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レッスンで楽譜を深く読むことを伝え、実演でも示し、生徒さんに理解で感覚的にもたくさん吸収してもらい、それを演奏に活かしてもらいたいが、実際にはレッスン時間も限られているので、全てができるわけでもない。

そこで、
「ショパンのノクターンなら、〇〇が弾く演奏がいいよ」
などと、録音物のおすすめを紹介したりもするし、自分も生徒さんに時々CDを貸すこともある。

生徒さんが借りていく作曲家といえば、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー、だいたいこのあたりが多い。
自分も、知人の音楽知識人さんなどと比べると、CDなどはたくさん持っている方ではないが、この3人の作曲家のピアノ曲に限っては、結構持っているし、比較的質の良い録音を集めてある(つまり、自分の中で、ベストに近いと思われる決定版と、それには及ばないが良い演奏である次点版がほぼ決まっている)と思うので、生徒さんには、おすすめ版として貸しやすい。

例えば、ベートーヴェンは、ケンプ、バックハウス、ブフビンダーなどが弾くものを持っているが、以前に書いたように、最近はブフビンダーが生徒さんにも好評。
ショパンのワルツやノクターンも複数枚を用意しているので、生徒さんも聴き比べるのが楽しいようだ。
また、ドビュッシーも特に人気の「アラベスク第1番」はたくさん持っているので、生徒さんには何枚も貸して、お気に入りの演奏を見つけるように言っておくが・・・多くの生徒さんは、ベロフ(若い時の録音)を気に入ることが多いようだ。

これらの以外の作曲家のピアノ演奏についても、主要なピアノ曲やレッスンでよく登場する曲については、だいたいあるのだが、それがあまり固まっていない作曲家もいる。

そのひとりが、ブラームス。
もう半年以上も前だが、某コンサートに出演した後の打ち上げの席で、他の出演者の方に、ベートーヴェンのソナタのおすすめのCDの演奏が、本当にイメージどおりで参考になったという言葉をいただき(ちなみに、この時はブフビンダーではない人で)、自分もおすすめした良かったと思ったが、その話の延長上で、違う出演者の方がから、ブラームスの演奏で、何か良いCDなどは?と聞かれた。

即答できずに、少し考えたが、ルプーも持っていてまずまずの好演だと思ったこと、そして以前に借りてグールドも良かったとは答えたと思うが、その後が出てこない・・・。
そのうち、考えながら、ドイツ系、オーストリア系のピアノ曲演奏に定評がある人を何人かあげていったが、その時は考えているうちに、出てきたピアニストの名前がシューマン弾きなのかブラームスが得意なのか、混ざってしまって、よくわからなくなってしまった。

その後、この話はすっかり忘れていたのだが、また最近、いろいろと生徒さんの発表会用の曲の候補を考えている時に、楽譜を読んだり、いろいろな音源を聴いたりしていて、自分がブラームス弾きとしてイメージが残っていたピアニストは、どうやらペーター・レーゼルだったようだ。
実は、凄くいい演奏と思っているほどでもなく、ラプソディーなどだったらルプーの方がとも思えるし、数々のインテルメッツォなども、もう少しと思うところがないわけでもないが、それでも十分に素敵で、弾きたい人が参考に聴くにも良いとは思うので・・・
今後、聞かれたら、一応おすすめはブラームスは、ペーター・レーゼルということにしておこう。
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今年になってから、“自分のレパートリーのための練習”というものを、あまりしていないように思う。
当然ながら、仕事なのでピアノは常にそれなりに弾いているし、バッハ、ショパン、リスト、シューマンなどと、まあそれなりには仕上がっているのだが、これらの大半は、生徒さんのレッスンのための、前もっての譜読みの延長上の練習であり、その中から気に入った曲は、もう少し上の次元までは仕上げておくといった感じだろうか。

だから、一応は仕上がっていても、どこかで外に出すような仕上がりというほどでもなく、手中にしたレパートリーという感覚は薄い。
いくつかの曲は、気に入ってはいるのだが・・・。

原因は、なんとなくわかっている。
昨年の夏の終わりから冬の到来の数ヶ月の間に、幸いにもいくつかのコンサートに出演をさせてもらったが、昨年は自分の中で、
「本当に弾きたい曲を集めて弾かせてもらおう」
というような考えがあリ、事実そうさせてもらった。

そして、いろいろと曲を探したらり、以前から暖めていた曲なども披露させてもらい、また僅かな日程の違いのコンサートでも、曲目を変更してギリギリ間に合わせたりして、曲数もかなり人前に出してみた。

なので、この1年半くらい自分の中で好きなフランス近代のヴィエルヌのピアノ曲も披露できた。
以前から好きなメシアンも弾いた。
ここ数年多く弾くようになリストも、終盤に音を足してさらに厚みのある音で豪快に演奏できた。

で、一段落した昨年末くらいから、いろいろと弾こうと思っていても、「コレ!」といったものが見当たらない状態が、続いているのかもしれない・・・。

そこで、冒頭に書いたように、ショパン、シューマンといったロマン派から、久しぶりに手中レパートリーをつくる目的も兼ねて、生徒さん用の譜読みをしていたのだが、人前で弾きたいと思った曲は、2曲ほどしか見つからずに、また探す繰り返し。

ここはやはり、原点かえって(?)、また近代のフランス作品を、もっといろいろと見てみようと、ヴィエルヌやデュポンやクラやケクランといった作曲家達が、名曲を残しているのではないかと・・・

探してみると、良さそうな曲が結構ある。
ここから、まずは3曲ほどは目星をつけたので、初夏の頃には、レパートリーになっているとは思うが・・・。
少し間があいたが、出場シリーズを。

多少本筋から離れるかもしれないが、コンクールの曲を決めて譜読み開始したのに、どうして、2週、3週経っても、全くといっていいほど形にならないのか・・・
つまり、なぜいつまで経っても譜読みが遅いまま、いつも音間違いをしているのか・・・それは、単純なことで、家で全然やっていないからだろう。

年数という言葉は、微妙なものだと時々思う。
例えば、
「ピアノは5歳から始めて、もう6年間やっています」
というと、かなりの弾けるようにも聴こえるが、実際には、週に1日とか2日とか、しかも20分とか30分くらいしか弾かない状態であれば、それが5年間、6年間経っても初級のままであり、しっかりやっている人とは天と地ほどの差があることは、誰でもすぐにわかりそうなこと。

現実に、これが現在の出場生徒さんのレヴェルだと思う。
習っている期間は、自分が指導している期間と、それ以前に他の指導者でも習っていたので、小学生の高学年としてはは、結構長い。
だが、ピアノを弾いてきた時間の総量で考えると、おそらくものすごく少ないだろう。
1週間に10時間弾く生徒さんは、1ヶ月に約40時間で、1年間で約480時間だが、わかりやすいように、1年間に500時間だとすると、5年間で2500時間弾いている。

出場生徒さんは、普段(発表会もコンクールもない時期)には、テクニック系以外はほとんど弾いていないだろうから、1週間に2時間も弾いていないだろう。
1ヶ月に8時間で、それでも発表会前やコンクール前はさすがにちょっとはやるだろうから、1年間に120時間くらいは弾いている?
で、5年間で600時間だとすると・・・

つまりは、ちょっとがんばっている生徒さんなら、単純に練習時間の総量で、出場生徒さんの5年分を、たった1年くらいで同じか、越えていることになり、もっとがんばっている生徒さんの数カ月分、もっともっとやっている人だったら、数週間分と同じということに。

だから、年数は長くても、明らかにいまでも初級状態。
今では、自分のところの生徒さんの、後からピアノを始めた生徒さんや、ちょっと上手な小学1年生にも、実力的には完璧に追いぬかれているのだが、出場生徒さんの本人も、お父さんも、そんなことになっているとは、全く感づいていない様子。

結局、コンクール曲に手を付けて1ヶ月たったくらいで、1曲は何とか譜読み程度にはなったが、1曲は全くといっていいほど進まず、音を並べる状態にもなっていない・・・予想はしていたが、まさかここまでとは・・・さすがに、今回は出場しないのではないだろうか・・・そう思い始めた、4月の上旬。
昨年の今頃は、発表会の選曲で、
「あの生徒さんには、この曲か、この曲を。あとは弾く人は決まっていないが、この曲とこの曲は入れたい」
というのが、4,5曲は決まっていたと思う。
自分のスタイルとしては、まずは大きい曲を弾く生徒さんの候補曲をいくつか考えて、弾いたことがない曲であれば、譜読み程度には弾いて体感しておき、それから調査票を配って・・・という流れ。

今年も、入れたい曲もあるし、弾いたことがない曲はいくつかの曲は譜読みをしたりして、少しずつ候補曲も揃えたいが、まだ3曲ほど・・・少しペースが遅いかもしれないが、昨年と同様に(それ以上に?)、コンクール出場生徒さんで大苦戦している(これはまた後ほどの記事で・・・)ので、頭の中が回りきっていないのかもしれない。

そこで、発表会のソロ曲は、大きめの曲は一応3曲ほど候補として考えたので、それ以外の曲はまた随時考えていくことにして、先に連弾をいくつか考えようと思ったが先週くらい。
連弾では、曲を先に決めて、そこに生徒さん2人を当てはめる場合と、逆に生徒さんのペアを考えて決定してから、曲を決める場合もあるが、曲を先に決めておけば後が楽だろうと思い、曲の候補をいくつか考える。

大きめの連弾曲は・・・やはりというか、自分が好きでもあるので、ブラームスのハンガリーから選びたい。
過去2年で使っていない番号、そして演奏効果ということを考えると、2番か4番が有力な候補となりそうだ。

中級程度の連弾を、できれば2組用意したいが、モシュコフスキ、シューベルト、モーツァルト、フォーレ・・・少し定番気味ではあるが、選択肢は結構広い。
おそらく、1曲はシューベルトということにして、あと1曲は、有名クラシックのアレンジ物か、それとも邦人作品にするのかで、迷っている。

初中級連弾は何組になるかわからないが、候補曲は5つくらい用意しておいたほうが良いだろう。
ディアベリやギロックなどには、オリジナルの連弾曲はたくさんあるが、このレヴェルだと市販の連弾の楽譜も、アレンジ物が多いので、それらをいくつかは活用することになりそうだ。
1曲は、邦人作品でほぼ決定。あとは、アレンジ物ではベートーヴェンやモーツァルトなどが選択肢に入ってきそうだが、このレヴェルの連弾曲をもう少し研究する必要がありそうだ。

初級連弾曲も何組になるのかわからないが、同じく候補曲は多めに。
とにかく、わかりやすいメロディーで生徒さんが楽しめる連弾である必要があるので、毎年いろいろ長期間かけて考えているが、今年も1曲くらいはモリス編曲でやろうと思っている・・・。

ということで、1週間ほどかけて、連弾曲の候補は結構出揃ってきたので、あともう少し考えて、候補曲を増やしておく作戦。
曲が決まれば、あとはペアの構想を練っていくだけ・・・これがまた結構難しいが・・・
昨年、出場生徒さんとペアを組んだ(組まされた?)ココさんは、きっと今年は組みたくないだろなぁ・・・
1つ前に、初中級から中級手前くらいの生徒さんを、教本やレッスンの内容を思い切って変更して、なんとか底上げをしようとやっている最中と書いたが、それよりも少し上の中級の層の何人かの生徒さんも、当然ながら底力をつけてもらいたい。

普段から、バッハをしっかり継続してやっていくことは大事なので、それはいつもとあまり変わりないが、このところ少し意識的にやっているのが、古典派からロマン派の初期くらいまでの作品を、しっかりと仕上げてもらうこと。
具体的には、ソナチネアルバムで弾いていないソナチネやソナタを弾いてもらって、短期間で着実に仕上げてもらうが、もう一度ソナタ形式などを学んで再確認、テクニックの大事なところの弾き方も身につけたり再確認。
そしてシンプルだからこそ、音のバランスなどもかなり気をつけるように・・・。

やはり、こうした古典作品のソナチネなどを弾いた上で、モーツァルトのあまり難しくないソナタ、ベートーヴェンのあまり難しくないソナタを、質良く仕上げられるようになってくれればと思っているが、この段階の生徒さんは、これはこれでなかなか難しさもあり、生徒さんによっては、数年間中級レヴェルから抜け出せない場合も・・・(本当は実力に大差があるが、「僅差」だと思ってプリさんに対抗意識を持っているセコさんが、このケースに当てはまる・・・)。

この段階を、意外にもあっさりと通り抜けられる生徒さんもいて、例えば、ソナチネアルバムを弾いていた段階から、ベートーヴェンのソナタ1番全楽章や、「悲愴」全楽章までくらいに辿りつくのに、期間がとても短い生徒さんも、中にはいる(要するに、プリさん)。

しかし、多くの生徒さんの場合は、この段階が結構長い。
そうした、中級の期間が長い生徒さんは、曲の難易度は上げない気持ちはあるので、実力はまだまだだが、中級プラスくらいの曲に手を出しては、あまり良くない仕上がりに・・・といったことを繰り返すことになるが、それはやはりあまり好ましいことではないだろうから、古典作品で基礎がためといった作戦。

でも、それだけだと、生徒さんのモチベーションが下がってしまう場合もあるので、時には本人希望のちょっとだけ大きめだったり、少しだけ難しい曲も混ぜながら・・・このあたりの選曲のバランスなども、結構難しい作業だったりするが、この期間をうまく乗り越えて、モーツァルトのソナタをきれいに弾けたり、メンデルスゾーンの無言歌集をいい趣味で弾けたり、シューベルトの即興曲を素晴らしい流れで弾けたり・・・そんな生徒さんに育って欲しい・・・。
新しい年度でもあるし、最近、行くづまり感を感じる生徒さんにとっては、教本類を含めて、レッスン内容を全面的に見直しをするいい機会なもかもしれない・・・

そう思ったのが、先月のはじめくらい。
例えば、
「今年は、あの某巨大組織のコンクールへ出場をどうしようか・・・」
と、迷っているような生徒さん(出場生徒さんではありません、念のため。出場生徒さんは、迷ってはいないと思う・・・)や、教本類の進み方が停滞気味の生徒さんの数人のレッスン内容を、大幅に変更してみることにした。

レッスン内容の大幅変更の生徒さんは、3年生~5年生。
これまでにも既に何度か書いているが、自分のところの生徒さんのこの年代は、この1年ちょっとくらい実力の伸びが停滞気味であり、これより少し上の年代には実力で大きく引き離され、しかもこれより下の年代には追いつかれそう、または人によっては追いぬかれている・・・。

こうした状態について、2ヶ月くらい程前まで、自分は、どうにか急速に実力を向上させて、この年代の数人のレヴェルを、初中級から中級手前くらいの曲を弾ける程度まで上げたいと思っていた。

だが、この年代の数人は、少し大きめの曲を弾かせたら、それをきっかけに実力がジャンプアップしたり、課題を多くだしたら、それを何とかやってくるようなタイプ生徒さんではなく、皆、シンプルな教本を、通常よりもやや遅い程度ではあるが着実に進ませるが、ちょっと難しい曲になるとかなり停滞するタイプ・・・。
なので、あるテクニック本の終盤で、皆同じように停滞するし、ある教本の同じ曲で、同じように停滞気味に・・・。

そこで、短期間で急速に実力をつけさせて、今年に発表会までには、なんとかそれらしい曲を・・・という考えは、一旦忘れることにして、当分の間は、実力の底上げを徹底・・・つまりは、基に戻るレッスンに近いことをすることにした。

まず、テクニック本は、1巻から2巻へは行かずに、全くの別シリーズのテクニック本に入ることした。
やや簡単な本だが、今は数を弾かせることも大事であり、またスケールの弾き方の基本は徹底できる本になっているので、レッスンでもここは時間をかけている。
また、大きめの曲や、リズムなどが難しい曲を弾かせることも、一旦休止して、シンプル教本の延長上から外れていない曲を弾いて、尚且つ仕上げレヴェルを上げることも目指す。

さらに、レッスン時間内で、初見を大幅に増やすことにした。
生徒さんによっては、5曲、6曲、時間があればもっとやるが、とにかく簡単な初見で、新しい曲への抵抗感を少なくすることが目的だが、拍子や調号などの基本的なことを毎回のようにしつこいくらいに確認することもやっている。

ひとりの生徒さんについては、この数週間でかなり効果はあったようで、今のところ教本やテクニックの本の新しい課題を、不完全な譜読みでやってくることはなくなり、弾き方も自体も少しずつではあるが改善されてきたようだ。

小学1年生の数名の実力の伸びは急速であり、この3年生~5年生の年代は、単純に演奏力のみで判断した場合には、厳しい状態であり、それは今年の発表会では、誰の耳にもわかるくらいだと思う。
だが、ここはあせらずに、じっくり底上げをして・・・そのうち、ぐぐぐ~んと、この年代も伸びることを期待しつつ・・・
日常のレッスンで、
「ここのクレッシェンドから、この部分でフォルテになり、ではこの次は同じパターンの繰り返しだから、どのように弾いたら良いのかというと・・・」
などと説明していると、時々、白髪爺さんを思い出す。

白髪爺さんネタ(?)は、久しぶりかもしれないので、少しおさらいすると、レッスンでの主要な曲目は、バッハとベートーヴェン。
他にもエチュード系はやらされたが、基本的に年間を通じて弾く作曲家はそれだけ(当時同じく習っていた生徒仲間によると、モーツァルトは結構やるらしかった)。

バッハは装飾音符の入れ方などには全然うるさく無かったが、楽曲の基本構成から外れている演奏や、3声や4声の曲での声部の不明瞭な弾き分けなどには、徹底的にうるさかった。
これはベートーヴェンのソナタでも同じで、構成感に乏しい演奏をしたり、フレーズ感の弾き方が微妙に違っていたりすることには厳しかったと記憶している。
さらに、デュナーミクについても、緊張感のあるところでのフォルテ、収まるところで少しおとし気味にするところなどは、徹底していたと思う。

つまり、演奏力そのものも当然求められているレッスンなのだが、楽譜を深く読んだうえで弾いているのかを、毎回確認されているかのような内容だった。
だから、新しい曲を弾く時も、その曲の第1回レッスンまでには、自分も数種類の楽譜を参考にすることが当然になり、音だけを読み込むのではなく、あまり弾けていないとしても、ある程度は楽曲の全体像を把握しておくこと、演奏の出来上がりのイメージを確立する習慣が、できてきたと思う。

そう書くと、分析(アナリーゼ)について、白髪爺さんから何か質問されるのかと思われるかもしれないが、そういった質問はほとんどなかった。
しかも、ある日のレッスンで、ベートーヴェンのソナタをやっていた時に、
「演奏と、無関係になってしまうような分析はいらない」
とも言っていたのを覚えている・・・。

自分は、今でも子どもの頃からの習慣が抜けきれずに、自身が演奏会などで弾く曲に関しては、基本的には感覚を最優先に貫く派(?)であると思う。
だが、レッスンで生徒さんの指導では、楽譜の読みから演奏を作り上げ、さらにその先の段階にまで持っていく過程は大事にしたいので、時には説明に時間をかなりかけることもある。
ただし、分析だけが独り歩きするような説明ではなく、演奏につながるような内容で・・・これは、自分も大事だと思っている。
少し前の「改革」の記事にで書いた、「ご家庭での音楽を聴く環境」というのは、ピアノ歴が長くなればなってくるほど、教本が進めば進むほど、次第に上達してくるほど、実は演奏の質の大きく影響のしているだろう。
それは、以前からそう思っていたが、最近は特にそのように感じる。

例えば、スタッカートで、左手の和音の伴奏系で、四分音符が連続する曲を、初級の生徒さんが弾いている。
横で実演で弾いて聴かせると、多くの生徒さんは、なんとか真似をしながら、スタッカートでリズムをきざむ弾き方が少しずつできてきて、一応それらしくなる。

しかし、それは1週間後には、ちゃんと出来ている生徒さんもいれば、完全に元に戻っていて、ベタベタとしたような鍵盤を押し付けるような四分音符になっている生徒さんもいたり・・・
これは、その1回のレッスンで感じたことを、大きな刺激として脳に入ったかどうか、そしてそれを家でイメージしながら練習したのか、ということと関係していると思うが、普通は1回の実演を見たり聴いたりしただけでは、なかなか上手くはいかないもの。

だから、たくさん音楽を聴いて、いろいろな音楽のリズム感、メロディーの流れ、和声のバランスなどの刺激を、脳にたくさん入れて欲しい。
そうすることによって、レッスンで指導されたことが、練習で身につけることの速さ、確実さはより一層増してくるし、そこからさらに伸びてくる。
そして、最初に書いたように、上達すればするほど、たくさん音楽を聴いて感じているのかが、演奏の質に、明確な差となって表れてくるように思う・・。

わかりやすい例は、他にもたくさん。
例えば、ある生徒さんは、教本の曲を弾く時に、どんな曲を弾いても、だら~っと、ものすごく遅いテンポで弾く。
いや、遅いテンポというよりも、のそ~っと地をはうような感じの演奏で、テンポ感がない。
レッスン中に、横で実演を何度を聴かせたり、手拍子で誘導したりを根気強くやると、一応はテンポ感ができてきて、生徒さんも感覚をつかんだのか、それらしい演奏になってくる。
ところが、次週は仕上げと思い、1週間待ってみると・・・元に戻ったとは言わないが、やはり、どこかのそ~っとしたような重たい演奏になっている。
この生徒さんは、残念ながら昨年の発表会でも、あれだけ根気強く仕上げたつもりが、何と本番ものそ~っとした演奏になってしまった・・。

これも、日頃から音楽をもっと聴くことが、最も確実な解決方法だろう。
生演奏に行ける機会は現実的に少ないだろうから、録音物を少し聴くことから始めて欲しい。
送り迎えの車の中で何か聴くとか、電車の中でも何か聴くとか、家で勉強中にちょっとCDをかけるとか・・・

声部を聴きとれなんて、難しいことを言っているわけではなく、音楽を感じる心の芽を、少しでも育てて欲しいわけだが・・・これって、保護者さんが音楽に興味が無いと、現実的にはかなり難しいのかもしれない・・・。
出場シリーズの2回目を・・・


コンクールに出場するのであれば、
「お父さんが言っているから、出る」
というような消極的な姿勢ではなく、出場生徒さん本人の意志としての出場、そして出場するからには積極的に選曲に関わり、練習のおおよその計画をたてて、しっかり決めた量を最低限練習して、レッスンで指摘されたことを毎日の練習に活かす・・・
そうした当然であることを、もっと意識として持ってもらうことが、今年は必須だろう。

まずは、そこから正していく(?)ことにして、このコンクールで選曲をする時の方法などの、基本的なことから、もう一度説明。
こんなことは、課題曲の要項や主催者のウェブサイトを見れば小学生でも理解できるはずのことなのだが、少し詳しく説明して、コンクールへの意識を高めるようにしていく。

この某巨大組織コンは、4期の時代から1曲ずつ選曲で、そのうちの2つの時代の曲を地区予選(近現代は必ず弾く)、あとの2つの時代の曲を地区本選で弾く、となっている。
だから、本来は3月の時点で、4曲とも決めてしまって楽譜を準備して、2曲を譜読み開始、あとの2曲も、少し期間を置いてから譜読みを1曲ずつでも開始していくことが必要。

だが、昨年はそんな余裕は全くなく・・・いや、出るだけで精一杯だったので、地区本選は全然構想には無かったのだが、今年はそんなことではなく、やるからには、
「地区予選を通過するぞ!だから譜読みは、1曲でも形になったら、残りの2曲にも少しずつ手をつけていく!」
といった覚悟(?)を、持ってもらいたい。

この話を出場生徒さん親子にしてみると、案の定、(地区予選通過を考えての4曲譜読みなんて無理・・・)といった表情の半笑い的な顔を、親子ともにしていていたが、自分は真顔を崩さずに、コンクールとはそういうものだということを強調してみた。

そして、具体的な選曲を、まずは3曲決めて、そのうち2曲を練習することに。
バロックはすぐに決定。
クラシックは保留。
ロマンもすぐに決定。
近現代は・・・出場生徒さんもかなり迷い、まずは2曲に絞る。
そこからさらに迷っていたが・・・自分は、ここで、ある助言をした。
「君の力で譜読みができて、弾ける曲を選ぶように」

そう言ってあげたら、やはり少しは譜読みが楽な方を選んだが、楽とは言っても、出場生徒さんの実力では、きっと1週では、取りあえずはゆっくりでも最後まで読めてくる、なんてことは無いだろう曲。

さあ、とにかく曲は決まったのだから、すぐにでも練習を開始して、どんどん読んでいくことが大事。
さて、1週、2週くらいで、どれくらい形らしきものにできるのか・・・というのが、3月の上旬の話。
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