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調律師さんには、ピアノを良い状態にしていただくために来てもらうわけだが、それだけではなく、話をするのはいつも楽しいし、役に立つ情報もいろいろと提供していただける。

先日も、自分のところで中古ピアノを購入を検討している生徒さんがいるので、少し相談してみた。
調律師さんは、
「やはり、生徒さんのご家庭にも、予算の都合があるでしょうから、新品はなかなか売れないですよね。
この時期は、うちにも、結構ピアノを見にくる方も多いですし、実際に売れるのですが、でも、やっぱり、売れる割合は中古が結構多いです。
中古も、かなり手間と時間をかけて調整してから展示していますが、でも値段はそれほど上げられないですし・・・」
とのことだった。

他にも、少し気になったことなどを、話をしてみた。
その1つが、自分が昨年末に某所で出会った、高級シリーズとされるピアノのこと。
自分が弾いた感想は、おそらく以前にも書いたと思うが、
「このピアノは、こういう音だったかなぁ・・・」
というのが、正直なところだった。

それは、以前に、このシリーズのピアノを、何台も某ショールーム弾いた時の印象が残っていて、その印象からはかなり遠いように思えたからだが、
これについて調律師さんは、
「ええ、先生のおっしゃっている意味は凄くわかります。
あのショールームのピアノの状態は、どれもほぼ完璧とも言えるような状態に常にしてありますから。
工場へ選定に行ったお客さんも、(結局は工場では買わずに)ショールームに展示してあるピアノに決めることもあるくらいです。
ですから、あのショールームのイメージを強く持たれていると、全くの同機種でも、1年に1回くらいしか調整していない状態のピアノだと、しかもその調整が綿密な作業では無い場合や、場所の環境がピアノにとってあまり良くない場合には、かなり違和感があるかもしれませんね・・・」
とのことだった。

この話に、自分も納得。
以前から思っていたが、ピアノは買う時も大事かもしれないが、買ってから優秀な調律師さんに定期的にしっかりと診断、調整してもらうことが大事だということだろう。
その費用は、それほど高いわけでもないから、自分も年に2回ペースくらいの調律は、今後もお願いして予定だ。
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これまで、生徒さんが使用する楽譜については、新たに買う場合は、一応おすすめの版をいくつか提示していたが、既に持っている楽譜については、それをそのまま使用してもらっていた。

例えばバッハでは、生徒さんが古い日本の原典版を使っている場合でも、自分の持っている違う原典版や、校訂版を見比べながら、フレージングや指使い、参考のデュナーミクなどを生徒さんが書き込みをして、オリジナルの楽譜をつくるような作業をしてもらう。
勉強が進めば、フレーズやデュナーミクは生徒さん自身でまず考えてもらい、レッスンしながらさらに一緒に考えていく。
ショパンで標準版のような楽譜を使っていて、指使いや、音やペダルに疑問がある場合も、他の版を見比べながら、楽譜にチェックを入れる作業をする。

だから、生徒さんがあまり良くないとされるような楽譜を使っている場合でも、それほど問題は無いのだが、以前から気になっていたのは、やはり古典の楽譜だ。
標準版の古典のソナチネやソナタなどの楽譜集は、作曲者がつけたものではないスラーなどがあまりに多く、しかもそれが奇妙なフレーズになっていることも多い。

他の教室などから自分のところに来て、既にそうした楽譜を持っている生徒さんに、
「このスラーは本当は無いから気にせずに、ここもつなげないで譜読みすること」
などと言っても、書いてあるスラーにどうしても影響されて弾いてきてしまう。

既に持っているのに、違う版をさらに買うようにおすすめするのは、親御さんのお財布事情も考えると、ちょっとどうかとは思ったが、少し弾けるある生徒さんにお母さんに、少し詳しく説明をしてみると、
「良い楽譜を買った方が、ちゃんと弾けて、結局は後々まで使えるなら買いますので、先生も遠慮なく言ってください」
と言ってくれたので、少し一安心。
自分のところは、生徒さんの親御さんも、このような理解のある方が多いので、助かっている。
少しずつ曲の規模が大きくなってきた大人の生徒さんに、
「もうだいだい仕上がってきていると思いますが、弾き方のイメージが確立されていない箇所とか、難しさを感じる箇所はありますか?」
と、質問してみると、
「そうですね・・・やはり、この6小節間が難しいです。手は慣れてきたと思うのですが、まだここだけ流れが良くない感じですし、内声を抑えながら弾けていないと思いますし・・・」
との返答だった。

自分も、その6小節間を、生徒さん少し迷っているというか、決めかねて弾いているように思っていた。
まず、外声を響かせるという段階はできているものの、内声とのバランスや絡み合いを含めた演奏という段階にはもっていけていないので、この箇所だけ音楽の流れがあまり良くないように聴こえる。

ただ、生徒さんの感想を聞いて、自分は、この生徒さんはかなり実力が上がってきていると感じた。
少なくても、1年ほど前よりも格段に進歩していて、演奏力そのものも向上しているし、楽譜の読みから感じ取る力も、かなり備わってきたと思う。
それが、この6小節間の難しさをより感じることにつながっているし、そしてどのように弾くといいのか、考えることになってきたのだろう。

そこで、今回のレッスンでは、時間の半分近くを、その6小節の部分の弾き方に使ってみた。
音楽のイメージはだいたいできていても、それに近づくことが大事なので、手首の使い方や、指(この部分では特に1指)の使い方についても、少し細かくやってみる。
急に良くなるというほどでもないが、生徒さんは、
「内声が少し聴けてきたのに、抑え気味に弾くのが楽になってような気も・・・」
とのことだったので、あとは次回までにもう少し練習してきてもらうことに。

やはり、次第にピアノを弾けてきた生徒さんには、自分も要求するレヴェルが少しずつ高くなってくるし、時にはこうして一部分をしっかりと内容を濃くやりたい。
それが、生徒さんが、さらにピアノを楽しく弾くということに、つながってくれればと思う。

小学4年生の生徒さんの話が続きを。
レッスン中に会話は結構する生徒さんなので、家での練習方法の話をしたり、今は前の指導者さんの教本の続きをやっているが、この先はどんな教本に進みたいのかなどの話もするようにしている。

家での練習方法・・・・
これは、もう既に書いたように、不完全な状態でもテンポアップしたい志向が強い生徒さんなので、家でゆっくり練習をしているとは思えない。
曲を弾くと、一応の強弱はついているし、曲を全体の雰囲気としては捉えることはできているが、楽譜の読み、フレーズの確認、単に強弱ではない音楽といったところまでは、程遠いのが現状。

生徒さんに、
「前の先生は、家ではどんな練習が大事だと言っていた?」
と質問してみても、
「いや・・・家で、ちゃんと弾いてきなさいって・・・」
ということらしい。

もちろん、数年間のレッスンで、それだけだったとは思えないが、レッスンでは今弾いていることに対しての指導だけではなく、家で毎日どのように練習すると良いのかといった、具体的な練習方法の指導というのが欠かせない。
それを、しっかり指導しようと思うと、やはり楽譜の基本的な読み方、テクニック系の本の使い方、曲を仕上げにもっていく時の練習方法など、たくさんの内容を毎回のレッスンで少しずつでも指導していく必要がある。

現在、歌う想いと、仕上がりテンポで弾く志向ばかりが先行して、弾いている音を聴けていない状態。指は動いているが、基本的なテクニックの質もまだまだ低いので、今は、鍵盤を弾いている指の感覚を大事にしながら、弾いている音をしっかり聴くこと。
結局は、ある程度ゆっくり弾いて、いつもピアノと耳と指(体)の連動を感じることが肝心。
これは、初級者にも上級者にも大事なことだが、うまく弾いているように見えても、忘れてしまっているような方もいるから、初級者のうちにしっかり意識してもらうことがやはり重要だ。

生徒さんの実力よりも少し簡単で、きれいな感じの曲もレッスン曲に取り入れながら、音と指に対する意識を、うまくいい方向に持っていくのが、当分の課題になりそうだ。
小学4年生の生徒さんを、ある指導者さんから引き継いだ話を少し前に書いたが、その後の様子を。

1ヶ月以上レッスンをしてみて、結構たくさんのことが見えてきた。
最も良いところは、以前にも書いたように、歌って弾こうする想いがとても感じられること。
そして、教本が進むことや、次の曲をどんな曲なのかといったこと、上手くなるということなど、ピアノに対する興味というのがとてもある生徒さんなので、レッスンのペースとしてはなかなかテンポよく進んでいる。

一方で、新しい曲を弾いてもらうと、まだ譜読み状態の曲を、第1週目から不完全なままに速いテンポで弾くクセは、1ヶ月少しではなかなか改善できなかった。
これは、生徒さん本人が、ゆっくり練習が苦手で、少々落ち着きの無い感じの方ということもあるが、実はもう1つ理由があった。

生徒さんに言うには、
「前の先生は、譜読みでレッスン1回目の曲でも、ゆったりと弾いていたら、
『どんな曲かわからないの?ちゃんと弾きなさい!』
って言われることもあって、だから速く弾かないと・・」
ということらしい。

確かに、ある程度ピアノを弾くということが確立されてきている人や、譜読みが速いタイプの人は、レッスンの1週目から曲のテンポで弾いてもらうことなるが、この生徒さんはまだまだ全然そんなレヴェルではないので、譜読み状態の時には、まずは楽譜をしっかりと読んで、それをゆっくりでいいから確実に弾くことが大前提。

実際に、前の指導者さんのレッスン風景を見たことがあるわけでないから、本当にそんなレッスン習慣だったのか、真相(?)はわからないが、この生徒さんの場合は、テクニック本も、教本も、曲も、とにかく不完全なのにテンポアップ志向が非常に強いので、もしかしたら、そうしたレッスン習慣だったのかもしれない。

これを少しずつ矯正するのは、かなり大変な作業ではあるが、それでも生徒さんも、不完全なまま速いテンポで繰り返し練習していても、きれいには弾けないということが、何となくでもわかってきた様子なので、改善に兆しが見えてきた・・・ように思う。
少し先に、ちょっとした人前演奏の本番があるので、練習にも力を入れなければいけない。
だが、この時期というのは、ご存知の方も多いと思うのが、全国規模のあのコンクールのために、所持していない楽譜を数冊購入して、譜読みをする時期でもあるので、それにも結構時間をとられてしまう。
難しくない曲であれば、楽譜を見れば、だいたいどんな曲で、どんな演奏の流れになるのか、どこがテクニック的なポイントなのかなど、一通りは把握できるが、中規模程度の曲だと、楽譜をよく研究した上で、そして、やはり一度ザッと弾いて感覚を把握してから、生徒さんに合わせておすすめしていくことになる。

それに、コンクールの課題曲だから、すべてが名曲なのかというと・・・・・・残念ながら、そうとは限らない。
いつも、「この曲よりも、もっと別の曲を選択肢に入れておけばいいのに」と思うのような曲が、いくつか見当たるもの。
この点は、去年も、こうしたコンクールの審査員もする知り合いのピアニストに聞くと、
「そうですね・・・ハッキリ言って、その通り。
まあ、いろいろな都合とかあるものでしょうからね・・・」
ということだった。

生徒さんには、コンクールだとしても、やはりできるだけ好きな曲、イメージが沸くような曲を弾いてもらいたいので、自分の譜読みと研究も、もう少し続きそうだ。
中学生で部活もやって塾も行っていると、ピアノを弾く時間などは少ししかないと思うが、それでもがんばって継続している生徒さんもいる。
特に、中学生のTさんは、メロディーのラインをきれいに聴かせるように弾く曲は得意なので、ロマン派を弾いてもポップスアレンジモノを弾いても、最近は流れが良く、表現力が豊かになってきた。

ただ、Tさん本人も、もっと出来そうなのに、あと一歩及ばないというような感覚はあるらしく、
「最近になって、家のピアノと先生のピアノとの違いをとても感じていて、先生のところのピアノだと、もっと表現できるはずだと思うようになってきたのですが、まだまだですね・・・」
とも言っている。

確かにそのとおりで、Tさんの演奏は、かなり良い質のものになってきてはいるが、もっと響かせた演奏、もっと音色変化のある表現、PとPPの違いもある繊細さ、アルペジオを一気に駆け上がるテクニックなど、課題もたくさんある。
だが、「もっとできるはずだが、なかなか難しい」と思うようになってきたのは、上達してきた証拠でもあるだろう。

そして、現在Tさんにとって重要な課題の1つが、ペダルの使い方。
基本的なペダルの踏みかえのタイミングが少し甘い方だったのは、この半年でかなり良くなったが、良いと言えるタイミングにはあともう少しなので、これは毎週のレッスンで、少しがんばってやっていく必要がある。

さらに、もうレッスン曲は、大作曲家の小品や近代曲などもやっているので、ペダルの深さなどにも、さらに気をつける必要があるし、曲によってはペダルの踏みかえが少ないまま弾く箇所もあるが、そうした場合でも冴えた響きを保てる演奏を、できれば身に付けさせてあげたい・・・。
まあ、全部を一気に習得することは難しいので、毎回じっくりとやることが大事だろう。
ブルクミュラー25練習曲などはだいたい修了しているし、テクニック系の本も途切れなく進行している小学5年生の生徒さんには、次に何を核となる本として継続して弾いてもらうと良いのか?

この生徒さんが、質の良い練習を毎週積んでくるタイプなら、
「ツェルニー30番をやってみて、がんばってみるかい?」
という提案もできないわけではないが・・・
この生徒さんは、凄い集中力で弾く時もあれば、うまく弾けない時には演奏力がかなり落ちたような弾き方も時にはしてしまうこともあるし、将来ツェルニー30番などをやるとしても、その前にもうワンクッションというか、もう少し弾きやすい教本か練習曲集、または曲集などを入れてからにしたい。

そこで、自分から生徒さんへの提案は、
「ルクーペ ラジリテ」
「ピュイグ=ロジェ教本1」
「カバレフスキー子供ピアノ名曲集1」
「ギロックこどものためのアルバム または、叙情小曲集」
といったところ。

直接的にツェルニー30番へつながりやすいのは、もちろんルクーペのラジリテなのだが、この生徒さんは、普段のレッスンの様子からしても、「練習曲と向き合う」という感じでもないので、カバレフスキーかギロックあたりを抜粋で練習してから、その後を考えるという方法でも悪くないと思っている。
ピュイグ=ロジェは、以前に別に生徒さんのことを書いた時に少し触れたが、バロック期の名作を集めた曲集のような本で、とても実力がつくのだが、しっかり練習していくなら、根気も必要なので、おそらく選ばないのではないだろうか。

一応、お迎えに来たお父さんにも話を聞いてもらい、一通りの説明はしてみると・・・
「いくつか選択肢を提案してくださるとは、ありがたいことです」
とのこと。
そして、お父さんの希望は、なんとピュイグ=ロジェ!
だが、生徒さんは、少し考えてみるとということなので、次回に決めてもらうことにした。
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