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さて、演奏会後の打ち上げ時にもピアノ関連の話でいろいろと盛り上がっていたが、皆さん全員と詳しくお話できたわけでもないので、特に印象に残った話と、その場では説明が十分ではなかったことを補足して、いくつか書いてみる。

「インヴェンションの前の段階のバロック音楽、2声音楽の教材をどうするのか」という話があった。
これについては自分もいろいろと試行錯誤であり、プレインベンションやピュイグ=ロジェ教本、少プレリュードと小フーガなどから、抜粋でやっていき、そのうちインヴェンションへということをやっている。

これで、インヴェンションに入ってスムーズに進める生徒さんもいれば、やはりかなり苦戦する人もいるが、プレインベンションの中盤くらいで苦戦気味だと、インヴェンションへ行くのは苦しいかもしれない。
ただし、インヴェンションは数曲を弾いて慣れてくると、それからはどんどん進む生徒さんもいるので、最初の1,2曲に時間がかかっても、少し気長に見守ることにしている。

「ツェルニー系エチュードをどう使うのか」という話もあった。
ツェルニーや、他のエチュードをどのように弾いていくのかという話が、複数の方からあった。
自分は、ある程度弾ける生徒さんには、ツェルニーまたは、それに似たような感じのスケール中心エチュードをやることにしているが、スピードそのものよりも、弾き方を重視して進めていく。

ただし、よく指が廻る生徒さん(一番上手という意味ではない)は、こうした古典系エチュードは全く使用していないで、ここまでスムーズにきた(きてしまった?)が、実はバッハは結構得意で、シンフォニアも苦にしないタイプ。
そして、ほとんど常に古典ソナタを弾かせていて、実際の曲でテクニックをさらにアップさせる方向にしているが、現在のところ、ツェルニー40や50などの必要性は、特に感じていない。

この生徒さんの場合、そう遠くない将来にショパンエチュードには達すると思っているが、もし必要であれば、その前にモシュコフスキー20から、モシェレスのエチュードからいくつかと思っていて、さらにモシュコフスキー15から、そしてショパンエチュードを本格的にという方向性だろうが、これは大人の方にも参考になると思う。

つまり、ツェルニーなどを現在はやっていないが、テクニック的に少々不安がある、しかし常時ショパンなどの難しいエチュードをやるのも・・・という方は、モシェレスのエチュードを1曲、2曲やってみて、長い、難しいと感じたならモシュコフスキー20をやってみるなどすれば、ツェルニーよりは、より実際の曲で役立つ実践的なエチュードなので結構楽しめると思う。
また、できれば古典のソナタまたは変奏曲などを、時々練習に加えることで、テクニック的にかなり安定すると思うので、古典を外に出す予定がない場合でも、時々弾いてみるのがおすすめ。
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出演したコンサートの様子をもう少し。

このコンサートを主催した会の方々は、皆さん熱心なピアノ弾きさんばかりで、演奏もなかなか素晴らしい。
モーツァルトの変奏曲の演奏。
この変奏曲は、ピアノを専門的に弾く人は、古典で弾く上で必ず勉強する変奏曲の1つで、実は意外に難しい曲だが、終始安定して弾かれていた。各変奏の性格に気を配りながらも、変な小細工はしないでまとめていたのも良かった。

ショパンエチュードの演奏。
このエチュードは結構難しい。前半と後半はどのように歌うのか、中間部はテクニック的にも大変だが、よく練られた構成感のある演奏で、場面転換もスムーズ。自分は、この曲はそれほど得意ではないので、これだけ弾けていたらなかなか凄いと素直に感心しながら聴けた。

リストの長大な曲からの演奏。
これまた表現の難しい曲だが、バランス感覚に優れた演奏は安心して聴くことができた。
特に音と音をグラデーションのように混ぜるタイミングがいいので、聴きてを上手に惹きつけることができているので印象的。

ラフマニノフの演奏。
この方の演奏も何度か拝聴しているが、質の良いテクニックと、ピアノの音の表現を仕方が上手な演奏という印象。
今回のラフマニノフでも、ペダルの使い方に気を配っていて、音量も出せているので、迫力も充分。

他にも素敵な演奏はたくさんあったが、だいたいこのような感じだった。

そして、これはぜひ書かなければ。
プログラムが、手作りの冊子のような感じだったのだが、この内容が凄い!
今回のコンサートの内容にあわせて、ピアノ音楽とピアノという楽器の300年の歴史をまとめた付録の表がついていたのだが、これが見た目のわかりやすさに加えて、楽器の紹介なども適度に詳しく掲載されていて、とても実用的。
バスティンの中級レパートリー教本や、学研の4期レパートリー曲集などにも似たような表はついているが、ここまでわかりやすくなっていない。
作った方には、「ぜひレッスンで使わせていただきたい」とお願いし、レッスンで音楽の時代背景や楽器の歴史の説明をする時に、使わせていただくことにした。

打ち上げ時にでたいろいろな話題については、またこの次に。
先日は、某所で開催されたコンサートにゲスト出演(?)をしてきた。

昨年から取り組んでいるヴィエルヌは、レッスン練習会、演奏会、講師演奏など、どこへ出してもだいたい調子が良いので、今回もヴィエルヌから新しくレパートリーを3曲つくり、バロック作品1つを含めて、自分にとっては4曲全てが新レパートリーでのコンサート出演。

今年は都合で夏にレッスン練習会を開催できなかったので、公に披露する機会がほとんどなかったのだが、ヴィエルヌの新レパートリーのうち2曲は、8月に都内の某学校で弾く機会に恵まれ、一応の手応えはつかめていた。

そこからさらに練りながら、特にペダルの変更を意識。
1曲はシフトの時間を長めに、そして1曲はソステヌートを入れることにして、思い描いた響きにかなり近くなったと思う。

さて、当日。
コンサート会場とは別の場所で少し練習できるということで、午前中はそこへ。
そこのピアノは、全体的にはしっかりとした鳴りだが、各音に響きにバラつき具合が少々目立つ。シフトペダルも少し効きが甘いが、まあ練習には悪くないピアノ。
前日はほとんど弾けなかったので、午前から調子はどうかと思ったが、パラパラと4曲通してみると、まあ悪くない調子で、少し安心。

お昼近くなり、会場へ。
リハーサルが、本番と同じく通しリハという、ピアノではちょっと珍しい形式だったが、それに従って順番に弾いていくので、自分もまずは1曲目のC.P.E.バッハを・・・。
??!・・・自分は、シフトペダル踏んでいないよね?と確認してしまったほど、音がモコモコしていて、特にヘ音記号音域が聴こえない。
いや、会場によっては、客席に聴こえは良くても、演奏者に聴こえの良くないステージというのは結構あるので、弾いているうちに耳が慣れてくるはず・・・。

ヴィエルヌを弾いてみても・・・やはり、聴こえが良くない。
特に、中低音域で同じような音型を繰り返す曲を2曲も用意してしまったので、何を弾いているのか自分でわからず、ほとんど雲の中にいるような感覚。
客席で他の方の演奏を聴いていると、ピアノの音がこもっているような感じは、ステージ上ほどはしない。
だが、中高音より上に比べると、やはり中音より下の低音域の発音が良くないので、どうしてもバランスが良くないように聴こえる。

通しリハが終わり、少し時間があったので、各曲の部分を少しだけ弾かせてもらうと、先程よりは幾分良いようにも思うが・・・
しかし、考えてみると、これは先程まで調律していたのだから、調律直後の状態のピアノ。
これで、こうした音だとすると、これはいったいどういうことなのだろう・・・そんな漠然として思いで、結局本番へ。

そして、本番。
結局、自分は何を弾いているのか明確につかめないまま、ほとんど指の感触と勘だけに頼ったような演奏になってしまい、1曲は半ば崩壊しかけていた(?)ようにも思うが、生演奏は、そうした事態も含めて生演奏の良さでもあるのだから、特に気にはしていない。

その中で、自分が特に素敵だと思った演奏をいくつかあげると・・・
まず、「月光」を弾かれていた方の演奏。
この方の弾いている姿は何度か拝聴しているが、基礎力が高い感じで、演奏がしっかりしている。「月光」は2,3楽章が難しいが、フレーズやタイミングなども良い感じで、好演だった。(自分は、ベートーヴェンは結構弾くが、「月光」はあまり得意ではないので、「月光」をこれだけしっかりと弾いている人は、凄いと思ってしまう・・)

次に、ノクターン2番の方の演奏。
この有名曲は、生演奏では意外にも好演に出会わないものだが、この方の演奏は左手の進行が安定していて、メロディーも歌がいいラインにのっていて、バランスも良かった。(自分は、ノクターン2番は、初めて弾いた時にかなり苦戦気味だった記憶があるので、こんな風に歌えて弾けていると、感心してしまう)

あとは、モンポウの変奏曲の演奏。
比較的長い曲だが、各変奏を性格をよく捉えているので、最後まで楽しめる演奏だった。長い曲を弾くことは、たとえテクニック的にそれほど難しくなくても大変なものだが、よく弾かれていたと思う。(自分もモンポウは2曲ほど弾いたが、いずれも短い曲。他の作曲家でも長い曲は最近あまり弾かないので、10分を越えている曲を弾いている人は凄いと思ってしまう)

コンサート後の打ち上げでも、ピアノの関するいろいろな話で盛り上がり、楽しい1日だった。
いろいろと出た話題については、また随時書いていこうと思う。
発表会本番が近づいてくると、レッスン中に自分が生徒さんに言うセリフの1つが、
「さあ、そろそろ、いい通し演奏の形をつくって、安心させて欲しいなぁ」
というもの。

これを言うと、生徒さんの反応は様々で、素直に、
「はい!」
という人もいれば、少々困った顔をして、
「いや、まだちゃんと通せないし・・・」
と言う人もいる。

もちろん、自分もこのセリフを言った時点では、生徒さんの演奏が仕上がりに近い状態だとはあまり思っているわけでもなく、「本番までの残りの時間もだんだん少なってきているよ」という意味の方が大きいわけだが、あと4週間、あと3週間とせまってきたこの時期には、そろそろ仕上がりは見えてこないと困る。

だが、残念なことに、今週のレッスンでは、まだまだ仕上がりに遠い生徒さんが多いことを、再確認、再実感させられることがほとんどで、
「誰か1人くらい、安心させてくれる人はいないのか!?」
と、心の中で叫んでいるような状態・・・。

当初の自分の予定では、ほとんどの生徒さんがこの時期までには何とか演奏が形になって、少しは安心して自分が出演の月末の演奏会に集中できる環境に・・・
という計画だったのだが、そううまくはいかないもので、自分でも、今年のはじめに、この演奏会出演の話をいただいた時に、この9月が、発表会の準備とレッスンで多少は忙しいとは思ってはいたが、まさか、生徒さん達の出来が、こんなピンチさん多数の状態だとは、思っていなかった・・・昨年は、もう少し全体的に弾けていたと思うが・・。

まあでも、演奏会に出る日の1日は、発表会のことはちょっと考えずに、演奏に集中が肝心。
発表会関連で考えることはたくさんあるが、演奏が終わってからまた考えればいい。
演奏順の再考とか・・生徒さん達の紹介文とか・・・
あっ!講師演奏・・・何弾くのか考えていないが、まあ2週間くらいあれば、何かの曲が、どうにか弾けるだろう。
発表会の曲の仕上げは、ソロの曲がギリギリの状態だと、連弾はもっと危うい感じになること毎回多く、この時期の困りごとの1つでもある。

ただ、昨年のような、初級でソロ曲の譜読みが進まずにギリギリ状態になることがわかっているのに、連弾もやりたいという生徒さんのために、他の生徒さんに頼んでつくる“無理やりな連弾”(結局、本番はかなり崩壊気味だった・・・)は、つくらないことにしたので、連弾の数は減って、少しは気が楽・・・だと思っていたが、やはりそうではない。

まず、昨年、急な事情によってやってみた“年齢差、実力差のかなりある連弾”は、自分は意外に良いと思ったので、今年も生徒さんは異なるが、年齢差実力差のある連弾をつくってみた。
まだ合わせていないが、曲も簡単なので、おそらくこれは問題ないだろう。

危ういのは、連弾のメインとなるはずの有名曲連弾。
ある程度実力のある2名の組み合わせなので、きっとどうにかなるとは思っているが、今のところまだ合わせられるほど2人とも弾けていない。
この曲はプリモもテクニック的に少し難しいが、それはあまり問題ないとしても、現段階ではソロ曲に練習の8割をくらいを使っている感じなので、しっかり弾けるのはもう少し先だろう。
セコンドもリズム感と音のコントロールが要求されるので、これをまず一人でしっかりできないと、合わせる段階ではないが、これがあと一歩だろう。

最も危険なのは・・・やはり、出場シリーズの生徒さんの連弾。
連弾のペアを一緒に組むのは、以前に書いたように、誰とでも連弾を組んでくれるし、急な連弾などもやってくれたこともあるココさん。
ココさんの方は、もうほとんど弾けるようになっていて、試しに自分とやってみると、まずまずな状態だったので、現段階ではこれで問題はないだろう。
そうなると、やはり出場生徒さんだが・・・明確なメロディーなところは弾けているが、それ以外のところが譜読み状態のような演奏。

出場生徒さんは、連弾慣れしていないので、合わせる回数は多めにしたいと思っていが、これでは全然合わせるような状態ではない。
連弾は、いつも思うが、まず一人でしっかりと弾けていないと、合わせると他人の音が入ってくるので、ますます弾けないことになる。

ソロのソナタもこのままだと危ういが、連弾はもっと危うい。
でも、ソロは一人だが、連弾はペアを組む相手がいることを、レッスンでもう一度強調しておく。

モリス : 連弾の合せは、(カレンダーを指さしながら)この日に初合わせだと決めたよ。「私、まだ譜読み段階で、弾けていないです」なんて、ペアの相手のココさんに対して失礼だし、通用しないから。
弾けていないと、ココさんきっと、凄い目つきで睨むと思うから(これは冗談)。

出場生徒さん : その日が初合わせ・・間にあうかなぁ・・・

モリス : 「間にあうかなぁ」ではなくて、間に合わせる!お父さんもよろしくお願いします!!

出場生徒さん : はい、がんばります。

お父さん : はい、何とか、合わせの日までには間にあうように練習させますので・・


ということで、ソロのソナタと連弾と、両方が危うい状態の出場生徒さん。
家で練習するのは出場生徒さん本人だが、連弾は、お父さんの希望でもあったはずなのだし、わざわざペアの組み合わせを替えて、ココさんと組ませているのだから、ここは、お父さんにも言っておかなければ。

しかも、この現状は、ある意味、コンクール前よりもピンチなのでは・・・
この連弾の初合わせも、もうすぐ。さて、どうなっていくのだろう・・・おそらく続く。
準備の時期シリーズと名付けているのに、
「これではいけないなぁ」と感じていることの1つに、準備を始める時期が遅いということがあげられる。

発表会の曲の決定は、子どもの場合は、いつ頃がいいのだろうか?
生徒さんの実力にもよるだろうが、初級者で2ヶ月から2ヶ月半、中級者でも3ヶ月といったところではないかと思っている。
この期間設定だと、もしかしたら、短いと思われる指導者もいるかもしれないが、自分としては、小学生や中学生には、4ヶ月以上もかけないと弾けないような曲は、それは今の実力では弾けない曲ということにしているので、最大でも3ヶ月半といったところだろう。
(大人の生徒さんは別。仕事の都合などもあってレッスンのペースが一定ではないこともあるので、4ヶ月~6ヶ月くらいかける方もいる)

これでも、以前よりは曲決定の時期は早く、つまり発表会曲の練習期間は長くなったと思う。
もっと以前は、発表会曲は中級者でも2ヶ月~2ヶ月半くらい(8週~11週)だったが、これは無意識のうちに自分というものを基準にしていたからだろう。
しかし、2ヶ月くらいでは、どうしても仕上がりの程度が良くない生徒さんも多く、少しずつ延びていったと思う・・。

なので、以前よりは発表会曲の仕上がりは、余裕があるはず・・・といった単純なものでもなく、やはり直前でもバタバタ、ジタバタしそうな生徒さんが、2人、3人、4人・・・いや、もっとかぁ。

はぁ・・やはり、これからの時期は少し神経が張り詰める感じになりやすいので、大きな気持で、でも引き締めて。
そして、計画性を持って、しかも直前までしっかりと。
体重はあまり減らないように・・。
自分のところの生徒さんでも、何人かの生徒さんには、テンポを上げていくような話を、レッスン中にすることはほとんどない。
毎週のレッスンの中で、少しずつ表現力を高めていきながら、テクニック的に難しい箇所も少しずつ改善していき、曲を少しずつ仕上げていく過程で、自分も横で仕上がりの演奏の実演を示すので、そのイメージを生徒さんを感じて、気がつけば、その曲らしいテンポに仕上がってくる。
こうした生徒さんの場合は、テクニック的な水準が一定レヴェルにあることもそうなのだが、リズム感、テンポ感、音楽の感性が備わっているので、かなり高速な曲の場合でも、持っているテクニックの水準からみてかなり遠くない限りは、無理にテンポをあげなくても、しっかりと仕上がってくる。

しかし、出場シリーズの生徒さんのように、実力より遥か上の無謀曲を弾く場合には、譜読みを終えて、なんとか通せるようになってからは、テンポを計画的に上げていかなくてはいけない。そうしないと、これまでのレッスン曲、コンクール曲などの練習段階の経過では、いつまでもだらだらのろーっと弾いてしまう。
(まあ、譜読み程度には一応弾けるようになり、「フラット!」と何度も言う必要は最近無くなったので、それだけでも進歩とも言えるが・・・)。
しかも、今回のベートーヴェンのソナタは、ゆったりとしたテンポで弾いていても、それなりに聴こえるような曲ではないので、テンポアップはかなり重要な要素の1つになってくる。

方法としては、特に珍しいやリ方ではなく、今週は四分音符=90くらいで弾けているから、来週までに少しずつ上げて練習していき、四分音符=102まで。
その次は108まで、その次は116・・・などとやっていき、何とか曲がそれなりに聴こえるテンポまであげたいので、現実的な仕上がりの想定テンポを、一応は設定した。

このやり方で、おそらく仕上がりの想定テンポに近いくらいのテンポでは弾けるだろうが、まだそれほどテンポをあげていない現段階で、既にテクニック的に危うい部分がいくつか見えてきてしまった。
これも、このソナタに決定した時からの予想の範囲内といえばそうなのだが、簡単に言ってしまうと、指廻りというか、指さばきの俊敏さと正確さが、初級レヴェルから脱出できいないのが要因なので、テクニック向上の簡単な課題を、レッスン時間で毎回練習。

このような練習をすることによって、簡単な音型をきれいに素早く弾くことの難しさを感じてもらい、家での練習でも、毎日少しずつテクニック練習を継続してもらうねらいがあるわけだが、それはどこまで伝わっているだろうか。
昨年の発表会の準備では、
「このままのペースでは、絶対に間に合わない」
という生徒さんに対しての対処方法を、いくつかやってしまった。

1名は、2曲弾く曲うちの1曲を、以前に弾いたレッスン曲に変更。
これで譜読みは1曲なり、あとは既にほとんど弾ける曲なので、何とか間に合った。

もう1名も、2曲のうち1曲がどうしても間に合いそうにないが、その1曲を以前に弾いた曲へ変更しないで、“禁じ手”を使ってしまった。
具体的に書くと長くなるので省略するが、要するに、レッスン中に無理やりにでも弾き方を覚えてもらって、それで何とか形だけでも完成にもっていく方法。
これを発表会前にやるのは、何年振りだったのか覚えてないほど久しぶりだったが、これは本当はやってはいけない方法・・・
しかし、既に小学校高学年だった(ピアノ歴は浅い)ので、あまりに簡単な曲に変更するよりも、とにかくそれらしい演奏にとの思いだったのだが、その時、生徒さんに、
「この方法で曲を覚えるのは、今回が最初で最後。
ちょっとした譜読みの手伝いくらいならすることはあっても、このやり方は今回だけ」
ということは、強調した。

そして、今年のその生徒さん・・やはり2曲弾くうちの1曲が、今の段階でこれでは、かなり危うい。
だが、今年は禁じ手はやらない!
これまでの、いくつかの崩れてきた誓い(?)がたくさんあったとしても、これは守り通す。
しかも、譜読みだけなら、この曲は全然面倒ではないはずので、
「練習のやり方は前回も今回もやったから、あとは家で練習して、次回までに必ず形にしよう」
と言っておいた。

その次週のレッスンでも、練習をしたことは伺えるが、練習の成果というほどではない・・・。
やはり、このままでは今年も危うい・・・が、今回は対処方法としては・・

モリス : この2曲目は、やはり今日でこの状態では厳しいかなぁ。まだ連弾の譜読みもあるけど、大丈夫?

禁じ手生徒さん : う~ん・・・

モリス : 連弾は相手がいることだから、「私、また譜読みできていません」は、通用しないよ。

生徒さん : う~ん・・・ちょっと連弾は無理そう・・・

モリス : よし、今回はソロ曲に専念しよう!

ということで、半ば強引に話を展開して、ちょっと可哀想とは思ったが、連弾を無しで、ソロの曲2曲に専念ということにしてもらった。
でもおそらく、禁じ手ありで連弾もやるよりも、この方が生徒さんにとっていいだろうと思うし、譜読みを着実に進めておくことの必要性を、少しはわかってくれたのではないかと思う。
準備の時期というのは、生徒さんが練習するだけではなく、自分もいろいろと考えたり、用意するものもあるが、いつも時間がかかってしまうのが、演奏の順番決め。

演奏順を決めてしまわないと、プログラムをつくることができないが、この演奏の順番というのは、いつも結構微妙(?)だったりもする。

基本は学年や年齢順にして(大人の方は例外で、後半の最初くらいに入れることが多い)、補助ペダルの台が必要な人は前半に固める。
あとは連弾を前半と後半に程度に入れてみて、全体を見て曲想などを考えて少し入れ替えをして、バランスをとる・・・という感じにすると、学年順は多少崩れているが、子どもの生徒さんで一度でも発表会に出た人は、
「教室の発表会では、プログラムの後ろの方の人たちがある程度上手な傾向にある」
ということは、何となく知っているだろうか?

小4くらいの生徒さんなら、だいたいそのあたりのことはわかっていると思う。
そうなると、同じ学年の場合の順番は?
小5であまり弾けないシンプルな曲の子は、小4で曲が迫力ある弾ける子の直後でもいいだろうか?
などと考えてしまう・・・。

以前に、プログラムに学年を掲載しないでやってみたこともある。
そうすると、演奏順はかなり自由度が高い配置ができるのだが、発表会後に、
「上手だったこの子は何年生ですか?この子は?」
のような質問が保護者さんからレッスン後に多く、結構面倒だった。
しかもこの時は、複数の保護者さんから同じような話があり、

保護者さん : 最後に弾いた中学生、とても上手でしたね・・

モリス : いえ、あの子は小6ですね

保護者さん : 小学生ですか?!それは凄いですね・・あれっ?でも、その1つ前に弾いた子は・・

モリス : はい、中学生です

保護者さん : そうですよね・・・ということは、やはりこれはそういった順番というか・・

モリス : まあ、そんな感じで決めていて、最後はビシッと締めるというか・・・

保護者さん : ああ、なるほど、やはり・・・

というような会話は複数回あったのを記憶しているが、こういう話からも、保護者さん達も、ソロ曲を弾く順番は何となくそういう演奏順だとわかっている様子で、つまり、演奏順は気になるのでは?

結局、生徒さんも保護者さんにも最良だと思われる演奏順をつくり上げることは難しい。
そこで、今回は、
・厳密に学年順にして、曲の規模や演奏力は考慮しない(大人の方は例外で、やはり後半の初めの方にする)。
・同学年の場合は、曲のページ数が少ないほうが先

というのを基本にしてみようと思う。
では、同学年で同ページ数はどうするのか・・・それはやはり・・。
発表会の曲だから、
「普段よりもちょっと難しい曲を、普段よりも良い仕上がり状態に」
というのは、生徒さんの多くが思っていることだろう。

しかし、普段のレッスン曲の仕上がり状態があまり良くないのに、発表会の曲やコンクールの曲だけがんばって、凄く良い仕上がりになる・・・などという、都合の良い話はやはり無い。
それを、生徒さん本人も、そして保護者の方々にも日頃から言っているのだが、充分実感させている生徒さん、少しは理解している生徒さん、全然わかっていないような生徒さん・・・と、さまざま。

そして、譜読みや練習があまり進んでいない3名ほどの生徒さんが困るのは、
「直前にがんばれば、きっと上手くいくはず!」
という、思い込みが激しいこと。
直前の自身に期待するくらいなら、もっと早い時期にちゃんと練習すれば良いのに、どうやらそうはならないらしい。

確かに、子どもの場合は直前にがんばって急激に仕上がってくることも無いわけではないが、それはそれ相応の実力ある場合、または初級者で曲が簡単な場合に多く、小学生の高学年になってきて実力に対して曲が少々難しい場合には、やはり直前ではどうにもならないことも・・・。

以前に、ある生徒さんの保護者さんが言っていたことを思い出す。
「この子は、ピアノを始める前は、すぐにできること(例えば得意な算数など)は、好きでやるから進むんです。
逆に、苦手なこと(例えば、国語の文章問題など)は、最初から半分諦めていて、やらない。
でも、ピアノを始めてみて、練習すれば、やれば弾ける。けれど、やらないと弾けない。
そして、やっても簡単には弾けないこともあり、それでも少しずつは進歩できるし、先生の言っていることも少しわかってくる。
そういうことを、何となく本人も実感してきて、苦手の勉強も、少しはやるようになりました」
と。

自分は、シンプルに言ってしまうと、ピアノを指導しているだけ。
だが、そこから、いろいろと生徒さんが学んでくれているのであれば、とてもうれしいことだと思う。
そして、この生徒さんは、ピアノ歴は浅いが、確かに伸びている。
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