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基に戻るレッスンの生徒さんのこの半年の進歩についてはたびたび書いてきたとおり。

譜読みで急にオクターブ違いをしたり、音価が不正確だったり、音を読んでいないうちに鍵盤を弾いてしまう長年の良くないクセを、初心者が使うような教本から始めて、1からやり直して楽譜の読みをやってきた。
同時に、ピアノを弾くことそのものについても一からやり、根本の演奏力を改善、高めようという試みを継続してきたが、生徒さんのやる気もあり、着実に力をつけてきたと思う。

発表会のソロの2曲もその延長線で基に戻る生徒さんが読めて弾ける曲で、少し長めの曲をということで、現代アメリカのロマンティックな小品と、邦人作品でファンタジー性のあるものに。
長めの曲の譜読みに少し苦戦気味の時期もあったが表現力豊かに仕上げるという目標は、現時点での実力としては達成できたのではないかと思う。

リハーサル
ちょっと調子が良くない演奏に聴こえるが、基に戻る生徒さんも自覚しているようだ。
落ち着いて弾けば大丈夫はず。仕上がっているのだから、自信を持って弾くように軽い声かけ程度にしておく。

本番
テンポも極端に遅くなったり速くなったりせずに、やってきた表現力もいつもどおりに近いくらいの演奏ができたと思う。
ある程度の曲を弾いた生徒さんの中では、この基に戻る生徒さんがおそらく、もっとも本番でいつもどおりに弾けて、実力を出すことができたのではないかと思う。

基に戻るレッスンを始めた当初から、もっと弾ける生徒さんだとは思っていたが、今年の発表会までの半年と少しの期間で、ここまでの演奏を本番でできるくらいにとは、正直想像していなかった。
やはり、基本をしっかり継続していけば、これくらいはできるものだと、あらためて感じたと同時に、他の数人の生徒さんにも、基の戻るレッスンをする必要性を感じた発表会だった。
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発表会まとめ。今回は、プリさん編を。

プリさんは中学生。
(セコさんが、年齢がほとんど変わらないせいもあり、以前から対抗意識を持っているのは、以前から何度か書いているとおり)。

自分のところへ来たのは小学生の高学年になった頃だったが、特に上手い子弾ける子という感じでもなく・・・しかし、時折見せる潜在能力の高さは、自分も当初から結構感じていたので、なんとか伸ばしてあげることができればと思ってはいた。
そして、小学5年生の終盤以降の伸びは、特に専門的にやっているわけでも、コンクールの出場するわけでもない生徒さんにしては、なかなか凄かったので、小6の発表会では、当時他にかなり上手な中学生もいたが、プリさんの仕上がりが良いので、プログラムの順番を最後にして、古典派ソナタを弾いてもらったところ、周囲からの評判も良く、プリさんにとっても少し自信がついた様子(もともと、自信はないタイプで、それは今でも)。

それからも、実力の伸びが鈍化していないことに感心する。
最近は、幅広く多くの作曲家を弾かせたいと思い、いろいろと挑戦してもらっているが、特にプリさんには、今のところ古典からロマン派などの、しかもテクニカルな曲が好みのように思うので、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ショパン、ブラームスといったレッスン曲が多い。
今年はラフマニノフも初めてレッスンで1曲やったが、これも結構良かった。

自分は、プリさんの発表会曲を、今回は結構考えた。
いくらここ3年でかなり実力を上げたと言っても、3ヶ月半で、例えば、ショパンのスケルツォ2番を仕上げるほどの実力はまだ無いと思う(5,6ヶ月かければ弾けると思うが、現時点では、そういったことはしていない)ので、もう幾分難易度的に下の曲で、尚且つ適度にテクニカルで、適度な長さ(10分以内)と思い、いくつかの曲の中から、初期ロマン派の曲に決定。

ページ数が多いせいもあり、プリさんも譜読みにかなりの期間を要した。
しかも、発表会2週間前の時点で、通し演奏で、しっかりと弾ける状態ではなく、かなり危ない。
部分的に分けて弾いてもらうとできるのだが、これだけ長い曲は初めてだったせいもあり、通すと、3箇所くらいで大きなミスをしてしまう(ミスタッチという意味ではない)。

1週前で、何とか通しでも弾ける程度に。
それでも仕上がったようには自分には聴こえないので、そこから、発表会前日まで、ほぼ毎日来ることに。
5日前で、かなりの手応え。
2日前で、良しこれなら!と思えるくらいにはなった。
1日前も、再確認をした。

当日。
リハーサルの演奏をどうするのか、プリさんと事前に話し合った。
曲が少し長いので、指ならし程度に少し力を抜いて通すのか、それともしっかり気合を入れて弾くのか。
これに関しては、プリさんも自分も、やはりきっちり手抜きしないほうが、本番に向けて良いと思ったので、しっかりやることに。
どうしても、危うい箇所はあったが、前日同様に、良い質の演奏でだいたい通せたと思う。
セコさんとの連弾もリハーサルも、プリさんに演奏で引っ張るように言っておき、多少危なくても、前へと進む演奏を確認した。

本番。
◎セコさんとの連弾
セコさんのがんばりもあり、本番はバタバタとしながらも、よく弾けていたとは思う。
途中で、プリさんお得意の必殺技(?)とも言えるミスがあったが、それがあっても平気で普通に進んでいけるところも、実はプリさんの良いところなのだろう。
最後の方は、かなりスリリングな演奏だったが、この曲なら、それもいい。

◎ソロ
曲が難しく、2ページ目以降の高速な部分に入ってからは、途中止まったり、ゆっくりできる部分がほとんどない曲のなので、どうしても危ういことには2度ほどなってしまいがちだが、そうした一瞬危ないところも、何事も無かったように次へ行けるので、おそらく聴いていた方々は気が付かなかっただろう。
そして、多少のミスはあっても、勢いは最後まで持続できたのも、今回の収穫。

もちろん、テクニック的に改善が必要なこと、楽譜から音楽を読む力、音の方向性など、課題はたくさんあるのだが、それでも、これだけの曲をよくやっていると、そこは素直に褒めておこうと思う。
発表会のまとめ。今回は、出場生徒さん編・・。

出場生徒さんについては、既に多くを書いてきたので、普段からお読みいただいている方には、説明はあまりいらないと思うが、一応簡単に。

小学生の高学年で、ピアノ歴は長いらしいが、諸事情によって自分のところへ来て2年ほどだろうか。
譜読みは遅く不正確で、演奏も基本的なことができていないので、どうしても初級者の域を出ていないように思うが、なんとか初中級の曲は弾けるといったところ。
そんな状態だが、今年はコンクールにも出場(カテゴリーの出場シリーズ2011を・・)
発表会曲は、無謀にもベートーヴェンのソナタに決定してしまった(カテゴリーの準備の時期シリーズを・・)

このベートーヴェンは、出場生徒さんの現時点の実力では、おそらく半年かけても、多くの人がイメージするようなベートーヴェンのソナタの演奏にはならない。
それを承知で、押し切られてしまった自分が悪いわけだが、やると決まったからには、最大限の内容のレッスンをしてきたつもりだ。

もっとデュナーミク、もう少しだけでもテンポアップ、もっと歌わないと・・・課題は山積みのままだったが、自分も毎週聴いていると、
「このソナタって、こんな曲だったようにも思えてきた・・・」
という、妙な感覚にもなり、どうにも不思議な世界に迷いこんだような・・
そして、残りの2週間では、どうやっても改善されない箇所は、もうそのままにして、全体を何とか通せることにレッスン内容を専念。
これで、一応は、なんとか、どうにか・・・。
そして、今回は、ココさんとの連弾もある。

当日。
リハーサルでは、ソナタは、危うい箇所も多く、最後までやっと辿り着いた感じだった。
連弾は、数カ所で、上手く入れないところがあり、それはリハーサルの時点でも同じだった・・。

本番。
◎ソロのベートーヴェンのソナタ
おそらく本番は上手く弾けていたと思う。
こう書くと、本番に強いとか、練習の成果が本番に出たと思われる方がいるかもしれないが、全然そうではない。
仕上がり度が低くて、基本的に普段は弾けていないので、本番は崩壊するかもしれない危機感が自分にはあったのだが、それは免れて、なんとか最後までは到達できたといったところ。
そして、持ち味である(?)集中力は今回も発揮されていて、最後まで集中して弾けていたのだから、それは良いことだろう。
このソナタをあまり知らない方々には、これはこういった曲として、普通に聴こえていた・・・と思いたい。
しかし、このソナタを既にレッスンで弾いている生徒さんは、確か3名はいるし、弾いたことがなくてもピアノをやっている人なら結構知っている曲でもあるので、そうした方々には、幾分、いや、かなり違和感のある演奏に聴こえた可能性は高い・・。

◎連弾
出場生徒さんが受け持つメロディーは、時には全然聴こえなかったり、途中で無くなったり・・・。
あれだけ、もっとパリッとした音で、たっぷりメロディーを弾くように、ココさんの合図に合わせて盛り上がるところを入るように何度もやったのに、本番では出来なかった。
これは、今の出場生徒さんの本当の実力なのだろう。
連弾はペアの相手がいることなので、もっとちゃんと仕上げるという意識を持つように、自分も何度も言ってきたつもりだったが、残念ながら出場生徒さんとお父さんには、あまり届かなかったのかもしれない。
ココさんには、今年も微妙な連弾のペアを頼んでしまって、大変申し訳ないことをしてしまった・・・。

出場生徒さんの今回の発表会はこのような感じで、自分が聴いた感じでは、ソロも連弾もかなり微妙な感じだったと思う。
出場生徒さん本人の感想、お父さんの感想はまだ聞いていないので、満足度がどの程度なのかはわからないが・・・
特に、ベートーヴェンのソナタを、
「やはり、無謀に近かった」
と思ったのか、それとも、
「やれば、結構できた」
と思ったのか・・・

このあたりのことは、また後日聞いてみることにする。
発表会のまとめ その5は、中学生のセコさん編を。

まず、セコさんについて少しおさらい。
セコさんは中学生で、ピアノ歴も結構長い。
譜読みまずまず速く、日頃からいろいろな曲に挑戦するタイプで、過去には、コンクールにも出場。
小学生の時は、学芸会の合唱の伴奏をするなど、普通にピアノを弾ける同学年よりは、弾けるタイプ。
ちょっと自信家(?)で、センスのある演奏ができているとセコさん自身がは思っているようだが、確かにそんな感じがしないわけでもない・・・。

今回、連弾を組んでいる、ほぼ同じ年のプリさん(学年としてはプリさんが1つ上)に対抗意識を持っているらしく、過去数回の発表会後に、セコさんに感想を聞いても、プリさんの演奏は絶対に褒めない。
しかも、今回のセコさんは、ソロ曲を難しい曲に挑戦で(実際はそうでもないが)、プリさんにも負けていないと思っているらしいことが、日頃のレッスンでの言動から伺える。

セコさんのソロ曲は、難易度は別としても、実際に仕上がりの状態は発表会の3週間ほど前からかなり良くなってきて、中級程度以上の曲を弾く生徒さんの中では、実力に対して最も仕上がり状態が良い(つまり、現時点での実力相応の仕上がりになっている)生徒さんだったようにも思う。
2曲を用意したが、どちらの曲の演奏も、ちょっとした余裕のようなものが感じられる演奏で、日頃からの根拠の無い自信も、今回は、発表会前1~2週間の時点では、それほどおかしくない自信(?)だった。

そして、当日。
リハーサル開始の時刻前に、プリさんは既に到着していて、セコさんもすぐ後に到着。
ピアノのセッティングなどを終えた後に、プリさんが先に弾き始めるが、ここで、ちょっとしたことがあった。
自分は、プリさんが弾く様子を聴きながら、近くにいるセコさんの方を見ると・・・

口が半開き状態で、目はプリさんの弾き姿を見ているようだが、ちょっと固まったような顔をしていて、その表情は、驚きと動揺のようなものが入り交じっている様子。
「この人(プリさんのこと)、今回も、いったい何を弾いているんだ・・・」
と思っているのかどうかはわからないが、自分には、セコさんの顔は、そのような感じに読めた。

プリさんが弾き終わり、次はセコさんの番。
だが、弾き始めても途中で何度か止まりそうになったり、ペダルのタイミングが違ったりと、調子があまり良くないように見える。
一応、終わったところで、自分もセコさんに、
「落ち着いて行こうよ。いつもの演奏で」
と言ってみたが、やはりセコさんは、明らかにいつもの調子ではなさそうだ。
対抗意識を持っていたプリさんの演奏を聴いて、自信が急に無くなったのだろうか・・。

セコさんのソロの本番。
リハーサルから、かなり時間も経っているので、プリさんのリハーサル演奏を聴いた動揺も無くなり、きっと落ち着いただろうと思っていたが・・・
実は、セコさんの前に弾いた方が、まずまず難しい曲を、結構いい演奏をしたので、セコさんは、ここで再び、ちょっと落ち着かない表情に・・。

1曲目は、いつもよりもテンポが速く、冒頭から危ない感じがしたが、なんとか乗り切った。
テンポは速いのに、勢いはあまり感じられずに、曲の雰囲気を出すところまではいかなったかもしれない。
2曲目は、落ち着いて弾き始めた感じで、それが良いと思われたが、ゆったり気味の聴かせどころで変なミスをしてから、それを少々気にしたのかあやしい感じに。
そして、テンポアップしてノリの良いところで、いつもはやったことがないようなミスで、ほとんど止まりかけてたり、弾き直しをしたり・・・でも、何とか最後まで気を抜かずに弾いたのは、良いところ。
曲をあまり知らない聴き手には、それほど大きなミスとは思われなかっただろうし、曲の雰囲気は2曲ともに出ていたと思うが・・・

演奏後、当然ながら、セコさん本人は全く納得していない様子。
確かに、仕上がりの状態の演奏を100だとすると、70くらいの演奏になってしまったとセコさん本人は思っただろう。
でも、特に2曲目は、かなりの大ピンチから、よく立て直したと思うので、そこは自分もセコさんの積み上げた力だと思っている。
発表会のまとめ その4。
今回は、連弾を一緒にやることになった、キボさんとアサさんの2人について。
この2人のことも既に準備の時期で数回書いたが、ちょっとおそらい。

キボさんは、発表会のソロ曲についても、連弾曲についても、連弾のペアについても、何かと希望が多く、思い通りにならないと、ちょっとご機嫌ナナメになるタイプ。(今回も、ココさんとの連弾を希望していた、理由はココさんはカワイイから?らしい・・・)
譜読みはまずまず速いが、練習量や質には、結構ムラがあるので、順調に上達というほどでもなく、演奏力は同学年では、普通くらいだろう。

アサさんは、キボさんと同学年だが、ピアノ歴はまだ、1年半くらいと長くはない。
だが、「ピアノやりたい!」と長期間思っていて始めたせいもあり、短期間でかなり上達して、今年はコンクールにも出場。
譜読みは速いとは言えないが、練習は毎回しっかりやってくるので、気がつけば演奏力は、もうキボさんに追いついた(?)かもしれない。

◎連弾編
2人で組んだ連弾は、何度かの合わせ練習では、キボさんが、
「私の方がピアノ歴長いし、上手だから!」
とは、口では言っていないが、そんな雰囲気の変なオーラ(?)みたいなものを、全身から放っていて、それにアサさんは押され気味で自信が無いのか、何度か止まってしまう・・・
そんなことがたびたびあり、最も危うい連弾だったが・・・

当日のリハーサルでも、なんとか最後まで弾けていて、本番でも特に大きな失敗も無く、うまくまとめられた。
前日に、キボさんに、かなりゆっくり弾くように何度か言ったので、それが良かったのかもしれない。
本来は、もう少し流れにのりたい曲だったが、途中で崩壊するよりは、今回はこれで良しだろう。

◎ソロ編
アサさんのソロは、2曲の雰囲気の違いを上手に出すことに、本番も成功していたと思う。
可愛らしくて流れていく定番の1曲目をうまくまとまると、リズム感と迫力の2曲目を、しっかり最後まで弾ききった。
どちらもそれほど難しい曲ではないが、コンクール後に、表現するということ重点的にやってきたので、それを発揮できたのが良かった。
おそらく、プログラムの前後数人の中では、最も良い質の演奏で、注目を浴びたと思う。

キボさんのソロは、1曲目の最後で、全然違う音を弾いた瞬間に、次の音、その次の音と、何とかつなぐような演奏になってしまったのが惜しかった。
2曲目は、特に大きなミスも無く音楽にものれた演奏だった・・・と思うが、アサさんの直後だったためか、あまり印象に残らない演奏になったしまったようにも。


こうして発表会の演奏を聴いて考えてみると・・・
普段レッスンでやっている教本や曲の難易度、譜読みの速さと正確さ、仕上がりまでの期間などは、まだキボさんの方が少し上かもしれないが、
持ち曲数、練習の質と量、曲の仕上がり具合、本番での演奏力などは、もう既にアサさんが上回っているのかもしれない。

そして、あと数ヶ月もしないうちに、総合力ではアサさんが完全に上回ってしまうことも考えられる。
そうなると、この2人での連弾というのは・・・さらに微妙になってくるのかもしれない。
準備の時期シリーズで何人かの生徒さんが登場したが、今回はココさん編を。

ココさんについては既に何度か書いているが、小学生の高学年。
その週の課題は、だいたいしっかりやってくるタイプで、コツコツとやってきて、ジワジワと上手になってきて、普段から譜読みのスピードと正確性も悪くなく、演奏力の備わってきたが、よく指が廻るとか、センスがあるというほどでもなく、しかし良い質の演奏にまとめることができる。
過去にコンクールにもたびたび出場していて、それなりの結果も出ている。
また、連弾はレッスンで大人の方とやったこともあり、学校の伴奏なども引き受けてくるので、演奏の場数は結構多いだろう。

リハーサル前は、ココさんも、
「緊張する・・・」
と言っていたが、これは、ココさんの前に、何人かの実力がある生徒さんが弾いていたので、それを聴いていて、少しプレッシャーがかかったのかもしれない。

確かに、少しミスの多いリハーサルの通しだったように感じた。
だが、今回は、ココさんの実力に対し、曲が少し難しいので、こんなものだろうと自分も思っていて、許容範囲内。
十分によく弾けている演奏だ。

そして、本番開始。
冒頭からの歌い方は、ココさんのここ数ヶ月で一番成長したところだろう。
この曲のフレーズの流れにのって弾くことが、ココさん自身のものになっている。

テクニカル的な箇所は、やはり多少のミス、つまづきはあったが、音楽の流れ自体は止まっていなかったので、聴いている皆さんも、あまり気にならなかっただろう。
できれば、もっと表現の幅をつけられたらと思う。
弱音に気をつけるところに、神経を行き渡らせる箇所で、
「ここだけは、気をつけよう!」
という箇所があったが、それはできていたと思うが、曲全体をしては、もっと表情豊かに仕上げたかった。これは今後の最大の課題だろう。
最後の2ページはしっかり盛り上げて、弾き終えることができた。

ココさんの持ち味はいろいろとあるが、やはり場数をふんでいるので、本番にも大崩れしにくいところだろうか。
本番でも練習と同じくらいの演奏とはいかなくても、変なミスをしても、ちゃんと弾ききることができて、実力の9割近くをいつも出せるのは、とても良いことだと思う。
しかも、今回はかなりな挑戦曲だったが、何とか間に合ったのも収穫だろう。

(ココさんと出場生徒さんの連弾については、出場生徒さん編で・・)
発表会のまとめを、数回くらいに分けて書いていく予定です。
まずは、当日のリハーサル編から。

リハーサルは、それほど厳密ではないが、生徒さんが弾く順番をだいたい決めて、通し演奏をしてもらう。
だいたいの順番というのは、ほぼプログラムの逆順。
こうすると、年齢の上の生徒さんから弾いていくことになり、終わりの方に小学生低学年がや幼児が弾くことなるが、こうすると、小さい生徒さん達は会場に遅めに来ることになるので、リハーサルから本番終了までのトータルの時間として、会場にいる時間が短めになるので、疲れたり、だらだらすることが少ない(その分、中学生以上の方や大人の方は、早くに来て、ほぼ最初から最後までいることになり長丁場となるが、これは仕方がない)。

まず、ピアノのセッティングが終わり、自分も軽く数分弾いて、あとは既に来ている数人の生徒さんが軽く指を動かすウォーミングアップ的に弾いてから、リハーサル開始。

自分は、生徒さんの演奏を聴きながらも、次に弾く生徒さんが近くで待機しているのか確認したり、次々とやってくる生徒さんや保護者さんや祖父母の方々との挨拶もしたり・・・少々落ち着かない時間帯の始まり。

はじまってから、早速(?)ちょっとしたことがあったが、これは生徒さんの個別編にて書くことにする。
ちょっと緊張気味な表情の生徒さんも多かったと思うが、おそらく既に結構集まってきた保護者さん達などの人がいたからだろう。
しかし、ピアノの前に座って弾いているうちに、多くの生徒さんは、次第に集中はできていたと思う。

数人の生徒さんは、リハーサルではあまり調子が良くなかった。
直前のレッスンでは、もう少し良く仕上がっていると思っているので、あとは本番どれだけ集中して弾けるかが大事。

リハーサルは、ほぼ予定時刻に終了。
毎回、1人か2人くらいは、リハーサルの指定時刻に遅れてきたり、既に会場に来ているのに、どこかへ行って見当たらないなど、ちょっと困ったりするものだが、今回はそういった特に大きな問題は無かった。
少し時間に余裕があったので、その後にもう一度弾きたい数人の生徒さんの練習時間に使った。

これで、あと少しで発表会本番の開始時刻。
プログラム1番用にセッティングをして(小さい子用のペダル付きの台など)、本番開始時刻を待つ。
発表会が終わった。
正直な感想は・・・・やはり疲れた、かもしれないが、楽しかった。

今回は、昨年に比べて、リハーサルから雰囲気も良くて、本番の生徒さんの演奏も、会場の雰囲気も良かった感じがしたので、自分としてはやることが多く、いろいろと頭が回らないながらも、楽しかった。
しかも、聴いてくださるご家族や親戚、友達などが、今回は結構多かったようだ。

生徒さんへの希望曲の調査票などを配って、それを元にいろいろと曲目を考えたり、譜読みをして提示したりといった期間も含めると、だいだい4ヶ月半くらいの準備期間(会場をおさえることをいれると、ちょうど1年だが)で、生徒さんの曲の練習期間は、2ヶ月半~3ヶ月半くらい。

それだけ準備してきても、発表会当日は、終わってみると、結構あっさりとしたもので、少しの寂しさも・・。
当然ながら、課題は多くの残ったので、これから数回に分けて、それらも振り返ってみようと思うが、生徒さんの演奏を全員分聴いて最も感じたことは、やはり曲目は、実力よりも数段上だと、上手くはいかないということ、そして、生徒さんの実力にもよるが、曲の決定の時期は、あと2週間ほど早めにした方が良さそうだということ。

以前から思っていることだが、自分のところの発表会は、この2年くらい、「弾ける人」と「そうではない人」の差が、かなり大きくなってきていて、それを今回は、さらに感じた。
発表会は、コンクールではないし、他人と競争しているわけでもない。
しかし、次々と順番で弾いていく状況では、出演者も、聴いている側も、どうしても比べてしまうものであるのも事実で、こうした発表会の演奏を順番で聴いていると、初級から初中級くらいの生徒さんの実力の底上げは、今後の最も大きな課題だと、再認識させられた。

準備の時期シリーズに登場した、何人かの生徒さんのリハーサルや本番での様子、演奏などについては、これから数回に分けて書いていく予定です。
まずは、終わったことのお知らせでした。
曲を決めてから、長い生徒さんは、3ヶ月半くらいの期間、多くの生徒さんは、2ヶ月半から3ヶ月を、発表会の曲の仕上げのために練習をしてきてくれた。

それだけの期間をかけても、欲をいえば、あれもこれも・・。

この生徒さんに、この曲はやはり難しかったかぁ とか、

本当に、なんとかなったのだろうか とか

今週になって、崩れてきたのでは とか

最終レッスンでも、通しは危うい とか

結局、最後まで2人で合っていたのは、2回くらいだった とか・・・・


と、いろいろあるが、発表会前のレッスンは全て終えて、あとは本番のみ(会場でリハーサルはあるが)。
毎回そうだが、どうしても、やり残した感があるのが発表会前というものだが、それでも生徒さんもがんばってくれたので、きっと大丈夫だろう。

そして、自分が本番前などで、不安そうな顔をしていてはいけない!
余裕の表情(?)で、本番前に不安そうな生徒さんがいても、ドッシリとしていないと。

さあ、それでは、寝て起きたら、行ってきます!
昨日プリントしてつくったプログラムを眺めてみる・・・。
プログラムと言っても、自分がパソコンでつくった、実にシンプルなもの。

もうつくってたくさんプリントしてしまったから、変更はできないのだが、今回もこれで良かったのだろうか?
幼児から低学年で、短い曲や似たような曲が並んでしまうことは、出来る限り避けようとしているが、今回も課題なのかもしれない。
ただ、少し演奏力のある生徒さんが2名ほどいるので、このあたりで、注目度が集まれば、それなりに引き締まって聴こえるだろう。

連弾は、今回も微妙な仕上がりになりそうな組が多いので、あと数日で何とかしたいが、どこまでできるか。
キボさん&アサさん連弾は、昨日の時点でもやはり最後までまともに行ける確率は半分くらいで、最も危ないペア。
出場生徒さん&ココさんのペアも、出場生徒さんがタイミングを外すことが多いので、油断できない。
実力派連弾(?)のプリさん&セコさんペアは、曲が難しいせいもあるが、セコさんがもたつき感がどうにも気になる・・・でも、迫力は出てきたようだ。

ソロ演奏は、高学年以上になると、演奏の質はかなり上がってきているが、同時に曲もそれなりに難しいので、通し演奏でミスをしても止まらない、弾き直しをしないことを、重点的にやっている。
だいたい、それぞれの仕上がりにはなってきているが、曲が長い2名は、ちょっとギリギリなのかもしれない。
大人の方は、雰囲気づくりが上手なので、きっと大丈夫だろう。

自分専用のプログラムには、足台の高さや、連弾では誰が譜めくりをするのか(他の生徒さんなど)を書き込む。
この作業をやっていると、
「いよいよ、もうすぐだ」
という気分に。

既に、曜日的には、発表会前レッスンは終えた生徒さんもいるので、その生徒さん達の心配は、もうしないことにする、きっと大丈夫だ。

あとは、昨日来たのに、仕上がり状態が良くないから、発表会の前々日、前日もレッスンをして欲しいという生徒さんもいるので、こうした生徒さんについては、まだまだ気は抜けない状況ではあるが・・・生徒さんにやる気があって何度も来るのなら、自分もギリギリの直前までしっかり応えるつもりだ。
ある小学生高学年の生徒さんに、「基に戻るレッスン」を半年以上前からやっていて、その様子はここにもかなり書いてきた。

この生徒さんも、発表会のための選曲をして、その練習をしてきたわけだが、その選曲の際の注意点として、他の生徒さんなどから、
「あの人、高学年なのに、簡単そうな曲だったね・・」
とは、絶対に思わせない選曲と、演奏の仕上がりにする!というのが、自分の目標でもあった。

生徒さんが、基に戻るレッスンで、基礎の基からやって、譜読も演奏力も、以前とは比べ物にならないほどに、格段にレヴェルアップしてきたのは確か。
発表会の曲は、この今までやってきたことの延長線上にあり・・・つまり、自ら譜読が出来て、自らの練習で仕上げることができる曲で、しかも普段よりは少しだけレヴェルが高く、聴いていて簡単そうには聴こえずに、演奏効果が高い曲でありたい・・・。

そこで、数ヶ月前の選曲時に考えていたように、邦人作品と、現代アメリカ作品のロマンティックな小品の組み合わせにして、2ヶ月半くらいをかけて、準備をしてきた。

2曲とも少しページ数が普段より長いので、譜読は期間が要したが、基に戻る生徒さん自身の力で、譜読みをすることはできた。

そしてここからが肝心。
普段の基に戻るレッスンでは、教本の曲は短いので、譜読みを終えると、次第に音楽の流れにのることができるようになっていたが、今回は普段より少し曲の難易度が上で、曲も長いので、油断すると音にはなっているが、音楽の流れが停滞するような演奏になってしまいがちに・・。

そこで、音楽の流れにのるという意識よりも、音楽の流れを自ら作り出すということを、レッスンで演奏中に何度も横で歌ったり弾いたりしながら、この1ヶ月間かなり重点的にやってきたが、これがここにきてかなりできるようになり、演奏が前へと進むように感じられる。

これくらいの演奏になってくると、曲自体はそれほど難しくないのだが、表現力豊かな感じで、音もしっかり出ていて結構豪華に聴こえる。
基の戻る生徒さんは、まだ自信を持っていないようだが・・・この仕上がりの状態なら、他の生徒さんや保護者さんからも、
「あの生徒さん、とても上手になったね」
という感想が聴けるくらいの演奏が、本番でも出来るかもしれない。
数ヶ月かかって準備してきた発表会まで、1週間をきった。
生徒さんそれぞれの仕上がり状況は・・・本当に、それぞれ。

これまでに、名前(ニックネーム)で登場してきた生徒さん達の様子を・・。

何かと注文が多く、連弾でも変なオーラ(?)を出しているキボさんは、ソロ曲が少々危うい。
時々、変なアクセントがついてしまうクセが以前からあったが、それが余裕が無い時に、やはりでてしまうのが気になる。
全体的な流れはそれほど悪くなはないが・・・

キボさんと連弾を組んでいるアサさんは、ソロ曲は、非常に良くなってきている。
2曲を弾くのだが、この2曲の性格の違いをしっかり頭に入れて練習しているので、その違いは明確。
しかも流れも良さ、音の迫力といったことも、自ら意識できるようになっているので、通し演奏で多少のミスがあっても、全体としては崩れないのも強み。

ココさんは、テクニック的な危うい箇所も多いが、全体としてよく通せるようになってきた。
特に、これまではよく弾けているが、音楽的にどうも流れが良くないパターンが多かったが、今回の曲ではそうしたことをクリアできているように思うので、あと一歩がんばって欲しい。

実力派連弾(?)を組んでいるプリさんとセコさん。
セコさんは、今回は、いつも自信があるタイプだが、今回はそれが口だけでなく、演奏にも表れてきた。
中級以上の曲を弾いている生徒さんの中では、おそらく仕上がりは最も良い方だろう。
かなり余裕がある演奏で、セコさん本人も自信がある様子。

プリさんは、ソロ曲は、さすがに曲が難しくて大きいせいか、あと1週間という先日の時点でも、通して弾くと、まだかなり不安定。
問題は山積みだが、プリさんは、このラスト1週間に、何度もレッスンに来るらしいので、自分もその気持に応えて、なんとかギリギリにでも仕上げられるようにサポートしたい。

・・・で、出場生徒さんのベートーヴェンのソナタは・・・
一応は、通せている。
先週くらいから、細かい音符のところで、省略している(?)ような変な弾き方になってきたが、これを治すを拍子にはまらないような気がしているので、今回はそのままにすることにした。
あとは、fもpも、あれだけ徹底してやってきたのに、ここにきて、ミスタッチを減らしたいとの思いが強いのか、全てがmfのような演奏になってきた・・。
そして、テンポは・・・まあ、こんなものだろう。これ以上上げて、完全に崩壊しても困るので、一応良しとする。
これが、何とかベートーヴェンに聴こえるか?・・・まあ少し似ているようにも思えるので、あと1回のレッスンで再確認、何とか本番へ、といったところだろうか・・。

さあ、気を抜かずに、あと数日がんばろう!
今回の発表会の曲決めに関しては、生徒さんに希望曲があっても無謀な場合はキッパリと断るということは、この準備の時期シリーズの最初の方で書いたとおり(結果的に、出場生徒さんには、ベートーヴェンのソナタを断りきれなかったが・・・)。

やはり、実力より、かなり上の段階の曲を弾かせても、結局は音は弾いているが、消化不良のような演奏になってしまうことは、普段のレッスン、過去の発表会やコンクールなどで、何度もあったことだ。

だが、それ相応の実力がついてきた生徒さんには、一歩挑戦よりも、さらにもう一歩挑戦のような曲、つまりは無謀ではないが実力的にも時間的にも、かなりな挑戦になるような曲を弾かせてみたいという心理にさせられる。

ということで、今回の発表会の選曲で、自分がそうした、さらにもう一歩挑戦の曲にした生徒さんは2名。
2名ともに、一応、事前に渡している曲の調査票にも、希望曲のタイプを書いてもらい、それと元に、自分が5曲くらいあげておいたが、弾いてもらいたい曲「さらにもう一歩挑戦曲」を一番上に書いておき、音源などを聴いてみて、5曲のうちで、特別に気に入った曲があれば別だが、そうでもない場合や、迷った場合には、「さらにもう一歩挑戦曲」に決めるように言ってみた。

そうすると、2名ともに、結構あっさりと承諾してくれたので、それに決定。
2名のうち、一人は、何度か登場しているココさんで、ココさんは、いつも課題をしっかりやってくるタイプなので、テクニック的な問題は多少残るだろうが、きっとそれなりの質で仕上げてくれるだろうと。
もう一人は、実力派連弾(?)のセコさんがライバル視している、プリさん。
プリさんは、演奏力という意味では、同年代で、ちょっとしたコンクールに入賞している人よりも遥かにあるので、その点はあまり心配していないが、今回は曲が長いので、形になるまでに少し時間がかかることは、心配ではあるが・・

で、今の段階でどうなのかというと、
ココさんは、古典のこの難しい曲を、よくここまでもってきたと思う。
テクニック的に不安要素はやはり多く残ったが、あともう少し期間があるので、何とかそれらしくまとめてくれそう。
ココさんは、センスを活かすようなタイプの生徒さんでは無い(今のところ)、メロディーを歌うというのが、このところ以前よりも格段に良くなってきたようだ。

もう1人のプリさんは・・・曲が長いせいもあり、現段階では通し演奏をしても危うい感じだ。
ただし、曲を3つの部分に分けてレッスンしていくと、部分としてはほぼ弾けている状態にはなっているので、あとは通しで崩れないことと、最後まで集中力を持続することも課題。ロマン的な雰囲気と表現力は、かなりついてきたと思うが、これももう少し。
しかし、冷静になって考えてみると、こんな難しい曲を、コンクールに出るわけでもなく、専門的にやっているわけでも無いただの中学生なのに、プリさんはよくやっているなぁと感心もする(まあ、自分がやらせているわけだが・・・)。
その反面、指導側としては、もう少し、もっとよくなるはずと思うは当然のことで、あと僅かだが何とかしたい・・・。

さあ、あと1週間のラストスパートだ!
この記事では、ヴィエルヌの録音を公開していました。
お聴きいただきありがとうございます。


ヴィエルヌの12の前奏曲は作戦も「プロローグ」「予感」と弾いていき、今年も夏から再開して3曲を、先日出演のコンサートでも弾かせてもらった。

年内に出演のコンサートでは全く別プログラムで今から練習(先日と同じにすれば時間的には楽でいいのだが、諸事情により違う曲目に・・)、当分ヴィエルヌは弾かないので記録のために、持ちピアノで1曲録音してみました。

ドビュッシーやラヴェルなどと同時代で主にオルガニストとして有名なヴィエルヌは、ピアノ曲を弾いてきた感触としては、フランス近代の響きと仄かなロマンの融合のような感じで、テクニック的にはメシアンなどに少し似ているかもしれない。
連弾では、キボさんの変なオーラ(?)のようなものに、雰囲気が押され気味のアサさん。

しかし、アサさんは、もっと自信を持っていいはず。
アサさんは、ピアノを始めてから、まだ2年も経っていないが、急激な成長は凄いと思う。

ピアノは幼い頃から弾きたがったらしいが、保護者さんが反対。
理由は、飽きっぽいアサさんは、きっと続かないだろうということで、アサさんが、
「ピアノ!」
と言っても、幼稚園の年長でも、小学1年生になっても、習わせることは無かったらしい。

ところが、それでもずっと言い続けるので、習わせてようということに。
保護者さんの考え方は、
「やるなら、ちゃんと練習すること」
という、当然のようなことだが、これは指導側としても助かるし、アサさんは、始めて以来、練習量に多少の差はあったとしても、練習してこなかった週は無い。

習い初めてまだ2年経っていないが、テクニック本、教本の進み方もまずまずのスピード。
アサさん本人のやる気もあったので、今年は、某コンクールにも出場して、初出場でなかなか良い演奏、そしていい評価もいただいたのは、自信にもなっているようだ。

演奏力もこのところは表現力がついてきて、音楽をとらえることができるようになってきたので、発表会のソロ曲も、それほど大きくないが2曲だが、定番で雰囲気のある1曲と、演奏効果がある現代的な1曲にしてみた。
この2曲の仕上がり状態は、このところ上がってきて、雰囲気のある曲で課題だった左手の弾き方も良くなり、現代曲の迫力なども出てきて、自信を持って弾けるようになってきている。
これは、普通に考えると、急成長と言っていいだろう。

だから、連弾の演奏も、ソロ曲と同じくらいに、自信を持って弾いて欲しいが、連弾経験があまりない事や、キボさんの気まぐれのように変化する弾き方のせいで、少し合わないと動揺してしまうのかもしれない。

連弾でも自信を持って弾けるためには・・・それは、単純だが、やはり練習が必要なのだろう。
合わせることよりも、まずはアサさんが、自身の演奏に集中して弾くことだが、これは概ね出来ている。
次に、キボさんが多少ミスをしたり、テンポが不安定でも、妙な強弱をつけても、アサさんはそれに流されずに、そのまま弾くことだが、これは、これまでの合わせ練習をやった感じでは、やはり難しい。

そこで、自分が、キボさん役になり、少しミスをしてみたり、妙な強弱がつけてみても、アサさんが弾いている箇所を見失わずに弾くようにやってみた(当然だが、キボさんには、妙な強弱をつけないような指導はしている・・・)。

効果はあったと思う。
アサさんは、初回合わせの頃に比べると、かなり安定して弾けるようになり、少しくらいミスをしても、すぐに次の小節から入れるようになってきた。
これで、きっと次回のキボさんとの合わせ練習でも、うまくいくはず・・・だといいが。
発表会の連弾で、本当は少し年上のココさんと組みたいと希望していた、キボさん。
ココさんは既にペアが決まっているので、キボさんは同じ学年の子と組むことになったことは、以前に書いたが、その連弾の合わせ練習も、今週で2回目。

キボさんと組む、この同学年の生徒さんは、キボさんよりも1年以上後にピアノを初めているので、当然ながらピアノ歴は浅いのだが、教本も進んで演奏力のどんどん伸びている(仮に、アサさんとしよう)。
アサさんがしっかり期間をかけて練習して、曲が仕上がった時の演奏は、おそらくキボさんと同等か、曲によっては少し上回っているのではないかと思う。
ただし、譜読のスピードは、キボさんの方が明らかに速く、曲の仕上がる期間も短い。これは、さすがに曲数をたくさんやってきているからだろうか。

初回の連弾合わせの時は、お互いにまだ不安定にしか弾けない状態だったので、合わない箇所も多く、課題がたくさんある初合わせだったが、原因の一端はキボさんにあった。
キボさんは、初合わせの時から、口にはしないものの、
「私の方が上手に決まっている!」
のようなオーラ(?)が顔や体から出ていて、その雰囲気にアサさんは圧倒されてしまい、どこを弾いているのかわからないことが、何度も。
(その後、キボさんの単独の普通のレッスン時に、「アサさんとは合わせにくいやら、やっぱりココちゃんとやりたかった」ということが判明・・・この時は、「キボさんの方が、アサさんよりピアノ長くやっているから、余裕みせて合わせてあげてね」と言ってみると、納得したようだった)

2回目の合わせ練習に向けて、アサさんと自分で何度かやってみたが、アサさんもだいたい弾けるようになっていて、通してみても、間違うことも少なくなり、初合わせの時よりもずっと良くなっている。

そして、今週の2回目の合わせ練習。
相変わらず、キボさんは変なオーラ(?)が出ていて、アサさんは、初合わせの時ほどではないが、ちょっと萎縮気味。
弾いてみると、やはり途中で、アサさんはどこを弾いているのか見失ってしまうことも・・・。
部分合わせを何度かやってみて、通し演奏もやってみたが、結局、通して最後まで辿りつけたのは1回だけだった。

連弾は過去にも、今回もたくさんやっているが、これほど雰囲気が険悪とまではいかなくても、重たい空気の連弾はあまり記憶にない。
しかも、初回はお互いに遠慮しているというのはあるが、普通は2回目は、結構それらしく聴こえてくるものだが・・・・アサさんは、2回目の合わせ練習も、キボさんの雰囲気に飲まれ気味だったようだ・・。

アサさんの通常のレッスン時に、
「アサさんは、ソロ曲に関しては、結構いい仕上がりに近づいているし、安定感も出てきているだから、連弾も自信を持って弾こう!」
と言って、少し励ましておいた。
アサさんには、自信を持って、次回の連弾合わせでがんばって欲しいところだ・・・。
今年からピアノを始めた現在6歳の生徒さん(はじめた頃は5歳)。
自分は、小学校入学前の生徒さんのレッスンは、音符を読む、基本的動作でピアノを弾く、ということが、比較的テンポ良く進む生徒さんであったとしても、あまり急がせないスタイルにしている。

例えば、ある教本シリーズの1巻をやって、次は2巻。
でも、次の3巻に進む前に、同シリーズの併用曲集の2巻もやってから3巻へ、といった感じだろう。
つまり、難易度上昇の階段をできるだけゆるやかにすることと、短くても多くの曲を弾いてもらうことで、譜読力を初歩段階から育成していくことができ、演奏も良くなっていく。
そして、そのために複数冊の教本、テクニック本などを組み合わせて、3冊体制くらいにしている。

だが、この6歳の生徒さんは、久しぶりに進み方が早い方で、楽譜の次第に音域も広くなってきたが、自らしっかり読めていると思う(このあたりは、随時確認が必要。できていると思ったら、家で保護者さんが手で教えていて、実は全然わかっていなかったということに、ならないように・・・)。
そして、基本的な演奏ということも、手のフォームが崩れないように気を配っているが、これも悪くない。

こうしてどんどん進んできたので、発表会にも出てみようということに。
それではどんな曲が・・・

いろいろと考えたが、余裕で弾けるくらいの曲を2曲ということにしてみた。
本当は、もう少し難しい曲でも、十分にできたような気がするが、余裕のある曲を皆の前で初めて弾いて拍手をもらう。1回目なので、まずはそれで良し、だろう。

そして、とても簡単な曲だが、連弾も一応組んでみることにした。
どんなにテンポよく上達していると言っても、まだピアノをはじめて1年未満の6歳だから、ピアノ歴数年の小学生のようには弾けないわけで、そうした6歳が弾くプリモの連弾と、セコンドとして組んでくれる人はいるのか、引き受けてくれそうな小学生は・・・

やってくれそうな確率の高そうな生徒さん2、3人に声をかけてくれみようと思っていると、最初の一人目に声をかけた生徒さんが、快く引き受けてくれた。
自分は、素直に、この小学生の生徒さんは、よく引き受けてくれて、ありがたいと思う。

実際に初回合わせでは、6歳の生徒さんも、ちょっと緊張気味だったのか、繰り返しを間違えたりするなど、本調子では無かったが、セコンドの小学生の生徒さんは、本番を想定して、6歳生徒さんがもし繰り返しを間違ったとしても、対応してくれているのは流石だと思う。

こうした簡単な曲でも、少しずつ演奏らしくなっている年齢差のある連弾は、聴いている方も楽しんでくれるのではないだろうか。
譜読の段階では、
「フラット、フラット」
と言い続け、指使いも細かく確認しながら、弾きにくい箇所は他の指使いに変更して、装飾音符で崩れないようなコツも伝授し、少しでも効果的に聴こえるようなペダルの使い方も指導している。
デュナーミクは、思っている以上に極端につけるように何度も言い続け、タッチの変化もやっているのだが・・・

そして、何でも速く弾けばいいわけではないが、この曲ではテンポがある程度上がってこないとどうしてもそれらしく聴こえないので、なんとか現実的な目標テンポに近くなるように、毎週少しずつ上げていくように・・・。

そうしてレッスンを重ねてきて、出場生徒さんのベートーヴェンのソナタは、どうなってきたかというと・・・やはり、どうにもこの曲の演奏らしくなってこない。
譜読み段階を終えて、フラットを言わなくなってよくなってから、一応は最後まで通せるようになってきたが、そこからの進歩があまり感じられないここ数週間。
部分的には良くなってきているところもあるが、“演奏”らしく聴こえないのは、やはり出場生徒さんの実力よりも、はるかに上の曲のレヴェルだから、音にするだけで精一杯。

それでも、もうこの曲を弾くしか他に道は無いのだから、もう少し何とかしなくてはと思っているが、もうあと少しの期間なのだし、最初に思い描いていたはずの、
「出場生徒さんでも、このくらいの仕上がりにはなるだろう」
という現実的な仕上がりも目標よりも、さらに一歩後退して、
「発表会までに、せめてこれくらいには弾けて欲しい」
という程度の仕上がりを目指すことに、方向転換(?)するしかない状況。

レッスンで、
「そろそろ本番を意識して通してみよう」
と声をかけて、通し演奏を聴いていると・・・
なんだか不思議な感覚というか、これはいったい・・・全く別の曲のように思えてきた・・・。

いや、そんなことを思ってはいけない!
これは、ベートーヴェンのソナタであって、ゆったりまったりとした別の曲ではないはずだが・・・でも、考えようによっては、発表会でも、これはこういう曲だと思って他の生徒さんや保護者の方々も聴いてくれれば・・・。

という、甘い幻想も一瞬漂ったが、このソナタは他の生徒さん数人も既にレッスンで弾いているし、ちょっとピアノを知っている保護者さんなら、知っているだろう曲だから、そんな幻想にすがるわけにもいかない。

せめて、あともう少し、あと一歩。
やはり、別に曲に聴こえているような演奏ではまずいので、なんとか形になる程度までには・・・。
例年、「決まった」と思ってからの変更が多いプログラムの演奏順。
プログラムは、自分の手作りであるので、極端なことを言えば、前日まで変更可能なのだが、できればそれほどぎりぎりにならずに確定させたい。
(前回は、生徒さんの練習状態などの演奏とは全く無関係な諸事情で、1つの連弾ペアのセコンドが出来なくなり、本番の5日前に他の生徒さんにセコンドを依頼。初合わせは前日ということがあったが、プログラムも手作りなので、変更も間に合い、本番演奏もなんとかなった)

今回はあまり小細工はしないで、大人の方と連弾以外は、学年順という原則でやりたいと思っているので、プログラムの基本案をつくってから、生徒さん全員に、一応希望を聞いたり、確認はする。大きな変更は無いと思っていたが、今回もやはり、これまでに4回、5回の細かな変更をしている。

1つは連弾をどこに置くのかで迷っていることがあげられる。
特に危うい連弾をどこに置くのか、少し考えさせられるが、小学生高学年連弾が、6歳児と小学生連弾よりも下手に聴こえても・・・それはそれで、ということだろうか。

もう1つは、やはり学年順に並べると、学年の境目で、例えば小4のまあまあ弾ける生徒さん → 小5のちょっと・・な生徒さんという順番になることに。
これも当初から予想はしていたこと。しかし、これは今回はそのままにしてみることにした。

そして、全員にこの順番で異議(?)が無いか一応確認。
ほとんどの生徒さんが、
「はい、大丈夫です」「はい、いいです」「わかりました」
ということで、特に問題は無いようだ。

と思ったら、あの実力派連弾(?)のセコさんが・・

セコさん : あの~最後でもいいですけど

モリス : はぁ?・・それは、この人の、この曲の後に弾くことになるけど?

セコさん : はい、大丈夫です。この曲は知らないですけど、きっとダイナミックで派手なんですよね?

モリス : ああ。かなり難しくて、高速タイプで、(少し実演して)こんな感じだよ。その後で弾くのはプレッシャーかかると思うよ。聴いている人も、「これより凄い演奏するのかな」と期待するだろうし。

セコさん : 大丈夫です。そうした派手な曲のあとでも、今回弾く2曲は、聴いている人も良いと思ってくれる、と思います。

モリス : (いったい、どこからそんな自信が・・) ああ、じゃあ一応、考えておくけど・・。


という展開で、セコさんは、またしても対抗意識がある様子。
つまり、セコさんは、「私の曲も結構難しいので、1番難しいわけではないかもしれないが、僅差の2番目で今回は負けていないし、しっかり仕上がりに近くなっている!だから最後に!」と思っているようなのだが・・・。

こうした変なプライド(?)のあるタイプの生徒さんは、レッスンでは褒めていい方向に行くと、結構たくさん練習してきたりと、実は意外にも操るのも楽な時もあるのだが、他の生徒さんとの比較や曲の難易度の話になってしまうと、自分としてもウソを言うわけにもいかないので、話が難しいことも。

それとも、本当のことを言ってあげた方がいいのだろうか?
以下は、自分はセコさんには、きっと言わないだろう、本当のこと・・
「今回のプログラムでは、セコさんの弾く曲は・・これ、これ、これ、これの次だから、5番目に難しい曲だね」
これを言うことはないだろう。セコさんのプライドは、一応そのままにしておくということで。

そして、演奏順は考えた結果、そのままということで。
発表会の連弾の合わせ練習が本格的に始まった。

連弾のペア数を昨年よりも減らしたので、少しは気分的に楽・・・でもないのが現状で、初回合わせで仕上がりが見えるペアもいれば、そうでもないペアも・・・。

いくつかの連弾ペアの合わせをレッスンしてみると、やはり初級連弾はプリモ、セコンド共に簡単なせいもあり、結構息も合っているので、どちからが大きく崩れない限りは、あと1回くらいの合わせ練習で、だいたい良しとなりそうだ。
これが、初中級連弾になると、1回の合わせではなかなかうまくいかないことも多い。

そして、あの出場シリーズ生徒さんも、ココさんとの連弾初合わせをすることに。
出場生徒さんは、前回レッスンではまだまだ譜読の延長線上のような演奏だったので、ココさんが来る前に自分と合わせてみると、少しやってきたせいか、意外に弾けている。
ただ、基本的に演奏力が無いので、ぼやけたようなメロディーの弾き方。
これを、もっとしっかりと弾くように何度もやっているうちに、ココさん登場。

それでは、出場生徒さんとココさんの連弾初合わせスタート。
初合わせなので、
「これくらいのテンポだね」
と、手拍子でテンポを確認してから、2人に任せてみた。

出場生徒さん、いきなりテンポに全くのれずに、ノロノロと弾きだすので、何度か冒頭を練習。
そして、何とか乗れるようになってきたが・・・出場生徒さんのメロディーが、全然聴こえない。
自信が無いのか、タッチが浮き浮き状態の弱さ・・・かと思ったら、間違ったところを弾き直しをして、全然合わなくなる。

「ミスしても、弾き直しはしない!弾けなくなったら、次の小節からでも、次の次の小節からでも入ること」
と強調してみたが、少しミスをすると、弾けなくなってしまう。
特に、盛り上がりから次へつながる箇所が、グシャグシャになってつながらない。
ここが前半の聴かせどころなのに・・・。

何度か合わせを試みているうちに、なんとか最後まで弾けるようになったが、ココさんには、出場生徒さんがわからなくならないように、テンポは少し抑えめ、音量も少し抑えめで弾いてもらっている。
なのに、この状態ということは、出場生徒さんの準備不足は否めない。

合わせ練習はそれほど回数をできないだろうから、この連弾は最も危ういペアになってしまいそうな気配。
ココさんには、毎回のように、あまり実力の高くない生徒さんとペアを組んでもらうことがどうしても多くなってしまうが、今年もちょっと悪いことをしてしまった・・・・。


そして、もう1つ危うい連弾が。
こちらは、曲も本格的な連弾のブラームスで難しいので、そう簡単にはいかないと思ってはいるが、生徒さんは2人ともそれなりに実力はあるので、まず個々が弾けれていれば、合わせているうちに、なんとかなると思っている。
ただ、2人ともにある程度実力はあると言っても、プリモの(プリさん)とセコンドの(セコさん)の実力差は結構大きく、今回の連弾曲はプリモがより難しいので、当然ながらプリさんがプリモ。

初合わせでは、セコさんは、プリさんの弾く速いパッセージに耳を奪われてしまっているので、セコさんのリズムが崩れがち。
リズム、テンポを維持するのは伴奏系の多いセコさんの役目なのに、それが浮ついた状態の演奏になってしまっている。

実は、このプリさんとセコさんの関係が意外に微妙(?)で、プリさんは特に何も思っていないと思うが、セコさんは、ほぼ同い年のプリさんに対して、
「実力はプリさんの方が上かもしれないけど、私だって負けていない、それほど変わらないはず!」
と思っているらしく、妙な対抗意識を持っているように見える。
対抗意識を持つこと自体は悪くないと思うが、実力の違いは、セコさんが思っているような紙切れ一枚ほどの違いではなく、実はコンクリートの壁くらいの違い(!)があるのだが・・・。

負けていないと思いたいなら、演奏で示そうよ、セコさん・・。
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