上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
学芸会の器楽合奏のピアノ担当や、合唱祭などのピアノ伴奏など、学校行事でピアノを弾くことは、できれば積極的に挑戦するようにと、生徒さんには普段から言っている。
ソロで、弾く発表会やコンクールなどと違って、器楽合奏の一員としてのピアノ、合唱伴奏のピアノといった位置づけを、実際に体験できる機会は、小中学生のうちはそれほど多くは無いので、ある程度弾ける生徒さんには、ぜひやって欲しいからだ。

小学校などでは、その学校や学年や教師によって、ピアノ担当の決め方はいろいろあるようで、
「立候補者の中から抽選」
「立候補者の中からオーディション」
「教師の指名」
といった感じで、選ばれるようだ。

オーディションというのは、その学年に1人抜群に弾ける子どもがいると、毎年その子に決まってしまうようにも思うが、自分の生徒さん(4年生)で、この3年間立候補を続けて、今年は初めて選ばれた生徒さんがいる。

生徒さんは、
「ピアノ担当決めるオーディションには、6人が出て、楽譜をもらって放課後に1人ずつ弾かされて・・・・
正直言って、私よりも絶対に上手な人が1人いて、私と同じくらいの人が2人だったから、選ばれるとは思っていなかったけど・・・」
ということでらしい。
やる気があるから立候補したのだろうが、この生徒さんは謙虚な感じの人なので、「私が一番上手だから選ばれた」というような思い込みはしていないようだ。
どうして選ばれたのかは、器楽合奏の担当教師に聞いて見ないとわからないが、もしかしたら、毎年同じ人がピアノを担当しないような、学校の教育的配慮(?)みたいなものもあるのだろうか。

ただ、実はこの生徒さんに関しては、ある程度実力もついてきていたので、学校の簡単なピアノ伴奏のようなものを引き受けても大丈夫なようにと、今年になってから、簡単な初見や、とても簡単な伴奏譜の練習をレッスンを入れていたので、その効果も多少はあったのかもしれない。

いずれにせよ、学校で大勢の人の前で弾くことになるのは初めてなので、生徒さんにはたくさん練習してもらい、レッスンでもサポートしていこうと思う。
スポンサーサイト
「『あなたね、大事なのは、その先でしょう?』って、何度も言ってやったんだけど、何だか伝わっていない感じだったなぁ・・・」
と、ぼやいていたのは、知り合いのピアノ指導者Eさん。

先日、Eさんとちょっとした話をする機会があり、その中で、現在Eさんが教えている受験生の話になった。
その受験生の生徒さんは、フルートを専門で受験の準備をしていて、Eさんは副科ピアノとソルフェージュ(聴音)の指導をしているのだが、ピアノと聴音に関しては、お世辞にも出来は良くないので、指導者のEさんとしては、今のうちにできるだけ実力をつけさせたいと思っている。

ところが、生徒さんは、夏の受験校の講習会へ行って、フルートと副科ピアノ、聴音のレッスンを受けてきたところ、どの科目も、
「受験目指して、この調子でがんばってください」
と言われて、すっかり安心気分になってしまったらしく、その後はピアノも練習に力が入っていないとのこと。

Eさんは、
「だって、生徒が受けるところは、あそこだから、はっきり言って受かることは、もうほぼ確実。
でも、大事なのは入学後、そしてもっと先であり、入学してからフルートの勉強を熱心に取り組むためには、ピアノも聴音も、受験にないコールも新曲も、今のうちにたくさんやっておいたほうがいいのに、もう全然わかっていないみたいで・・・・」
生徒さんのあまりの危機感の無さと、この先もずっと続くで勉強への取り組みの姿勢への甘さに、半ばあきれてしまっていたが、
さらに、Eさんは、
「生徒の習っているフルートの先生が、受験課題さえ吹ければだいだいいいといった、これまたあまり危機感の無い人で・・・・
とにかく受験生を学校へ押し込めればそれでいいという指導者が、まだいるから本当に困る」
と、Eさんのため息は、さらに増えるばかりだった。
ピアノを弾くうえでは、調や和音の基本的な楽典の知識と、それをピアノである程度弾けるという実践というのは欠かせないが、レッスン時間内ではそれらを十分にやっている時間が無いので、気がつくと中級くらいの曲を弾いているのに、簡単なメロディーに伴奏もつけられなかったり、極端に譜読み効率の良くない生徒さんがいることが、以前はあった。

そこで、最近は、初中級くらいの生徒さんに、すぐに弾けるような初級教本を1冊持たせている。
持たせる初級教本は、練習課題が単に進んでいくタイプのものではなく、調や和音の解説が多く、それを実践していくタイプのもので、グローバーやバスティンなど。

これらの教本の1巻や2巻は、初中級の生徒さんにとっては、ほぼ初見で弾けるので、家で練習していく必要は無いと言っておく。
ただし、解説のページは読んできてもらい、書き込む箇所はやってきてもらう。

レッスンの時間には、これらの教本を使って、
1. 初見演奏の練習
2. 移調の練習
3. 教本の解説の補足説明
4. 伴奏系を変えて弾く練習

などから随時選択して、生徒さんの実力に応じてレッスンする。

初見などの練習は、本来は家で毎日少しずつやって欲しいし、楽典的な内容も、1冊の簡単な本でも見ながら家で鍵盤上で確認しながら習得して欲しいが、こうした初級教本を使っての、レッスン時間冒頭の5~6分の練習でも、初見や調の概念の理解の助けにはなっているようだ。

しかも、譜読みも譜読みも速くなったように思うし、初中級の段階で初級レヴェルの曲の復習にもなるり、教本は持たせるだけで生徒さんの負担にもならないので、持ち曲が3曲くらいからなかなか増やせない生徒さんにも、効果的だと思う。
「今年の講師演奏はどうしたらいいのか・・・・・私の講師演奏なんて、もうそろそろ無くてもいいと思うんですけどね・・・」
というのは、先日久しぶりに会った、中堅ピアノ指導者Fさんの言葉。

毎年、クリスマスの少し前くらいの時期に発表会をやっているのだが、講師演奏の曲目にいつも困っているらしく、しかも発表会前は普通日程のレッスンの他にも、補習を入れたり、いろいろと雑用も増えるので、自身の練習にはなかなか集中できないらしい。
と言っても、Fさんは結構弾ける方なので、過去に弾いたレパートリー曲も、大きな曲ではない限りは、数日から1週間程度弾けば、すぐに弾けるのだろう。

Fさん : 「生徒さんや、保護者の方々は、『先生、ショパンをぜひ!』なんて言うけれど、生徒さんや保護者の方が期待するショパンというのは、要するにショパンの有名曲ですから。
でも、ここ数年、講師演奏にショパンの有名どころは結構弾いているから、だんだん無くなっているんです。
革命や英雄ポロネーズや別れの曲は弾いたし・・・スケルツォやバラードじゃ、長いですから・・・」

モリス : 「では、ノクターンの8番とか、幻想即興曲では?」、
Fさん  :「ノクターン8番は生徒が弾くんですよ。
幻想即興曲は・・・正直言って、私あまり好きじゃないから。モリスさんは好きですか?」

モリス : 「いや・・・聴いているといい曲だけど、弾くとそれほど面白みは無いかもしれないですね・・・生徒さんなどの聴き手は喜ぶのかもしれないけれど・・・」
Fさん : 「そうなんですよね。幻想即興曲は、私もどこか練習に身が入らない気がして。
やっぱり、また革命でいいかなぁ。
ちなみに、モリスさんは、いつもどうやって決めていますか?」

モリス : 「自分は、その時弾けそうな曲を、1曲か2曲選んで弾くだけ。
過去には、ドビュッシーが少し多めだけど、ラヴェルやグラナドスも。モシェレスの練習曲や邦人作品やメシアンを入れていることもあったし・・・気分次第ですよ。」
Fさん : 「講師演奏にモシェレスやメシアン・・・・それも意外にいいですね。
そうですね、私も、ベートーベンの弾きたい曲とかに、素直にしてみても、たまにはいいですよね」

こんな会話をFさんとしたわけだが、Fさんは生真面目な方なので、おそらく生徒さんや保護者の方々の期待に応えるようなショパンを、今年も弾きそうな気がする。
小学5年生のある生徒さんは、ショパンで半音階やアルペジオを含んだ箇所で、流れがスムーズに弾けないが、その他の箇所は既に仕上がり想定のテンポで弾けているので、弾けない半音階やアルペジオの箇所も、そのテンポで半ば強引な指の動きで弾こうとしている。
何枚かCDを貸したので、それの影響もあったのか、
「コロコロコロっときれいに半音階を速く弾きたい」とか
「アルペジオを上まで駆け抜けたい」
というような思いばかりが、先行してしまっているようだ。

この生徒さんは、指回りはそれほど悪くないので、問題の箇所を1週間しっかりとゆっくり弾いてみれば、そんな苦戦するとも思えないが、ゆっくり弾く練習をほとんどしていないのだろう。
不完全に速く弾くことを、何度も繰り返しても、やはり不完全なままなのは、この生徒さんもわかっていると思うのだが、速く弾いても10回に1、2回くらいは上手く弾けるので・・・・・これが結構困りもので、全く弾けないならゆっくり練習するのだろうが、上手く弾ける低い確率を、実力だと思ってしまいがちで、ゆっくり弾く練習をしない要因にもなっている。

この生徒さんには、単に口で言うよりも、実演で理解させた方がいいようなので、自分は生徒さんの演奏にストップをかけて、
「全然違う曲だけど、少し弾くから聴いていてくれ」
と言って、ラヴェルの「ソナチネ」の3楽章の途中の一部を弾いて聴かせた。
生徒さん : 「!」
モリス : 「今の箇所みたいに、ハープのグリッサンドのように聴こえるような、風が一気に吹いたような感じには、どうして弾けると思う?」
生徒さん : 「え~と・・・先生と私では、テクニックが全然違うから・・・・」
モリス : 「今はそれが問題ではないよ。この箇所は、左右の手が3連符と16分音符になっていて、合わせるのが難しいという人もいるけど、理解できれいれば厳密に合わせて弾くことができて、凄くゆっくり弾くと、こうなっている。
そして、速く弾いた時の動きを想定したゆっくりの状態で完璧に弾けていれば、あとはテンポを上げて弾くことは、それほど難しいことではないから」

これを言った1週間後には、生徒さんのショパンのアルペジオは、かなり良くなっていた。
だが、半音階がまだまだ力みが強いので、その箇所だけ急にバタバタとした印象に聴こえるで、これももう少し改善したいところ。
テクニック系の話が続くが、もう少しだけおつきあいを。

エチュード系ではなく、指の訓練やスケールやアルペジオ系などを凝縮したような教本・・・つまり、ハノンのようなものは、やはりある程度やっていると効果はあるので、長時間ではなくても生徒さんには弾いて欲しい。

自分のところで、ハノン丸ごと1冊60曲を、一通りレッスンしている生徒さんは、ハノンを2つの課題にわけて考えて、
1. 「31番までの指運動の中から2、3曲」
2. 「スケール、アルペジオ、トリル、トレモロなどの後半から2、3曲」
という2つの課題を、毎週のようにやってくるのが普通となっている。

レッスンでは、やってきてもらったその2つの課題を全部弾いてもらうこともあれば、2曲ぐらいの時もあるが、このように毎週やるのが当然となっていると、ハノンの60曲は1年間で何度も通るので(何周もする)、日付を書き込む場所も次第に無くなってくるくらいになる。
こうしてハノンを既に何周もやっている生徒さんも、最初の1周目は大変だったとは思うが、何周もやるのが当然のようになって慣れてくると、家の練習でハノンにかける時間があまり多くないので、実はハノンはあまり負担にならないようだ。

そうは言っても、やはりハノンを何周もするまでになるのは少し大変だろうから、自分のところでも、まるごと1冊を何周もやっている生徒さんは少ない。
専門的ではないが、ある程度はテクニックをつけたいという人には、バーナムのテクニックをやってもらっている。
バーナムは、指の動きだけではなく、ハノンにはない動きもあってかなり有用。
4巻まで全部弾いて、これらをよく繰り返して習得したとしても、ハノン1冊を何周もする効果には及ばないのだが、それでもこれまでの生徒さんを見ていると、使い方次第で、かなり質の良いテクニックがつくと思うので、子どもの生徒さんにも大人の生徒さんにも結構使っている。
既に中級以上の曲を弾いている人も、3巻と4巻をよく練習すれば、かなりの効果が期待できるし、ハノンを何周も普段からやっている人も、3巻と4巻からハノンにないタイプの練習をやってみるのもおすすめ。
1つ前に書いたように、生徒さんの中には、「練習曲集などを1冊入れたほうが、いいだろうな・・・」とは思いつつも、簡単なテクニックの本1冊をやる程度で、あとは曲のみのレッスンになってしまうことも、現実にはある。

そうなると、スケールとアルペジオを含んだ曲の常時継続という面が、どうしても手薄になってしまうので、ある程度の曲を弾けているつもりでも、古典や少し本格的なショパンなどをいざ弾きたくなって挑戦してみると、どうしも苦しい場面が多くなってきてしまう。

そこで、エチュード系をやはり入れたいと思うのだが、中級の曲を弾くようになってからツェルニー30番やモシュコフスキー20番を入れても、ペースがあがらずに、指定テンポではなかなか仕上がらずに、練習曲としても本来の役割から遠くなってしまうということになりかねない。

だから、初級段階から「教則本や練習曲集の曲は、次々に仕上げていく」という概念を持ってもらうことができるようにレッスンしていきたいし、それができるようになれば後がかなり楽だと思う。
つまり、16分音符や32分音符が並ぶ練習曲集(ツェルニー30番など)に入る前に、譜読みの力も基本的なテクニックもそれなりの充実させて、練習曲集に入ってからも仕上がりのペースが落ちないようにできれば、ルクーペのラジリテくらいなら結構どんどん進んでいける。

どれくらい弾ければ、ラジリテに入れるのかは、同時に併用しているテクニック系(人によって、バーナムだったり、ハノンだったり、バスティンだったり)の出来や、普段の曲の仕上がり状況など、生徒さんのレッスンをしながらの判断になるが、「ブルクミュラー25」や「ピアノの練習ABC」を終えたら、すぐにラジリテでもサクサクと進める生徒さんもいれば、ラジリテの前にもうワンクッション入れたほうが良さそうだと思うこともある。

いずれにしても、この中級の少し手前の時期を上手に乗り切ることができれば、毎週1曲仕上げペースというほどではなくても、2~3週に1曲ペ-スくらいで、中級エチュード系がどんどん進められる場合が多いように思う。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。