上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
たしか、4年前の荒川さんの時も少し書いたので、今日はフィギュアスケートで銀メダルの浅田真央選手に少し関連したことでも。

浅田選手は、ラフマニノフの前奏曲OP3-2を使って、フリーでは重厚さの中に技の要素を含んだ、とても難しいプログラムになったいたように感じた。
ただ、原曲はピアノ曲なので、あのオーケストラバージョンは、面白いとも思ったが、自分は原曲を弾き慣れているせいか、シャープな流れの箇所や、聴かせどころの箇所を使っていなかったのが、少しもったいない感じにも思えた。

金メダルになったキム・ヨサは、ガーシュインのピアノ協奏曲という、知っている人は知っているが、知らない人も多いだろうと思われる、少し渋い選曲。
こういった曲を選ぶところが、実力があるようにも思えるし、もう少し違うプログラムを見たいようにも思えた。

さて、フィギュアスケートというのは、見慣れてくると、やはりアイスダンスが一番面白いように思う。
姿勢、スケーティング、振り付け、プログラムの内容、音楽の使い方など、あらゆる点がシングルスケーターより格段に上手く、プログラムに隙間が少ないので、見ていて作品のように感じることができる。
特に、優勝したカナダのカップルは、フリーではマーラー「交響曲第5番」のあの有名なところを使っているのは、選曲としては結構驚きだったが素晴らしい演技だったし、2位のアメリカの「オペラ座の怪人」も迫力があった。

そして、日本のリード姉弟も、特にオリジナルダンスで、日本をテーマにした演技は良かった。
レッスンで、大人の生徒さんが、
「着物姿がなんかちょっと変で、日本らしいような、らしくないような感じが・・・」
と言っていたが、
自分は、日本人以外の外国人がイメージする日本らしさや着物や振り付けというのは、リード姉弟がやっていたような、だいたいあんな感じだろうと思うし、スポーツとしてやっているのだから、特に変だとは思わなかった。
それを、生徒さんに言うと、生徒さんも、
「そう考えるとそうですね。
ちょっと外国人の視点になった気分になると・・・リード姉弟のあの姿は、全然おかしくないように思えるから、なんだか不思議ですね」
と言っていた。
スポンサーサイト
「大好きな曲なので、一応、最後まで譜読みはしたのですが、私にとっては大きな曲なので、弾くこと自体も難しいのですが、曲をどうやってとらえればいいのか、どうやって練習していけばいいのかも、結構難しくて・・・」
とは、ショパンの、あの有名なスケルツォを弾いている大人の生徒さん。

これまでも多くのショパンを弾いてきた生徒さんであり、テクニック的にも良いものを持っているので、このスケルツォにもそれほど苦労するとは思わないのだが、曲が少し長いことや、曲の構成を明確に把握できていないせいもあり、練習の効率が上がらないようだ。

そこで、曲の構成を理解しやすいように、アナリーゼなどというほど大げさなものでもないが、楽譜に簡単な書き込みを入れながら、説明してみることに。

曲全体をいくつかの部分に分けるが、これはとても簡単。
大きく3つとコーダにわけて、3部形式のようになっていて・・・でも良いのだが、この曲は厳密ではないがソナタ形式風になっていると考えることもできる。
提示部は、弱部分と強部分、または強と弱が繰り返されるテーマと、その後は流れが重要なもう1つのテーマ。展開部はテーマが変形して表れたり発展していき、再現部は少し短めで、コーダで締めくくる。
まず、これだけがわかっただけでも、楽譜全体が見やすくなるので、生徒さんも、
「ああ、なるほど。様式としては結構古典的な曲かもしれないですね。
漠然としていた曲全体が、かなりわかりやすくなりました」
とのこと。

続いて、展開部はいくつかの部分に分けられて、それぞれが異なる雰囲気を持っているが、
モリス : 「例えば、この部分は、あのマズルカに似ていますよね」
生徒さん: 「ええ、そうですね!似ています、似ています!」
モリス : 「他にも、例えばここは、あのワルツに音型が似ていますよね」
生徒さん: 「そうですね!ここも似ていますね!」
といった感じで、リズムや音楽の雰囲気で解説すると、生徒さんも納得した様子。

これで、小品よりもページ数が少し多いスケルツォも、曲全体がかなり把握しやすくなる。
曲全体が見えて、部分の中身もおおまかに見えてくると、どのような演奏をするのか理解しやすくなる。
そうすると、テクニック的に難しい箇所の練習も、かなりやりやすくなる。

これは、スケルツォだけではなく、ショパンのバラードなどでもやってみると、楽譜が見やすいと感じるので、結果的に練習効率が上がり、仕上がりも良くなると思うが、当然ながら、スケルツォやバラードを弾く以前に、いくつかのワルツやノクターン、マズルカ、ポロネーズ、プレリュードなどを弾いてみることをおすすめしたい。
日頃のレッスンで、登場する機会の多いショパンのピアノ曲といえば、どんなものがあるだろうか。

自分のところのレッスンの定番としては、ワルツ6番(小犬)、7番、9番や10番、14番遺作ホ短調、そしてノクターン2番(op9-2)やプレリュード4番というのは、取り上げることが多い曲で、この中の曲は、小学生から大人まで、生徒さんの誰かが取り組んでいることが多い。

これらの曲は、譜読みがそれほど難しくなく、演奏効果が高く弾き栄えがするので、ショパンを楽しむ程度に弾く生徒さんにも適しているだけではなく、しっかりとショパンに取り組む生徒さんのショパンの入口の曲や、より大きな曲への準備段階の曲としても適しているので、例えば、幻想即興曲を目標にしている生徒さんも、だいたい上にあげたような曲を一通り弾いてから挑戦というパターンが、自分のところでは多い。

他にも、マズルカやポロネーズ、エチュード、スケルツォなどもレッスンでは取り上げるが、これらを弾く生徒さんはやはり限られているが、それでもポロネーズの1番、2番、3番(軍隊ポロネーズ)などは比較的人気がある。

特にポロネーズの2番はある程度弾ける生徒さんには適していて、かっこいい演奏をしたい人に向いている曲なので、自分もレッスンで取り上げることは多く、3番(軍隊ポロネーズ)よりも、レッスンで登場する機会は、ここ数年は多いかもしれない。
チャイコフキーもドビュッシーもよく弾けていると思うのだが、この中学生の生徒さんの現在の課題は、和音が連続する箇所で、どうしても雑然とした響きになってしまうことだろう。

ミスタッチが多いということよりも、和音での打鍵が不揃いであり、さらにしっかりと深い和音で弾く箇所なのに、しっかりと打鍵しない段階で次の和音を弾いてしまっている。
そうした浅くて不揃いなタッチの和音を連続して弾いてしまうために、響きが雑然としてしまい、どうしても通っていない音に聴こえる。
これは、この中学生に限らず、大きな曲を弾いているような人でも、結構多く見られることかもしれない。

これを改善するためには、深く和音をしっかり揃えて弾いてから、次の和音を弾くという基本的なことを、ゆっくりと弾いて、耳とタッチの感覚を一致させる練習をしていくことが、やはり大事だろう。感覚をつかむことができれば、和音の連続を素早く弾く曲でも、対処できる。

それは、テクニックの本で和音練習をやるというよりも、実際の曲で意識した方が、より効果的のように思うので、この中学生には、今後も和音の連続がある曲を少しやっていこうと思うが、これがしっかりとできることは、より大きな曲へ向けて欠かせないことの一つだと思う。
生徒さんが、6ページのモーツァルトのピアノソナタの1楽章を弾いている。
一応は譜読みは最後までやってきていて、音違いの譜読みミスは1箇所だけのようなので、それは良いとは思うが・・・

さて、どこからアドヴァイスをしていけばいいのかと思うが、モーツァルトの楽譜を読むということの整理が、出発点だろう。

モーツァルトなので、本来はベーレンライター社原典版などの楽譜を使用するのが良い選択だとは思うが、生徒さんは、以前から持っているという某社の標準版を使っているので、原典版には無いスラーがたくさんある。

それには、出版社(校訂者)がつけた、レガートのスラー、細かいアーティキュレーションのスラー、長めのフレージングのスラーなどが書き足されていることは、生徒さんから「モーツァルトを久しぶりに弾こうと思う」と聞いた時に既に言っておいた(自分のところでモーツァルトを弾くのは初めて)が、それらの区別ができていないようだ。

これについては、自分の手持ちの原典版で、モーツァルトがつけた「そのあたりはレガートで」というスラーと、生徒さんの楽譜を比較してもらい、校訂の長めのフレージングのスラーと区別してもらうことにする。

つまり、標準版楽譜の場合、長いめのフレージングのスラーがついていても、その間がずっとレガートで弾くとは限らないし、ノンレガートで弾いた方が良い箇所も結構あるので、そうしたことをわかっていないと、メリハリの効いた躍動感のあるモーツァルトの演奏からは遠くなってしまうので、注意したいところ。

これをわかってもらってから、さらに左手の弾き方やペダルということの改善に着手となりそうだ。
ショパンの、あるワルツを弾いている大人の生徒さんは、1ヶ月半でだいたい仕上げ近くになってきた。
通して演奏してもらうと、曲全体をうまくとらえているし、少し前まで不安定だった左手も終始安定してきて、デュナーミクの幅もかなりでてきたと思う。

だが、生徒さんは演奏を終えると、
「もう少し・・・何て言ったらいいのか・・・。
私の持っているCDの演奏は、こういうところで、もっと流れが優雅だったりするんですよね・・・・」
とのこと。

確かに、ちょっと生真面目というか、動きに乏しい演奏をしているような感じはするので、生徒さん本人も、もっと横の流れを意識したいのかもしれない。

そこで、自分は、
「例えば、横の流れがいい演奏に聴こえるためには、こうした箇所は、左手の8分音符は今のままで、右手はもっと自由に歌うように弾く。
このように(実演を入れて)弾くと、流れもできますよね」
と弾いて説明してみた。

すると、生徒さんは、
「?!・・先生、今どうやったんですか?
全然違う感じに聴こえましたけど、音は同じなんですよね?」
と、ちょっと驚いた様子。

でも、別に驚くようなことではなく、要するに、右手のメロディーの8分音符は、普通に弾くと左手の伴奏系の8分音符と縦に合うが、それを合わなくてもいいので、右手は右手で歌って弾くということ。
つまり、左右が合わなくてもいいというよりも、左右を合わせないと言った方がいいのかもしれない。

生徒さんは、
「なるほど・・・左右は時には合わないほうが、流れが良く聴こえるんですね。
(何度か練習して)
でも、左右が合っている今の状態を、逆に合わせないというのも、簡単にできないものですね・・」
と、言っていたが、
この生徒さんは、きっと次回までにうまく弾いてくれるように思う。
シューマンが、今年はショパンと同じく記念イヤーということなので、これまでシューマンを弾いたことがない生徒さんにも、何か1、2曲おすすめしている。

「子供のためのアルバム」などから「メロディー」や「ハミング」、「楽しき農夫」などもあるが、もう少し本格的な曲となると、「子供の情景」から何曲か弾いて、「アラベスク」を弾けば、中級くらいの人が、一応シューマンを弾いたという感じにはなると思うが、その後となると少し選曲が難しい。

それは、シューマンというのは、簡単そうに聴こえたり、見えるような曲も、シューマン独特の横の線というものがあるので、メンデルスゾーンの無言歌集やショパンのワルツのように、それほど譜読みに時間がかからずに、中級者が弾いてすぐに形になりやすく、発表会などでも弾けるような、3分から5分程度の曲というのが、多くないからだろうか。
例えば、「森の入り口」などは普段のレッスンにはいいが、これ1曲を発表会で弾くというのも、印象が薄いかもしれない。
「なぜ」は、弾いたことがある方はわかるかもしれないが、これが意外に簡単でもない。

インパクトがある曲と言ったら、やはり「飛翔」だと思うが・・・最近、ショパンの「幻想即興曲」とシューマン「飛翔」なら、どちらが弾きやすいかという質問をある方から受けたが・・・・どちらだろうか。
ある程度指が動き、左右の3つと4つという音符を苦にしない人なら、「幻想~」の方が弾きやすいように思うが、
人によっては、「飛翔」の方が弾きやすいと思うかもしれないが、やはり、ある程度実力余裕のある演奏にはならないだろう。(しかも、「飛翔」は、手が少し小さいと届かない箇所がある)
ソナタ2番くらいになると、もう上級者の曲であり、1楽章も終楽章も難しい。

ただし、シューマンの短い曲は、「トロイメライ」も「森の入り口」や「なぜ」なども、発表の場では主軸となる曲の前に弾く曲として、組み合わせのようには使いやすいので、ショパンのノクターンやワルツやポロネーズなどを発表会などのメインの1曲にしている場合も、「森の入り口」を弾いてからショパンへ、などという流れも悪くないように思う。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。