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「久しぶりにバッハを再開しようと思うのですが、以前に少し弾いたインヴェンションからやってきていいですか?」
ということで、大人の生徒さんが、アンナマクダレーナからメヌエット1曲とインヴェンションを1曲やってきた。

以前に少し弾いた~というのは、この生徒さんが、ずっと以前に他の指導者さんのところで、アンナマクダレーナとインヴェンションを少しやっていたということであり、自分はこの生徒さんがバッハを弾くのは初めて聴くことになる・・・

生徒さんが弾き始めると、どうも特に左手で次の音がわからなくなることが時々ある。
単に練習不足、楽譜を目で追えていないということもあるのだろうが、この生徒さんはシンプルな曲なら、譜読みはそれほど苦戦する方ではないので、ちょっとバッハに苦手意識があって苦労しているのだろうか。

ただ、少し聴いていると、原因の1つとして、ノン・レガートにこだわり過ぎていることがあるように思える。
メヌエットは、昔に弾いたとすぐにわかるような、当時の指導者の書き込みがたくさん入っているのだが、4分音符はとにかくノン・レガートを徹底のように、音符と音符の間に“V”のブレスのようなものがたくさん入っていて、とにかく切ることを強調した書き込みになっている。
だから、この生徒さんは、何の疑いもなく、そのように弾いているのだが・・・

モリス : ちょっと試しに、左手の4分音符をレガート気味にしてみてください

(生徒さんはレガートで弾くと・・・)
生徒さん: あれ?間違いをほとんどしないで弾けます・・どうしてでしょう?

モリス : ノン・レガートで弾くと、横の響きのつながりが耳に入りにくので、耳も指も次の音を見失ってしまうことがあると思います。
だけど、レガートにすると響きがつながるので、耳が音楽の流れを感じられて、今みたいにちゃんと弾けますよね。

生徒さん: 本当ですね。

モリス : それに、バッハはノン・レガートなんて決まりはないですから、この「V」のブレスみたいな、とにかく切るという書き込みは、忘れてください。

生徒さん: えっ!?バッハのこうした4分音符は、ノン・レガートって、昔は何度も徹底されたような気が・・でも、そうですね。私も、何だかポツポツし過ぎていて、少し変だとは思ってはいたのですが・・

モリス : ノン・レガートでもいいですよ。ただし、横の響きがのラインが感じられないくらいまで切って弾くよりは、レガートに近いくらいの方が弾きやすいですし、横のラインが感じられたら、また短めにしてもいいですし。
校訂楽譜みると、長いレガートの楽譜もあり、細かいアーティキュレーションのものもあり、様々です(いくつかの校訂楽譜を見せる)

生徒さん: なるほど、本当様々ですね・・・。

この生徒さんには、1冊校訂楽譜をお貸しして、それを参考に次回までに弾いてきてもらうことにした。
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中学生の生徒さんが、ベートーヴェンを弾いていると、和音のところで、「パララーン」とアルペジオにしている弾いている箇所があるので、
「フランス近代ものだと、届く和音も、響きが重くならないように、アルペジオにすることがあるけど、この曲はそうした曲ではないから、ジャーンと和音で」
と言うと、
生徒さんは、
「いや、届かないので・・・」
との返答。

届かない、か・・・いや、そんなハズはない。
この生徒さんは、ここ1年で体がどんどん成長していて、今では手も自分(モリス)よりも、大きいはず。
そこで、手を比べてみると、生徒さんの方が、少しだけ手が大きいので、もしかして、指使いが変なのでは?

・・と思ったが、別に変な指使いではなく、ちゃんと弾いていたが、要するに結論としては、単純に手を開く柔軟性に欠けていて、1指と2指の間がしっかりと広がらない状態だった。

この生徒さんは、おそらくもっと手が大きくなるので、今の時点でそれほど無理して手を広げるようなことをしなくても、きっとそのうち楽に9度、10度と届くにようになると思うが、手の柔軟性というのは、無いよりはある方が良いだろう。
「僅かに伸ばしている」くらいのつもりの、軽いストレッチを時々やるだけでも、効果はあるように思うので、
「勉強中とか、テレビでも見ている時や、お風呂の中でも、軽くストレッチしたり、指をくるくると回す運動でもすると、後々結構効果はあるよ」
と教えておいたので、気がついた時にでもやってくれているだろうか。
自分は、生徒さんがどんな曲をレッスンしてきたのかは、だいたい記憶しているつもり、完全に記憶していなくても、話をしているとほとんど思い出せるが、先日も、

モリス : それでは、この曲は仕上がりとして修了とするけど、ロマン派が続いたので・・

生徒さん: では、久しぶりに古典でも・・・。

モリス : そうだね、モーツァルトかベートーヴェンを・・・

と言いかけたところで、この生徒さんが過去にベートーヴェンを弾いたことを思い出せない。
ソナタ、変奏曲、バガテル・・・どれも聴いた記憶が無い。
はるか昔、教本に掲載されている編曲もののベートーヴェン(要するに、「第九(喜びの歌)」の簡単バージョンのような曲)くらいは弾いたかもしれないが、やはりベートーヴェンは全く弾いていないのではないか・・

モリス : もしかして、ベートーヴェンは、何も弾いていないとか?

生徒さん: はい、たぶん、1曲も弾いていないと思います・・・


ある程度弾けるようになってきた生徒さんには、主要作曲家は一応は1曲ずつくらいでも網羅するようにやっていたつもりだったが、この生徒さんは、最近はショパンのワルツ、ノクターン、それよりも少し前はメンデルスゾーンの無言歌から、あとはモーツァルトの変奏曲などとやっていたが、ベートーヴェンは弾いていなかったようで、意外というか、見落としのような感じだった。

この生徒さんの場合、「今すぐにベートーヴェンのソナタを弾かなくてはならない」などということはないが、古典やロマン派のもう少し大きな曲をこれから目指すということを考える時に、やはりベートーヴェンのソナタは避けない方が良いと思うので、まずは1曲の番号の少ないソナタの1楽章から始めることにした。
そうして考えていると、ベートーヴェンは見開きの小品くらいしか弾いていない生徒さんが他にもいるのに気がつき、その生徒さんにもベートーヴェンのソナタの別の若い番号の1楽章を。

それで、今現在は、レッスンではベートーヴェンを弾いている生徒さんが、結構いる。
自分(モリス個人)としては、ベートーヴェン演奏を得意としているというほどでもなく(苦手でもないが)、どこか人前演奏に出すことは、今ではほとんど無いのだが、実はレッスンとしては結構好きなほうで、やりやすい。

これも、今となって考えてみると、白髪爺さん直伝のベートーヴェンレッスンのおかげ・・・かもしれない。
まだまだ先の発表会の選曲の候補を、既にいくつか考えているという中学生の生徒さんが、
「先生の得意のドビュッシーを、発表会で弾く生徒って、私を含めていませんよね・・・。
それって、やはりドビュッシーを弾くには、皆実力不足ってことでしょうか?」
という、質問をされた。

言われてみると、確かにここ最近の発表会やミニ発表会、コンクール出場などで、ドビュッシーを弾いた生徒さんはほとんどいないようだ。
自分は、発表会の選曲は、生徒さん自らの希望がある場合は、実力的にかなり無理な曲以外はそれを尊重するし、特に希望がない方にも、5曲~10曲程度の中から選んでもらっている。

つまり、
「中級以上の方の曲の選択肢の中にはドビュッシーの「アラベスク1番」や「月の光」、「ゴリウォグのケークウォーク」などは入れているが選ばれないだけであり、弾く実力の生徒さんは何人もいると思う」
という回答をしたわけだが、
自分としても、
「ドビュッシーはいい曲たくさんあるよ、ぜひ発表会で弾いて方がいい!」などと、ドビュッシーを積極的に生徒さんにおすすめしているわけでもないのも事実。

それは、1つには、自分の専門的分野というのは、レッスンで細かな指示が増えて、より主観的になりやすく、より要求レヴェルも高くなる傾向にあるので、そのあたりの加減が難しくなる。

もう1つは、ドビュッシーは譜読みに時間がかかる人もいるので、発表会などの仕上げの期限がある場合には、ある程度正確に譜読みができて、譜読み期間が計算できる生徒さんに、弾く人は限定されるかもしれない。
例えば、過去には実際にあったケースとしては、シューベルトの即興曲やモーツァルトのソナタなどではしっかり読めて弾けていて生徒さんが、前奏曲集「亜麻色の髪の乙女」や、「月の光」では、譜読みにとても期間がかかっただけではなく、譜読み段階の演奏では拍が不正確にしか弾けずに、驚いたことがある。

以上のような理由は、考えてみると思いつくことであり、生徒さんが自ら、
「発表会は、『ベルガマスク組曲』の『プレリュード』でいこうと思います!」
と言ってくれれば、もちろんOKとなるわけだが・・・・
現実には今のところ、普段のレッスン曲も、発表会の選曲などでも、ショパンやベートーヴェンの方が、自分のところの生徒さんには、人気があるようだ。
ゴールデンウィークの期間は、やはりどこかへ旅行や観光などへ行く方が多いかもしれないが、自分のところは、お休みする方も数人いたが、普段と同じくレッスンにくる生徒さんが多く、さらに、「連休は休みがとれたので、レッスンに行ってもいいですか?」という大人の生徒さんもいて、いつもの日常のレッスンとそれほど変わらなかった。

考えてみれば、有名な行楽地などは、連休中はどうしても混雑しているので、ある生徒さんの家族が言っていたように、
「連休はどこへ行っても人が多いし渋滞もあるから、ちょっと郊外の大型店に買い物へ行く程度で、特に出かける予定もない」
という家族も、意外に多いのかもしれない。

しかも、ある生徒さんのお父さんは、
「休み期間が長くて、どこへも行かないとだらだらとした毎日が続きますが、ピアノがあると少しは気持ちにハリがあるようなので、生活リズムも大崩にならないので、助かりました」
とのこと。

また、初夏のコンクールに出場の生徒さんにとっては、連休は時間をたっぷりと使ってしっかりと練習できる期間でもあるが、小学生の頃というのは、数週間や数ヶ月単位での時間の感覚や計画性に乏しいことが多い(もちろん、人によって異なるが)ので、
例えば、

当日演奏まであとどれくらいの日数(何週)とレッスン回数があり、
仕上げの期限は当日が目標ではなくそれよりももっと前で、
だからいつまでに暗譜をして・・・・

といったことを、ある程度明確にしておく目的で、ミニカレンダーを楽譜に貼り付けて意識して練習してもらうことにした。
さて、効果は少しはあるだろうか。
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