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生徒さんFさんのレッスン内容と改革計画(?)を少し書いたが、あともう少しだけ。

Fさんが以前から練習曲集として継続しているのは、ル・クーペ「ラジリテ」。
弾いてことがある方はだいたいおわかりと思うが、ツェルニー30に入る手前くらいのエチュード集で、1曲も短いものが多く、しかも25曲と多くない。
基本はスケール系だが、ツェルニー30よりは幾分きれいなメロディーライン風味に出来ているので、生徒さんの好みによって使っている。
Fさんのラジリテの進み方は決して早いとは言えないが、それでも既に半分は過ぎたところ。
指まわりがそれほど良いタイプではないFさん(と言っても、おそらく同学年の普通レヴェルよりは弾けている)なので、ラジリテの使用にはまずまずの効果を自分は感じている。

ただ、当初の(1年以上前の)計画では、ラジリテとバッハ「インヴェンション」を同時進行させる予定だった。
Fさんは、持ち曲は基本3曲で、時々4曲というスタイルなので、ラジリテとインヴェンションの完全同時進行は少し辛いだろうと思い、ラジリテが1曲終えたら、インヴェンションを1曲と、交互にやって行くのもいいかと思っていて、最初の3,4曲はそのようにやってみた。

だが、この方法はペースがつかみにくいのか、どうにもうまく進まないような気がして、結局はラジリテのみに。
インヴェンションを曲として時々やろうかと思っているのだが、Fさんは曲は少し大きめのものを弾きたがる傾向になり、インヴェンションは進行しない状態で、結局弾いたのは1番と4番のみ。

ラジリテとインヴェンションでは、比較にすることは単純に出来ないが、やはりどちらか一方ということであれば、インヴェンションとやった方が、耳にも、指にも、そして脳にも良いのかもしれない(しかも、ハノンを復活させたので、尚のこと)

インヴェンションを継続すると、たとえ完全に弾けていないとしても、2つのメロディーラインの同時進行ということに耳も指も慣れる(つまりは脳が慣れる)ので、バロック以外の古典でもロマンでも近現代でも、そうした対位法的だったり、主旋律と対旋律系の曲でも、よく聴いて弾けるようになってくるとおもう。
ちなみに、Fさんが勝手にライバル視している(?)Aさんについては、バロックやバッハの曲を、レッスンで欠かしたことは無く、既に3声の曲も何度弾いていて、多声慣れしていることが、ベートーヴェンやショパン、シューマンなどの曲を弾くにも活きているように思う。

自分の予想としては、Fさんはおそらくインヴェンションをやることに、あまり気乗りはしないだろうが、15曲のせめて半分くらいは弾いてもらいたい。
どんな曲を弾いても、ここがしっかりしていない人の演奏は、どうしてもわかってしまうものだから・・・。
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発表会後の感想を聞いた流れで、Fさんのレッスンについては、少し内容を改革して、演奏の総合力の底上げをしていくようなものにしていきたいと思っている。

全てを変えるのではなく、追加したり、ちょうど1つの教本が終わったところでもあるので、その続きではなく別系統の本にするなどをしている。

具体的なことの1つとしては、以前にやっていたハノンを復活させることにした。
以前に、20番までの基礎練とスケールについてはやったのだが、Fさんが以前から所持していた「こどものためのハノン」のような本だった(タイトルは少し違ったと思う)だったので、ひと通りやって修了にしてしまったが、特にスケールは全調ではなく#と♭が4つまでの調だったので、やはり全調をやることにした。
そして、20番まではスピードではなく、まずは深い打鍵と手のフォームの改善。やはりFさんにとってはこれは避けては通れないだろう。
逆に言えば、ここができれば、もともとFさんは指が動くタイプではないが、速く弾くことは実はそれほど難しいことではないはずであり、肩などに無意識に力が入ってしまうことを改善することにも少しつながってくる。

ただ、12歳になって成長期に入ったのか、身長の伸びによるバランスの乱れのようなものもあり、ピアノの椅子に座っている姿勢が少々不安定。
体の重心を意識することが出来ればいいが、まだ若いのでそれよりも、せめて演奏中に無意識に傾いたり体の軸がぶれないようにしたい。

もう1つとして、最近はFさんにとっては大きめの曲が続いてしまったことは既に書いたが、これをFさん相応の曲を弾いてもらうことが当然だが、それよりも、ここフレーズを歌って弾くという、基本的なところを大事にしたい。
これについては、Fさんは結構優れている方だと以前は思ったいたが、実力よりも2段階くらい上の曲が続いたせいか、肝心の発表会の曲でも、小さなフレーズ、大きなフレーズのどちらも歌い方がどこかぎこちないような演奏になってしまい、これが聴き手側に、どこか不安定でぎこちない演奏という印象を与えた要因なのかもしれない。

これからは、Fさんの実力で余裕で弾ける曲で、しかも素直なメロディーのラインで歌心のある曲を、たくさん弾いてもらおう。
それらの曲で、楽譜から読み取った歌を実際に音楽にすることを、身につけてもらうことを、さらにやっていく方向性のレッスンにしたい。

そして、解決策のためだけではないが、本当はもっと音楽を聴いて欲しい。
ピアノ曲ももちろんだが、歌。いい歌を聴いて欲しい。
だからと言って、12歳にトスティやベッリーニの歌曲を聴けというのは、少し早いだろうか・・・他にもいい歌はたくさんあるが。
Fさんの発表会後の会話を書いたついでに、もう少しFさんのことを。

Fさんは、発表会では希望曲を弾き、それはFさんにとっては少しハードルの高い曲で、練習もがんばっていて、本番も悪くない演奏だったとは思うし、周りからも良い評判もあった。
ただし、少し印象の薄い演奏だったことも事実であり、それは本番の緊張感からというよりも、Fさんの演奏の実力そのものが、曲に対してやや追いついていないという印象を、聴き手側に与えてしまったのかもしれない。

それは、自分もここ半年くらい、Fさんの演奏に対して感じていたことで、モーツァルトのソナタから、2曲(2つの楽章)、ショパンのワルツ1曲などもFさんのここ半年くらいのレッスン曲だったのが、どれも実力があと二歩くらい及ばないような仕上がりであり、一旦もう少し充分に仕上がるくらいの曲を数曲やるべきとは思っていた。

それが、結局は発表会が近づいてきてしまって、選曲にもFさんの本人の希望曲があったので、検討はしたがそれに決定。
そして、やはり、「この次元にまでは仕上がって欲しい」という段階の二歩手前くらいの仕上がりで当日の本番になったという状況で、自分も指導のやり方ととして、少し良くなかったのかもしれない。

それでも、Fさんも、発表会後は演奏力をもっと上げたいという意識が、言葉の隅などに感じられた(最初は口ではAさんの演奏をあまり聴いていなかったようなことを言いながらも、本当は差を感じていたのか、もっとテクニックを上げたいようなことを、少し言うようになった)ので、基本的なテクニックの向上を含めて、Fさんのピアノ演奏を根本から見直すような指導内容を多くすることにして、Fさんも同意してくれた。

特に、最近気になっていたのは、曲中の難しい箇所になると、その前に既に肩に余分な力が入ってしまい、さらに演奏が苦しい状況になるパターン。
当面はこれを解消しながら、基本的なテクニックを底上げしていくような指導を、じっくりと付き合っていこうと思っている。
発表会を終えて その3 ちょっと番外編

生徒さんやご家族(主にお母さん、そして少しのお父さん)に、自身の演奏、そして他の出演者の感想なども含めて、皆さんに一通りの感想を聞いた中では、ソロ演奏はAさん(ブラームス連弾のプリモ)の演奏がとても人気が高かった。
ほとんどの出演者(大人も含めて)の方が、Aさんの演奏に好感の感想を持っていて、「あれだけ弾けたら、凄いですよね~」という言葉を、発表会を終えてからのレッスンで、生徒さんや保護者の方々からたくさん聞けた。

実は、Aさんのソロ演奏の本番は、とても良かったというほどでも無く、それはAさん本人も言っていて、自分も普段のレッスン方が良いくらいだと思ったが、それでも演奏力がしっかりと備わっていて、しかも外向けの演奏をするタイプなので、今回も多くの方に評判が良かった。

ただし、Aさんの1つ下の学年である、生徒さんのFさんだけは、少し違った。

モリス : Fさんは、他に誰の演奏が良かったと思った?

Fさん : う~ん・・・Gさん(小5)とかHさん(小4)などが、結構良かったですよね。

モリス : GさんとHさんかぁ。なるほどね。他には?

Fさん : 他に? いや・・・

モリス : Aさんとか、Bさんのソロは?

Fさん : Aさんとか?・・・いや、聴いていたけれど、何だか曲も少し長かったし、あまり聴いていなかったかなぁ・・


この会話の感じは、文字にすると少し伝わりにくいとは思うが、以前からFさんは、Fさんよりも難しい曲を弾いていて、実力が上のAさんに妙な対抗心(?)を持っている様子で、つまりは、Aさんの演奏が良かったということを、素直に認めたくないようなのである。
しかも、今回は、Fさんとしては実力ギリギリの曲を選んだので、「今回は、難しい曲を弾いた!」と思っていたらしいが、それが、本番にAさんの演奏を聴くと、もっと上の曲をバリッと弾いていたのが、少し残念だった様子(Fさんは、そうしたことが言葉の端や態度に出るような、人物でもある)。

だから、自分は、Fさんに発表会の感想を聞く時に、Fさんが、“良かった他人の演奏”に、Aさんの名前をあげないことは予想していたのだが、まさか、「あまり聴いていなかった」と答えるとは・・・。
発表会を終えて その2 連弾について

発表会では、ソロの他に、連弾もいくつかの組をつくるようにしていて、今回の連弾の主役は何度も書いたようにブラームス連弾だったわけだが、その他にもいくつかの連弾をつくった。

しかも今回は、いつもは連弾をおすすめしても、あまり気乗りしない生徒さんにも、できるだけ連弾をやるように少し強引におすすめしてたくさんの連弾をつくったみた。
最初は、あまり気乗りしなかった生徒さん達でも、実際に日程を決めて合わせ練習をしてみると、楽しかったり手ごたえを感じたりしたのか、発表会本番を終えた後の感想でも、連弾をやって良かったという声が、生徒さんからも保護者の方々からも多く聞かれたので、連弾をおすすめしてやってもらったこと自体は、成功だと言えるだろう。

ただし、ブラームス連弾を入れて3組くらいは、それなり有名だったり、連弾曲として充実した作品だったが、あとの連弾組は教育的連弾作品だったり、連弾である必然性の薄いようなプチ連弾曲が多かったことも事実。

初級者の生徒さんや、連弾が初めての生徒さんには、そうしたプチ連弾作品でも、まずは連弾を楽しめて、発表会で弾く経験ができたことは良かった思うし、そうしたプチ規模の連弾作品で精一杯ということでもあったわけだが、実際に本番を聴いていると、演奏効果としてはあと一歩(あと数歩?)のように感じたところでもあり、今後に選曲と演奏の指導について課題は残った。

他には、連弾はリハーサルの時にオクターブ違いで弾き始めてしまう人が2名もいた・・・。
危うい生徒さんには、レッスンで事前にオクターブ違いを防ぐ確認方法を指導していたつもりだったが、本番の会場だと、緊張感でそのようになってしまうのだろう。
これについても、もう少し徹底することが大事だと再認識させられた。
発表会を終えての、その1は選曲とプログラムについて。

事前にいろいろと考えた選曲の過程については既に少し書いたが、今回は生徒さんの希望の曲のタイプをできるだけ詳しく聞き、多くの曲の中から選曲してもらったつもりだったが、発表会本番を聴いていると、課題はいくつも感じた。

小学生低学年の特に初心者から初級者くらいの生徒さんの曲は、定番の作曲者に集中しないように、似たような曲想の曲が多くならないようにと工夫したつもりで、プログラム順でもそのあたりは考慮したつもりだった。
特に、初級者にも希望する生徒さんには、全音音階が使われている近現代曲を入れてみるなどした結果、聴き手にも好評で一定の効果はあったと思う。

ただ、初級者は2曲弾く場合で、作曲者が異なり、調もテンポも異なる曲を並べたつもりでも、初級者の曲が音域が限られいることが多く、演奏もテンポも似たような感じになり、表現力も小さいので、どうしても似ているように聴こえてしまう傾向にあることは否めないので、これは次回以降の課題となる。

小学生の4年生以上から中学生くらいになると、実力の差が結構大きいので、実力があまり上ではない生徒さんにも、それなりに演奏効果の高い曲を弾いてもらうようにしてみたが、ギロックや邦人作品などを弾いた生徒さんの演奏は評判のいい演奏が成功と言えたと思う。
ただし、演奏効果が高いと思われる邦人作品でも、本番演奏聴いてみるとあまり印象の残らない演奏になったしまった生徒さんもいて、選曲と同時にレッスンでの演奏の指導にも課題が残った。

発表会で選ぶことができる曲は、普段弾いている曲の1段階上の程度が良く、もっと難しい曲に挑戦する場合でも1段階よりもう少し上程度までだと思っていたが、結果的に少し無理だった生徒さんが2名ほどいた。
1名は人前で弾ける程度には仕上がらなかった(他の生徒さんや保護者さんからの評判は意外に良かったが)、もう1名は一応弾けてはいたものの曲の規模のわりには演奏が小さくなってしまった。

有名曲は、たとえ演奏の出来がそれほど良くなくても、聴き手からの評判が良い傾向にあることを今回も感じた。
それは単に、知っている曲があった良かったということもあるだろうが、「いつかはこの曲を、うちの子も弾けるようになって欲しい」という保護者さん達の感想も多く、いい目標にもなるようだった。

ただし、本当に実力のある生徒さんの演奏は、曲が有名であろうと無かろうと、他の生徒さん、保護者さん達の評判は良いということも、再認識させられた。
特に、ベートーヴェンのソナタなどをしっかりと弾く生徒さんの演奏は、とても評判が良かったので、しっかりと構成感のある曲目は、やはり必要だと感じた。
今年の発表会も、無事に(?)終了した。

既に書いたように、ソロ曲のうち1曲を約1ヶ月前に変更する生徒さんがいたり、諸事情によって連弾のうち1組の組み合わせを2週間前に変更にするなどもあったが、本番は全体的には皆よく弾けていたように思う。
大人の生徒さんもソロでも連弾でも出演していただけたのも良かった。

本番を終えた直後から、生徒さん達や保護者の方々からたくさんの感想をいただいたが、今回の1つのメインでもあった(たぶん)ブラームス連弾は、とても評判が良かった。
多少危うい箇所があったのだが、スピード感のある演奏に仕上がって迫力もそれなりにあったので、AさんもBさんも一応満足の様子。
他の連弾も、ほぼ上手く弾けていたが、1つだけ終盤崩壊気味の連弾が・・・でも、これもいい思い出だろう。

ソロ演奏も、大崩れしてしまったり、途中でわからなくなってしまうような方もいなく、だいたいいつもの実力どおりの演奏をしていたようだった。
いつもの方が良かったという人ももちろんいたが、危うい演奏になっても何とか最後まで辿り着けるというのも、普段からがんばった結果だと思う。

自分は生徒さんとの連弾でまず1曲。
これは、現代作品と言っていいと思うが、旋律があるとか、そうした曲ではなく、不協和音が続くような、響きで聴かせる作品。
生徒さんが弾くプリモが完全に主役に見える曲なので、選曲としては良かったと思うし、本番もまずまずだった。

講師演奏ソロは、シューマンにしようかと思っていたが、直前になって夏の練習会でも弾いて暗譜もしている、ヴィエルヌのプロローグにした。
夏以来、弾くのは久しぶりだったが、幸いにも暗譜も維持できていて、結果的にはヴィエルヌの方が演奏効果もあり、安定していたと思うので、正解だった思う。

発表会を終えて考えたことなどは、また次回に。
発表会の選曲がだいたい終わり、プログラム順を考える時には、いろいろと試行錯誤というほどでもないが、順番は結構迷う。
単純に年齢順にしてしませば楽なのだが、ここ最近は、曲想や実力や補助ペダルの有無なども踏まえて、年齢順を基本に多少前後しているような順番。
そして、事前に、そうしたことを加味した順番にしていることを、生徒さんや保護者の方々にもお知らせをして、了解をとっている(つもり)。

そうして一度出来上がったと思ったプログラム順でも、発表会までの残り日数が少なくなってきて、「これでは絶対に間に合わない」と思う場合には、生徒さんには曲目の変更を打診する。
今回は残念ながら1名がそうした事態に。

2曲弾く予定で、このままの譜読みペースでは、間に合わないことをレッスンでは何週にもわたって伝えたが、まだピアノを始めて約1年で、発表会が初めてということもあって、どれくらいのペースで練習して、どれくらいの仕上がり具合を目指すのかがわかっていないこともあり、発表会前約1ヶ月という時点で、1曲は発表会のために練習している曲、もう1曲は以前に弾いた曲ということにした。
予定の曲を途中で断念することになったのは残念だが、1曲を既にほとんど弾けている曲にすることによって、もう1曲が安定した演奏になってきたので、今回はそれで良しとすることに。

あとは、余裕のある生徒さんには、曲目を追加。
追加と言っても、本命の曲の前に、落ち着いて弾けるように前菜の役目の曲を追加するのがモリス流なのは、何度か書いているとおり。
今回は、小学生や中学生、そして大人の方にも、そうした1曲を選んでもらって追加してみた。

それから連弾。
何度か書いているブラームス連弾のほかにも、いくつかの連弾をつくってみたが、結局本格的な連弾曲と言える曲は、今回はブラームスとあと1曲だけで、あとは教本の延長線上の軽い作品が多くなってしまったが、現代作品の連弾を1曲入れて変化をつけてみた。
そして、ソロ演奏の合間に、連弾を組み込むようなプログラムに今回はしてみたが・・
さて、本番はどのようになったのでしょう。
この記事を使って少々お願いがあります。

OSの再インストールを最近したのですが、バックアップの勘違いで、このブログを通じて交流をさせていただいて、それ以後もメールで時々連絡をさせていただいている方々のメールアドレスが、わからなくなってしまいました。

ブログをお持ちの方々には、メールフォームからメールアドレスのお願いに伺う予定ですが、ブログをお持ちでない方で、今後も練習会等に参加いただける方々は、お手数ですが、モリスのメールまで、内容は空メールでも「モリスさん、お元気ですか」でも何でもいいので、送信していただけると助かります。

大変お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
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