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レッスンで、
「その音はどうしますか?もっと芯のある音でしっかり弾きたいですよね?」
生徒さんに聞いてみると、
「はい、そうなのですが、しっかり出せない時の方が多くて・・」
と言っている。

そこで、1つの鍵盤に、指を2本使うように提案してみた。
2本の指(例えば2番と3番)で、1つの鍵盤を弾く方法は、頻繁に使うような手段ではないが、出す音のイメージにがあるのであれば、場合によっては有効。

生徒さんも、
「今まで、2本の指で1つの鍵盤を弾くことはやったことが無かったですが、本当ですね、2本の指で弾くと、しっかり出せるので、ここに不安はなくなります。」
と言っている。

そして、参考までに生徒さんに、違う曲だがピアニスト校訂の楽譜を見せて
「このピアニストの校訂楽譜では、この1つ鍵盤を、3本の指で弾くように指示が書いてあるでしょう?」
と説明してみた。
すると生徒さんは、
「場合によっては、1つの鍵盤に、3本指もありですかぁ」
と驚いた様子だった。
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あの全国規模のピアノコンクール地区予選の感想続編を。

小学4年生以下の級も聴いた。
こちらは出場人数がかなり多く、途中で少し休憩も挟みながらの進行。

必須課題の近現代だが、この会場ではカバレフスキーを選んだ人が最も多く、20人以上が弾いていた。。
このカバレフスキーの曲は、短くてシンプルだが、その良さを引き出すのは簡単ではない。
特に左手の弾き方に変化が無い方多く、右手で強弱はつけているが単調な演奏に。また、ある程度は速く弾かないと効果が無いが、そうしたところまで到達できていない方も多かった。

フリブレを選んだ人が次に多かったが、この曲の持つ雰囲気と線の流れを出すことに苦労された人も多かったようだ。
しかし、2名ほどは、響きをよくとらえて流れの良い演奏をしており、選曲が合っていると感じた。

池辺晋一郎を選んだ人は少なかったが、弾いた人は皆ある程度まとまりの良い感じに弾けていた。ただ、リズム感が崩れそうな演奏の人も数名いて、こうした簡素な曲だからこそ、もう少し気を使って欲しい。

と書いてみたが、実はこの3曲のうちのどの曲を選択しても、曲の持つ性質から微妙な感じ仕上がってしまう可能性があるので、選曲の難しさ、そして仕上がりまでの練習とレッスンの困難さはあったと思う。


この級も組み合わせの1曲としてバロック期を選択する方が多く、しかも20人以上がテレマンに集中(つまり、「テレマン+カバレフスキー」の組み合わせが非常に多かった)。

テレマンを選ぶ人が多いのは予想はできていたが、この曲はどのような演奏すると素敵に聴こえるように弾くのは、かなり難しい。
いくつかの校訂楽譜は出ているので、それらのデュナーミクを参考にした演奏や、課題曲の講習会などを参考にしたと思われるような演奏の人もいたが、大げさすぎるようなクレシェンドや、叩いているのに鳴っていないような演奏の人も残念ながら多く、わずか16小節の曲ではあるが、もう少し研究された方が良いように思う。
バロック期からは他に、クレープスを選んだ人が少しいたが、この曲の選択する人は指の動きが軽快な人が多く、それなりの仕上がりで演奏していた。
また、古典のハイドンを弾いた方に、リズム感がある演奏の方が多かったが、中には重たい3拍子の演奏もあった。

全体的なレヴェルとしては高いわけでないが、一定以上の演奏の人も多かった。
突出して素晴らしい演奏を聴かせてくれた3名ほどを除いては、採点は僅差だったかもしれない。
自分の勝手に採点は、地区本選に出場の可能性がありそうな人を13人に少し高得点をつけてみる。
結果は11人が地区本選出場で、そのうち10人は自分がマークした13人に入っていて、1人はノーマークだったが、だいたい予想は的中(?)といったところだろうか。

結果発表後のホール内やロビーで、
「どうして?あの子はミスがあったのに」とか
「あの子の方が上手かったよね?」
というような会話が今年も結構聞かれたことだが・・・いつも思うが、そういうものでもない。

採点は僅差と書いたが、僅差といっても、こうした地区予選レヴェルでは、聴いていると結構明確に違いがわかりやすいものでもある。
演奏者や指導者は当然だが、演奏者の父母や方々にも、聴く力と冷静な判断が必要だろう。
今月はステージ鑑賞月間というわけでもにないが、いろいろと鑑賞する機会が多い。
今回は、全国規模の、あのピアノのコンクールが、各地で地区予選が行われている時期でもあるので、聴きに行く。
昨年も同様の感想なども書いたのだが、今年も聴いた感想などを少し。
尚、いつものように、自分の生徒さんの出場に関することは、述べないことにする。

今回も、終日聴くわけにもいかないので、中学2年以下の級と、小学4年以下の級を中心に聴いた。
審査員は5名。
使用ピアノは日本メーカーのコンサートグランド。
ホールの音響は結構良く、ピアノの鳴りとしては良く、ホールとの相性も良いようだ。だが、音の質としては幾分通らずに、きつく聴こえる時もあるように感じる。
自分は、審査員に近い位置に座って、出場者の演奏を聴くことができた。
プログラムに勝手に予想点数をつけてながら聴いてみる。

中学2年生以下の級についての感想。
今回の地区予選では、近現代を必ず弾くということになっていて、組み合わせのもう1曲としてバロック、古典、ロマンから1曲だが、この会場ではバロック期から選曲した人が多かった。

この組み合わせの判断自体は悪くないと思うのだが、そのバロックに質の高い演奏をした人はほどんどいなく、声部の混乱したバッハや、妙な勢いだけで叩いて弾いてしまうようなC.Ph.E バッハなどが続出。
逆に、バッハのシンフォニアを一定以上の質でまとめた人は少なかったので、良い意味でかなり目立って好印象な存在だったかもしれない。

この級の近現代曲には、タイプの異なる3曲から選択できたが、この日は原文雄の作品を選んだ方が最も多かったようだ。
これは、他の2曲のマクダウェルとバルトークが、指の動きの速さと的確さという意味でのテクニックや、曲の捉え方の難しさという要素を含んでいると考えて、避けた人が多かったのかもしれない。
だが、原氏の作品は、ゆったりとしたテンポで弾けるが、素敵な演奏に仕上げて聴かせるという意味では簡単ではなく、この曲を選んだ人の中には、平坦だったり、だらだらとしてまとまりの無い演奏になってしまった方や、意思をあまり感じない演奏の人も多かったのは残念。
逆に、マクダウェルを選択した方は、自信が感じられる演奏をした人が多く、なかなかの好演が2名いた。1名は音色の弾き分けでこの曲を色彩感のある感じに仕上げていて、もう1名は流れと迫力のある演奏を披露していた。

結局、2曲両方に好演した人は少なかったが、どちらも2分未満の小さな曲だとしても、時代もタイプも異なる2曲を、本番当日までにしっかり仕上げて演奏することの難しさはあると思う。

自分は、予選通過の可能性のありそうな5名に勝手に高得点をつけてみた。
結果は3名が予選通過地区本選に出場で、その3名ともに自分がマークした5名の中に入っていて、予想はまずまず的中といったところ。
今回のこの級に関しては、一般的によく言われるような
「あの人が予選通過で、あの人がダメだったの?」
といった現象は無かったと思うので、おそらく妥当な採点だったのではないと想像する。

小学4年以下の級の感想は、後日。
生のステージを鑑賞へ。
と言っても、音楽の演奏会ではなく、小劇場での舞台を鑑賞。

舞台を見に行くのはかなり久しぶりで、以前は「○○座」のような有名劇団やミュージカルなども見に行くこともあったが、最近は全然行っていない。
今回はそうした大規模な舞台ではなく、小さな劇団の、小劇場での芝居。

小劇場というと、響きがかっこいいように聞こえるかもしれないが、狭い道路の住宅街にあるような、本当に小さな芝居小屋のような劇場で、普段道を歩いている人でも、そこに舞台用の劇場があることを、知らない人もいるくらいの小さな劇場。

こうした小劇場のよいところは、収容人数も少なくて、ステージと客席がとても近い。
マイクも使わないし、舞台装置を使った派手な演出も無いが、役者の迫力ある演技が楽しめる。

しかも、こうした小さな空間だから、ステージと客席も一体感がでてくる。
今回の演目は、基本的には明るいお話では無かったが、時々は笑いのためのセリフも入っていて、それに対して自分も含めた客席も機敏に、そして自然体に反応できたが、これはやはり小さな空間ならではだろう。

もちろん、空間が小さいことだけが良いのではなく、演目の決定から配役、練習、脚本の練り直し、演出、本番の演技など、全てにわたってしっかりと準備されているから楽しめる空間になったと言える。
音楽の演奏会とも共通することでもあり、いろいろと勉強にもなった舞台鑑賞だった。
解説のための便利な演奏手引き楽譜のようなものも入れると、複数冊持っている楽譜というのは、いくつかある。
例えばバッハのインヴェンションとシンフォニアは、ペータースの原典版(ランツホフ編)と音楽之友社の原典版。どちらもモチーフや装飾音符についての解説も丁寧なので、見比べることができて面白いし、レッスンでも役立つ。

他には、ドビュッシーなども曲によっては2冊を所持して使っているが、同じ曲の楽譜を複数買うことは、その曲や曲集をしっかり時間をかけて弾きたい時など、手元に複数冊の必要性を強く感じる時だが、それだけ費用もかかるわけだから、満足できるであろう1冊を買うことが普通だと思う。

そして現在、新たに買うか少し迷っている楽譜が、ショパンのノクターン集。
当然だが、既に1冊は所持しているが、それは何も特徴もなく信頼性もあまり無いような、某日本の出版社の標準版。
自分は、ショパンは弾くが、「ショパン弾き・・・ショパンを主要レパートリーにしたり、ちょっとした演奏会などでもショパンをすぐに弾ける状態だったり、ショパンを深く勉強している方々など」というほどでもない。(たぶん)。
ショパン弾きさんなら、やはり楽譜の大半はエキエル版かウィーン原典版で揃えて、弾きやすいパデレフスキを参考にするという方が多いかもしれないが、自分の場合は、標準版やパデレフスキ版を単独使用などで十分だと思うことも多く、楽譜にそれほどこだわってはいない。

だが、最近になってノクターンを少し弾こうかと思って、久しぶりに楽譜を眺めてみると、やはり所持している標準版は、弾きにくさもあり、しかも
「ここは、これで本当にいいのか?」
と思うような箇所もたくさん・・。
ノクターンをこれからどんどん弾いていくというほどの予定も無いのだが、ウィーン原典版あたりでも買ってみるか検討中。
5歳の生徒さんが弾き始めた時に、
自分は、
「ちょっと、待った。右手だけの時も、すぐ後に左手も弾くから、左手はダラーっとしないで、どうするのかな?」
と言うと、
生徒さんは思い出したように、あわてて、
「左手もここで待っている」
と言って、しっかり準備している。

こういうことは、毎回のように何度も指摘することだが、この5歳の生徒さんは、特に嫌がる様子も無く、次第に身についてきている。
そして、時々左手の準備を忘れてしまっている時でも、最近は弾き始めの前に、
「弾く準備いいですか?」
と軽く言ってあげるだけで、
「うん」
と言って、弾く前の姿勢と準備がしっかりできつつあるで、結構進歩してきた。

だが、弾く準備も、音符の読みも、演奏もリズムの感じ方なども、少しずつ着実に進歩していると思われるのに、付き添いで一緒にくる生徒さんのおじいさん(付き添いは普段はお母さんが多く、時々おじいさん)は、そうは思っていないようだ。

それは、生徒さんの近くに座って見ている、おじいさんの様子に表れていて、5歳の生徒さんが同じことを指摘されているのを見て、
「はぁ~」
と、ため息が何度も聞こえてくるし、頭も少々がっくり下がってしまっている。

そして、帰り際に、おじいさんは、
「この子は一度言われたことも、全然すぐには覚えられなくて、困ったものです。家でも言っているのですが・・・。
先生も大変でしょうが、よろしくお願いします」
などと、丁寧な挨拶までされてしまった。

レッスンでは、飽きない程度に同じことの繰り返しや、重要なことの同じ指示は時には何度も必要なものであるし、5歳の生徒さんも十分に進歩していることを、過去にも何度かおじいさんに伝えたのだが、これはなかなか理解してもらいにくいことでもあるのだろう。
おじいさんの気持ちも、わからないでもないのだが・・。
中学生の生徒さんに、
「簡単な1曲を追加していいですか?」
と確認したうえで、カバレフスキーの小曲をレッスン曲に追加してみた。
1ページの「かなしい物語」という曲で、この生徒さんにとっては、おそらくとても簡単なので、数十分練習すれば譜読みは完了、数日弾けば一応弾けるようにはなるだろう。

だが、レッスン2回分でも仕上がったとまでは言い切れない演奏。
もちろん他の曲も弾いているので、カバレフスキーだけに集中するわけにもいかないのだが、そうだとしても仕上がりが甘い状態。

実は、この生徒さんはいつも仕上がりが甘い傾向にある。
実力を少し越えた曲を弾いている時に、そのように仕上がりが甘いのはまだわかるとしても、実力とほぼ同様の曲や、明らかに簡単だと思われる曲でも、曲が形になった時点からはあまり良くならない傾向が強い。

この生徒さんは自分のところに来てからはまだ日が浅いのだが、しっかり弾けていないような仕上がりが甘い状態でも、「だいたい弾けているから、まあOK」のような感じで次の曲に進むクセがついてしまっているのだろうか。

そこで、自分は生徒さんに、
「簡単な曲は、思ったように、イメージどおりに弾けてから、良し、ということにしましょう。
余裕で弾ける曲の時には、これからは完璧に弾く習慣をつけましょう」
と言って、そのようにやってみることにした。
先週末に楽器店で、子供用の初級曲集を購入。
子供用の曲集は手元にも何冊も持っていて、増える一方だが、今回はフランスやアメリカ、現代日本の作曲家たちのピアノ曲も多く含まれている使いやすそうな初級の40曲ほどの本を。

1時間半近くをかけて、初見練習も兼ねて、この曲集の40曲を全て弾いてみた。
40曲も弾くと、使えそうな曲、そうでもない曲、中には所持している他の曲集にも掲載されていて重複している曲などさまざまだが、いろんなタイプの曲がある。

そして、この初級曲集の40曲を弾いて他に感じたことは・・

1冊をまるごと全部弾くいうのは、意外に少ないので、面白い経験でもある。
1曲または2曲くらいのピース版のようあ楽譜でもない限り、数十ページの楽譜集をまるごと1冊弾くというのは、初級の教本から中級の練習曲集くらいまでならあると思うが、その他にはあまり無いかもしれない。
自分も、さきほど楽譜の棚を眺めてみたが、一応まるごと全部弾いた楽譜本は、ピース版系やテクニック練習曲系を除くと、やはりとても少ないようだ。

もう一つ、初級で弾ける曲集といっても、40曲もあると、初見で完璧には弾けない曲も数曲あった。
これは、自分の初見能力不足のせいなのだが、特に最近の初級曲は、中には変拍子や曲、頻繁な転調、斬新な和音、鍵盤を幅広く使う曲などいろいろな曲があり、数分練習すれば弾ける曲でも、初見で完璧に弾くことが難しい曲もあるので、良い初見練習でもあった。

自分の場合は、生徒さんのレッスンのための選曲候補譜読みとして、子供用曲集を弾くのだが、指導者ではない方も、いつもの練習のメニューから時には離れて、気分転換に子供用曲集を弾いてみるのも楽しいので、いかがだろうか。
「最後の和音は?」
と、自分が生徒さんに聞くと、
大人の生徒さんは、
「はい、もっとフォルテ・・ですよね?」
と、理解はしている様子。

この生徒さんは、昔に少しだけピアノを習っていたらしく、大人になってから再開した。
再開と言ってもほとんど初心者のようだったが、最近は結構弾けるようなってきて、初心者からは脱出したように感じる。
体格は結構大きめの大人の男性で、手も大きいので、もう少しの期間で弾ける曲も増えそうだ。

まだまだピアノを弾く動きそのものにぎこちなさがあるので、小さな曲や軽い練習曲なども混ぜながらのレッスンで、スムーズに弾けるようになってくれればと思う。

和音のフォルテも、弾く時には「フォルテ!」と思っているのだろうが、その直前に硬直して打鍵スピードが鈍っているし、音がバラバラとしていて揃っていないので、さらに雑然と聴こえる。
そして、まだ指もしっかりしているとは言えない。
和音のみを何度か弾いてもらうと、次第に良くなってくるのだが、数小節前から通してもらうと、やはり最後の和音の直前で腕にやや硬直したような感じがあり、なかなかスパッと決まらないので、生徒さん本人も苦笑気味だ。

自分も冗談半分に、
「あなたは、そんなに大きな体ですから、もっとフォルテ出して弾いてくださいね」
と言うと、
生徒さんも、
「そうですよね・・・先生は、そんな細腕なのに、私よりも遥かに音が出ていますよね。最初聴いた時にはびっくりしましたよ」
と言っていたが、別に自分はそれほど強烈に弾いているつもりはない。
本当は体がある程度は大きい人のほうが、腕も長くて手も大きくて、ピアノを弾くにも有利ではあるから、この生徒さんのように体格が良いということは、とても恵まれていると言えるので、いずれは豪快に弾いてくれる日がくると期待している。
久しぶりに演奏会を聴きに。
と言っても、演奏会の2ヶ月くらい前に、封筒に「チケット数枚」と「お願い」の紙切れが同封されて届いた、知り合いの軽めのクラシックの演奏会。
つまり、
「チケット買って来てくださいね、よろしく」
というもので、招待券も2枚同封されてはいるのだが、これは自身で使わない。
招待券は、生徒さんで絶対に行くという希望者に先着順で差し上げて、残りのチケットもできるだけ生徒さんや知人などに売り、自分もチケットを買って行くというのが、まあ普通だろうと思う。

こうして半分くらい、お付き合いの聴衆として足を運んだ演奏会だったが、演奏は結構良かった。
ピアノを含めた数人に室内楽の演奏会で、時にはソロ楽器とピアノ伴奏、時には数人のアンサンブルという形式だったが、1曲目からしっかり演奏されていて浮き足立ったようなことはなく、演奏者の集中力はアンコールまで維持できていたようだ。
また、曲目もそれほど知られていない曲が大半だったのだが、アンサンブルの質が良かったので、お客さんも飽きずに聴けていたと思う。

ただ、自分は出演のピアノ弾きさんが知り合いだったので、少し緊張気味に聴いていた。
やはり知っている顔が弾いているというには、いつでも変な緊張感があるものだが、今回は結構練習したような印象で、大きな乱れもなく弾けていたので、一安心だった。
3ヶ月ほど前からレッスンに通ってきてくれる大人の生徒さんは、最初に来た時に、
「小学生の頃は習っていて、ピアノの練習ABCというやつの半分くらいまではやっていたのですが、今ではもう指も動かなくて全然弾けないので、何とか少しでも弾けるようになれれば」
とのこと。
そして、昔弾いたという曲を1曲と、最近弾いてみたというポピュラー系アレンジ曲の計2曲を弾いてもらったが・・・

生徒さんの話とは違って、結構弾けている。
曲は簡単なものだから、弾けていても当然なのだが、そういう意味ではなく、基本的な手の動きは良くてタッチ感もしっかりしているし、ピアノ演奏がしっかりと音楽の形になっている。

目標曲がいくつかあるみたいだが、どの曲も中級程度以上ですぐには少し無理なので、いろんな曲を弾きながら少しずつレヴェルアップをして行くようなレッスンに。
そこで、どんな感じの曲を弾きながれやっていきたいのか聞いてみたが、生徒さんは、
「それが、目標の曲が今すぐ無理なのは当然なのですけど、それ以外の曲をあまり知らなくて」
と言う。

そこで、自分は数冊の曲集から、この生徒さんが弾けそうな曲を実演入りで、
「この映画音楽のテーマはどうですか?
こちらの映画曲もいいですよ。
あとは最近人気の現代のクラシックピアノ曲とか?
それから・・・」
と紹介していくと、

生徒さんは、
「あの~先生、今の3曲くらいは、どれも素敵でいいと思うのですけど、いきなりそんな凄い曲、私に弾けますか?」
との質問が。

実は、ここがポイント。
大人の生徒さんにもいろいろな方がいるが、特に初級より一歩上くらいの方で、不定期なレッスン、子供の頃に弾いた教則本に対してあまりいい思い出を持っていない、などという条件が揃ってしまっている(?)方の場合には、レッスン曲の選曲が特に大事だ。

そこで、自分はこうした生徒さん用に、初級一歩上くらいで弾けて、譜読みにそれほど苦労しない、音域はある程度広めに使っていてしかも演奏効果が高い、上達のために必要な技術な少し入っている、という条件が揃っているような、映画音楽の良質アレンジ物や、クラシックピアノ曲を用意して、生徒さんと選曲作業をするようにしている。

この生徒さんも、今週のレッスンでは、2週間の練習期間で「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のアレンジもの(2ページ)を、しっかりと弾いてきた。
「いや~もう少し弾けるかと思っていたのですが、意外に思ったようには弾けなくて」
というのは、ギロックをレッスンしている大人の生徒さん。

まだ初級段階ではあるが、「そろそろレパートリーのなりそうな曲が弾ければ」ということから、「なつかしいヴァレンタイン」をレッスン曲に。

1ページで短く、指定テンポよりも幾分遅めに弾いてもそれらしく聴こえる曲で、大人にも向いているような感じなので、生徒さんも気に入っている様子。
だが、この生徒さんにとっては、自在に弾けるという領域には少し遠い演奏状態。

こういう曲は聴いた印象よりも、実際に弾くと意外に難しい。
楽譜上の音を順番に弾いていくだけでも、一応はそれなりに曲の雰囲気は出ているようにも聴こえるが、曲の持っている本来の良さを引き出すまでには、この生徒さんの場合には、小節ごとにしっかり楽譜を読むようなレッスンが欠かせない。

そして、イメージを膨らませてもらうために、横で実演も多く入れながらのレッスンになる。
「フェルマータの後は、少しゆっくりに弾くように書いてあるけど、どんな感じで弾くのかは、曲全体の流れから考えて、そしてよく感じで弾くことが大事。
例えば、こんな感じでテンポをやや落としただけで淡々と弾くのもいいだろうし・・・
でも、あなたがやりたいのは、おそらく、こんな感じで1拍目を少し溜め気味の感じで弾くことでは?」
と言うと、
生徒さんは、
「それです、それです。私が目指している少しの溜めは。
わかっているというか、つかめていると思って弾いていたのですが、思ったようにならなくて。
でも、今は実際に弾いていただいたので、イメージがかなり現実的に、音の流れとしてつかめたように思います」
と言っていた。
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