味の小さな生徒さんも、本番ではいつもどおり元気に弾いてくれた。
また、今回は特別に1名の方がスペシャルゲストとして参加していただき、ドビュッシーを素晴らしく弾いてくださって、発表会を盛り上げてくれた。

自分も一応は何かを弾くことになっていたが、当初予定したはずの、あの有名曲やあの有名曲(曲名は伏せます)は、気分的にも乗れず、また他にも諸事情もあって、やはり変更することにした。
だが、変更を決めたのは1週間前だったので、演奏用とは別に並行して進めていた他の曲や、従来レパートリーなどを引っ張り出してきて、演奏曲を決めることに。

当日は生徒さんよりも少し早めにリハーサルを開始して、用意したロマン派や近現代、映画音楽などを含めた7,8曲を演奏。
指導者Tさんは、
「やっぱり、モリスさんにはドビュッシーがいいのでは?今の2曲のどちらかでも、両方でも」
と言ったので、自分もそれらに決定しようと思ったが、考えてみるとスペシャルゲストさんはドビュッシーだったので、それを告げると
指導者Tさんは、
「ああそうですね、プログラムにも書いてありますね。ドビュッシーが続くにも悪くは無いと思いますけど・・・
じゃあ、こちらの北欧物がいいのでは?初めて聴く小学生の生徒さんでも、いい曲だと感じてくれそうですし」
と言うので1曲は北欧物に決め、もう1曲は会場の響きの良さもあるので、自分の考えでフランス現代曲にしてみた。

本来はこういった直前に曲を決定するということは、あまり良いことだとは言えない。。
日程は決まっているのだから、その日へ向けてしっかりと準備した方が良い演奏ができるものだ。

だが、自分はこのように直前に選曲するのが結構好きでもある。
「この曲はもう1ヶ月半以上も弾いているけど、そろそろ飽きていないですか?」
と、ある生徒さんに聞いてみた。
発表の場のための曲は、やはりいつものレッスン曲よりは少し長い期間弾くことになるので、好きな曲を選んだとしても慣れすぎてしまって、曲を新鮮に感じて弾くことができなくなり、飽きてしまうこともあるだろう。

今回は生徒さんは、
「飽きてないです」
と言っていたが、発表曲はかなり仕上がりに近い(現時点での実力での話)ので、違う曲をもう1曲課題にしてみた。
練習曲なども含めて、これでこの生徒さんの持ち曲は4曲になった。

持ち曲はいつも複数の方がいいのは、これまでにも何度も述べているとおり。
この生徒さんはピアノを始めてまだ1年が経過していないが、この段階でも曲数を多いことに慣れてしまえば、今後のためにも有効だろう。

少し難しい曲を1曲課題に追加したので、少し心配ではあったが、レッスンまでに問題なく譜読みをしてきたようだ。
しかも、発表のための曲も崩れることなく仕上がってきたので、
「毎週進める練習曲」、「仕上がりに近い2曲」、「譜読み中の曲」の4曲で、なかなかバランスの良いになった。
この調子なら、この生徒さんは今年もかなり実力を伸ばしていけそうだ。
ある小学生の低学年の生徒さんは、ワルツ風の曲を弾いていて、かなり仕上がりに近いと思っていたが、これまでつまづくことが無かった箇所で、何度弾いても混乱するようになってしまい、さらに通し演奏では全体的にテンポが速くなる傾向になってきた。

混乱の原因は、左手のワルツのリズムが崩れてきていることにあるが、生徒さん本人はどうしてミスになってしまうのかわかっていない様子。
しかも、これまではミスなどしない箇所で止まってしまうこともあり、余計に混乱気味になっている。

そこで、
「もう、楽譜を見なくてもだいたい覚えているだろうけれど、ミスをしている箇所は楽譜を見て、ゆっくり弾いてみてください」
と言ってみる。

生徒さんは楽譜を見ながらゆっくりと確かめるように演奏。
同じミスを数回繰り返していたが、左手が崩れていることに自身で気がついてからは、また数回弾くてしっかり修正できた。

ミスの修正の後は、大事なテンポについて。
自分は生徒さんに、
「もっと速く弾く?それとも今くらいでいいのかな?」
と聞いてみると、
生徒さんは、
「ええと・・・今くらいでちょうどいいです」
との返答だが、もう少しだけ速く弾きたい様子にも見える。

そこで、自分は生徒さんの曲を、隣で2倍以上の速さで演奏。
感想を聞いてみると、
「凄いです・・」
と生徒さんは言ったが、
自分は即座に、
「こんなに速く弾くのは、本当は全然凄くないんだよ。
ピアノを何年も弾いていれば、速く弾くのは難しくないことだから。
それよりも、ワルツのリズムと雰囲気で素敵に弾けた方が、かっこいいと思うよ」
と言ってみた。

この日のレッスンの最後に、家での練習のやり方を聞いてみると、
生徒さんは、
「ゆっくりと、リズムしっかりで、ワルツの感じで弾く。そして、ゆっくりで弾けたら少し速く弾いてみる」
とのこと。
どこまで理解できているのかは、不明な感じ(?)も少しはあるが、すぐに全部を理解する必要はないし、僅かずつでも着実に進歩はしていると思う。
自分には幸いなことに、大変に音楽好きの知人が身近に何人かいる。
そのうちの一人の方は、本人は何も弾かないし歌わないのだが、持っているCDは1000枚以上(数千枚だろうか?)、演奏会にもたくさん足を運ぶという音楽に好きであり、そして自分よりも遥かに音楽に詳しい。

そんな知人が最近貸してくれたCDは、アナトリー・ヴェデルニコフというピアニストのシリーズ。
正直言って名前も聞いた事がないピアニストだったが、旧ソ連時代に活躍したピアニストらしく、諸事情から海外での演奏活動は晩年のわずかな時期だったためか、日本でもそれほど知られていないピアニストらしい。
ヴェデルニコフのレパートリーは、バッハからスクリャービンなどと幅広いようで、このCDは6枚のシリーズになっている。

1枚目はバッハで、「イギリス組曲6番」は、とてもきれいな線と小気味良いリズム感で弾かれているので、この演奏を聴くと「バッハをこんな風に弾けたら気持ち良さそうだなぁ」と感じると思う。同じくバッハ「イタリア協奏曲」は明瞭な演奏で楽しさあふれているのが印象的。

2枚目以降はベートーベン。3枚目~6枚目にはシューベルト、シューマン、リスト、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャービンなど幅広い曲が収録されている。
どの曲の演奏もなかなか品が良いので、興味がある方は一度聴いてみてはいかが?
指導者仲間の方と企画した、生徒さんの小規模の発表の場も近づいてきた。
正直なところ仕上がり状態があやしい生徒さんもいるのだが、今回は気軽な発表の場をつくることが目的の一つでもあるので、それも含めて雰囲気の良い会にしたいと思っている。

自分も小品程度は弾くことになるので、何か準備を。
ピアノの響きの良さや面白さが伝わるような2曲くらいを弾いてみようか。

考えてみると、講師演奏というものは結構微妙なものでもある。
生徒さんの前でいいところ見せようなどとは思わないのだが、自分の生徒さんが弾いている様子を、緊張しながら聴いて(自身がステージで弾くより遥かに緊張するものだ)後に弾くことになるので、心拍数が上がったまま弾くことになることも多く、当然ながら落ち着かないような状態で演奏に入ってしまうことになる。

そこで今回は少し作戦を考えてみる。
1曲は、自分は好きだが、おそらくほとんどの方が知らないだろう曲を弾く。
少々浮ついたような演奏になっても、聴いている側もあまりわからないだろうから、ここで心を落ち着かせる。もう1曲は、聴き手側に素敵だと思ってもらえるような曲を考えてみる。
こんな感じでやってみるとどうだろうか。
生徒さんが弾いた1ページの練習曲で、自分は、
「この練習曲の重要部分は、この4小節にありますよね、あとからもう一度出てくるので、8小節ですが。
ここをもっと横の流れを意識して、もう一度どうぞ」
と言ってみた。
そして、何度かその4小節を弾いてもらったが、生徒さんも意識したせいか、最初に通し演奏したときよりも格段に良くなった。

この場合、「はい、最初よりも良くなりました」だけでもレッスンにはなっているのだが、ここで大事なことは、「最初よりも格段に良くなった」ということを、生徒さん本人がどれだけ感じているのか、ということだろう。

この時も、
「今は、何度か弾いて、この4小節が最初よりも格段に良くなったけれど、あなたはどう思う?」
を聞いてみると、
生徒さんは、
「はい、最初よりは少し良くなったように思いますが・・・」
との返答。

つまり、受けた指示によって、演奏を良くしようとする意識を持ち、その変化が演奏にも実際に表れているのだが、それを実感するところまでには至っていないという段階だろうか。

良くなったという実感をもう少し持てるようになると、自宅での練習のやり方をもっと考えるようになるだろうし、演奏の質はかなり向上していくのだが、それも今後のレッスンの継続で少しずつわかっていただけるようにやっていこうと思う。
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