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2月の終わりくらいに、生徒さんのコンクール出場に関して少し書いたが、それを少し振り返りながらの続きを。

某全国コンペの課題曲が発表される時期になると、課題曲が弾けるくらいの実力の生徒さんには、選曲などの説明を詳しくして、相談しながら選曲の候補を少しずつ絞り、楽譜を準備して練習を開始ということになる。
このあたりの手順は、毎年のように出場している生徒さんは既に理解しているので、保護者さんとも話がしやすい。

だが、コンクールのプリントは、一応生徒さん全員に配っている。
それは、
「コンクールがあるなんて、知りませんでした」
といったことにならないための、予防措置のようなものでもあるが、コンクールが「ある」ということを告知すると、当然ながら、時には実力が及ばない生徒さん(の保護者さん)からも、
「うちは、出場できますか?」とか、
「課題曲をみると、これが良さそうなのですが・・」
のような話をされることもある。

課題曲のレヴェルに及ばない生徒さんに、出場が可能かどうかの話をされても、本当は、
「出場なんて無理です」
と、断言する方がいいのかもしれない。
だが、可能性として、わずかでもできそうな場合や、生徒さん(というよりも保護者さん)が、コンクール出場に意欲がある場合には、簡単に「無理です」の宣言をしてしまうわけにもいかないので、この場合は、課題曲を、とにかく選んで、実際に弾いてもらうのが一番だろう。
数週間弾いてみると、今やっている教本、曲とは、レヴェルが一段、二段違うと、実感してもらえるはず・・・。

このようなことが、2月の終わりから3月のはじめにかけてあり、それから数週間経った3月の下旬。
やはり、この生徒さんには、コンクールの課題曲は難し過ぎたようで、2曲のうち1曲は、譜読みが全然進まない状態で、もう1曲も形になる状態からはほど遠い。
生徒さんも、3週、4週と弾いても、曲があまり形にならないので、さすがに現在弾いているレッスン曲のレヴェルよりは、1段上と感じているらしく(本当は2段くらい上)、コンクール出場の意欲が、少し低下しているのが、レッスンでの言動からもわかる。

そこで、3月の最終週でのレッスンで、自分は生徒さんと保護者さんに、
「コンクール曲はこのまま続けてもいいですが、出場可能かどうかは、あと2週で判断ということにしましょう。
2週で、それなりに形になっていれば、出場の方向で。
そうでなければ、今回は見合わせるということで」
と伝えて、了解をいただいたわけだが・・・続く。
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久しぶりに、自分の練習の話でも。

リストやヴィエルヌあたりを中心に、披露できそうなレパートリーをつくっていくという方針には、基本的には変更は無い。それにデュポンなどを加えることができれば。

譜読み自体の量は多めにしているつもりだが、どこかで弾くといっても夏か夏以降なので、まだ曲目を絞るような段階でもないので、興味のある曲は、とにかく形くらいには仕上げていくつもり。
「それなりの形」になるのは、リストとヴェエルヌでは、曲の難易度や規模が同じくらいであれば、やはりリストの方が速い。
ヴェエルヌは、譜読み段階から、形は見えてはいても、それが実際に音楽になるのには、幾分時間のかかることもある。
だが、自分にとっては、ヴィエルヌは親和性は高いというか、とても入りやすい音楽であると感じている。

譜読みや練習は、当然だが、自己練習のためだけに時間を使うのではなく、生徒さんのレッスンのための譜読みや練習などもある。
例えば、最近、久しぶりにラフマニノフを生徒さんのレッスンでやっているが、これが意外にも(?)楽しいので、レッスンのための譜読みと練習というよりも、このままレパートリーにしようかと思っている。

他にも、レッスンのためにはベートーヴェンやショパン、バッハなども弾いているが、これらはこれまでにも何度もレッスンで登場している曲たちなので、譜読みというよりも、確認といったらいいだろう。
だが、新しい発見というのは何度弾いてもあるもので、それがピアノの面白いところ。
バッハのインヴェンション、シンフォニアでも、ショパンのワルツでも、常に新鮮な気分で弾いたり、レッスンをしていきたい。
所持楽譜の中から、おすすめだったり、実用的だったり、少し珍しい物などを紹介。
第2弾は、以前にテクニックの練習などで触れたような気もするが、GARTWNLAUB の「Preparetion au dechiffrage Pianistique」を。
下のような橙色の表紙になっている。



内容は、難しいテクニックへの準備練習という位置づけなので、テクニック系の本に分類していいと思うが、特徴的なのは、メロディーのようになっているような、なっていないような感じで課題がつくられていること。
そして、少し弾きづらいような動きやリズムになっていて、特に8分音符と3連符、3連符と16分音符などの組み合わせの課題は、これをやっておくと効果的(下の写真)。

gartenlaub02.jpg

他にもいろいろなリズムの組み合わせや、小節線の無い課題などもあるので、そうしたリズム練習を少し加えてみたい方にもおすすめです。
基に戻る番外編の、その2です。
前回の終わりの会話から・・

譜読み速い生徒さん : でもね、先生、ちゃんと譜読みできるかどうかって、そんなの能力の差も関係あるんじゃない?

モリス : ・・・え、ああ、まあね・・

“能力の差”・・それは、そうなのかもしれない。
確かに、この譜読み速い生徒さんは、頭の回転が良い感じで、勉強もできて、要領も良いタイプだろう。運動だってまずまずできるようだ。
考えてみると、この生徒さんには、新しい曲の時に、「次回はここまで読んできてくれ」という区切りをしたことがほとんどない。
長くない曲なら1週目でも最後まで一応読んでくるし、長い曲なら適当に自ら区切ってやることができるが、これは教えたことではなく、生徒さんの力だろう。

しかも、それなりの大きさの2曲、3曲が同時に仕上げとなった場合に、次週に向けて2曲、3曲が同時に譜読みとなるが、それがあまり苦にならないらしい。
こういう生徒さんの場合には、レッスン中に譜読みの手伝いをする必要がほとんど無いので、レッスンの内容を演奏ということにたくさん使える。
だから、まずまず上達していくという好循環になりやすい。

この譜読み速い生徒さんが言うように、個々の生徒さんの能力の違いというのはあるもので、あって当然。
あって当然だが、譜読みが極端に遅かったり、あまり弾けない生徒さんを現状のままにしておくわけにもいかないので、じっくりじわじわながらも上達に導くのが、指導者の腕の見せどころ(のはず・・)。

つまり、この譜読み速い生徒さんが初級から初中級にかけてやっていたのと、同じような教本(バーナムテクニック、ブルクミュラー25、名曲集的な本など)を使って、同じような内容のレッスンをやっていたのでは、譜読みが遅くて演奏力ももっと向上させたい生徒さんにとっては、「基に戻るレッスン」にはならないことは、自分も十分に理解してているつもりではあったが、「能力の差」と、譜読み速い生徒さんに言われて、基に戻るレッスンを始める時にあたって、より再認識した日だった。
基に戻るレッスンも回数が増えてきたので、回数は省略。

楽譜の読み、音価、拍子、指使い等、基本的なことはとにかく徹底し、手のフォームも、演奏の質そのものもレヴェルアップしていくようにやっているつもりだが、これは当初の予想よりも、この生徒さんによって効果的なようだ。

例えば、基に戻るレッスンの1回目や2回目には、音価ということもかなり強調して何度も指摘していたが、それがここ2回ほどはかなり減った。
また、音符の上昇と下降のラインを沿って音楽をつくることが次第にできるようになってきたし、弾き方そのものも無理がないものに近づいてきている。

そして、レッスン時間内での反応も良くなった。
従来は、例えば、
「そこはスタッカートついているけど?」
と指摘すると、その箇所はスタッカートになるが、数小節進んで似たような箇所ができくると、スタッカートで弾けていないということが頻繁にあった。
しかし、現在は、指摘されたことを、以前よりしっかりと受け止めることができるようになったのか、指摘された箇所以外も改善できるようになってきている。

一番感心したのは、このシンプル教本があと数曲で修了になること。
このペースは、自分の想定よりも、3~4週間速い。
まだ、このシンプル教本以外の曲や曲集を弾いた時には、習得しつつある基本から多少外れてしまうことがあり、これは改善して必要があるが、逆にこれがいつ頃明らかな改善が見られるのか、楽しみでもある。
所持楽譜の中から、おすすめだったり、実用的だったり、少し珍しい物などを紹介。
第1弾(?)は、アメリカのAlfred社のMasters of French Piano Music(下の写真)。

Alfred

内容は特別な物ではなく、フランスの作曲家のピアノ作品~ ラモー、ドビュッシー、ラヴェル、シャブリエ、アルカン、サティなどの小品集。
これらの作曲家の作品集は、特にドビュッシー、ラヴェルについては同じ曲の楽譜を2種類以上持っているし、シャブリエやサティなども、既に所持している楽譜と曲目が重複しているのだが、このフランス小品集の参考になるのは、やはりペダルと指使い。

特にペダルが、演奏者が実際に使うようなペダルになっているように感じるし、ドビュッシーなどは、箇所によっては数小節間踏み変えしないペダルをつけていて、他の箇所細かく踏み変えのペダルを提案しているのが参考になるので、他の楽譜と比較すると面白いし、そうして参考になったペダルや指使いなどは、他の曲目でも応用できる。

曲目は、他にショーソン、ゼブラック、ドリーブなどの小品が入っていて、60ページほどの分量で、確か1,500円しなかったように思う。
フランス物は普段はあまり弾かないので楽譜を持っていない方、フランス小品の楽譜をまず1冊揃えたいという方にもおすすめ。
以前に書いたが、今年の1月にお会いした方が3声をしっかり弾かれていたのがとても印象的だった。

そこで、少し影響を受けて(?)、今回は、30曲中で、自分が好きな1曲を。

この記事では、J.S.バッハ シンフォニア11番の演奏を公開していました。
お聴きいただきありがとうございます。

次回の演奏公開はまたの機会に・・・。
今回は、現在「基に戻る」レッスンの始める前の、少し番外編的な話を。

この生徒さんを、楽譜の読みと演奏という根本からやってみようと思った時に、やはり目の前の教本を1冊変えた方が刺激にもなるし、生徒さん本人もわかりやすいだろうと思う、シンプルな教本を使ってみることにしたことは、以前にも書いたとおり。

そのシンプルで簡単な初歩教本については、自分の中では、
「確か、あの生徒さんは、習い始めは、あの教本で、すぐに音符は読めるようになった」とか、
「あの生徒さんは、某大手集団習いを経てから来たが、あの教本を使って楽譜読みが速くて正確になったはず」
などと、これまでのいくつかの例で、すぐにいくつかの教本と方法が候補あった。

一応、他の小学生の数人の生徒さんに質問をしてみた。
「ピアノを始めた頃の、音符の読み方、楽譜の読み方をやった頃のことを、覚えているかい?」
といった感じで。
そうすると、生徒さんによっては、
「音符のカードを毎回やってもらって、あとは、〇〇教本で、音符が楽に読めるようになった」、
「〇〇テクニックで、譜読みが早くなった気がする」
などと具体的に答えてくれる生徒さんもいて、大変に参考になった。

そして、譜読みが結構速くて正確な小学生の生徒さんにも、同じような質問をしてみた。
モリス : 今、ちょっと譜読みに苦労している生徒さんがいて、少し簡単な教本もやりながら、譜読みスピードアップをやろうと思っていて、君は楽譜の読みにはあまり苦労しないで、順調に譜読みが速くなったと思うけど、楽譜が楽に読めるようになった頃のことや、やっていた教本のことは、覚えていたら参考に聞かせてくれるかい?

譜読み速い生徒さん : う~んと・・・あの頃はバーナムテクニックで、あれは広い音を(音域が広いこと)最初の頃からたくさん使うから、それで読みは速くなったかも・・

モリス : そうか、最初の頃はバーナムテクを何巻かやったね。

譜読み速い生徒さん : うん、譜読みにいいよね。でもね、先生、ちゃんと譜読みできるかどうかって、そんなの能力の差も関係あるんじゃない?

モリス : ・・・え、ああ、まあね・・

番外編その2に続く(たぶん)
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