• 09<<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >>11
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
その作曲家が生きていた国や地域の時代背景、文化を、もっとよく知って、理解することが、とても大事だと・・・

と、強調する風潮が、とても強く、最近思うに、少し強すぎなのではないかと。

確かに当時に時代的背景、政治、文化など、多く事柄が作曲家に影響を与えていただろうし、大作曲家も一個人なのだから、普通に生活があり、そうしたなかで音楽を生み出していたので、そうした背景をよく理解したほうが、と考え方もあると思う。

・シューマンは文学をこよなく愛していて、自らもたくさん執筆する人だったから、音楽の中にも文学の要素が盛りだくさん・・・

・ショパンはフランスで活躍したが、故郷のポーランドをいつも思っていて、ポーランドの民族舞踊の要素を取り入れていたので、マズルカとはどんな踊りなのか、ポロネーズはどんなリズムなのか・・・

たしかにそうだろう。
だが、ちょっとまって欲しい。
シューマンが好きだった文学を読まないと、シューマンは弾けないのか、ポーランドで昔の人が踊っていたとされるマズルカを踊れないと、ショパンは弾けないのか。

そんなこともないだろう。
シューマンが文学に影響を受けたり、文学に出てくる登場人物の要素を曲中に盛り込んだとしても、それは演奏とは直結はしないだろうし、ショパンだって若いころにポーランドを離れていて、本当に民族舞踊に詳しかったのかは、よくわかっていない部分も多い。

それに、どんなに文献を読んだりてしても、当時のシューマンやショパンの考えていたことなど、詳しくわかるはずはないし、逆に表面的に同時の文化をとらえて、変な誤解をしてしまう可能性だってあるだろう。

例えば逆の立場に置き換えたら・・・
自分も、小さなピアノ曲くらいはつくったりもするが、それがどこかの国で出版されて、広まったとする。
その時に、そのどこかの国のピアノ指導者などが、

「このモリスって作曲家は、日本人なので、演奏するにあたっては、日本の文化をよく知ることが大事です。
日本の文化は、知ってますか?
フジヤマ、カブキ、サムライ、ゲイシャ、ワビサビ、ゼン、ジンジャ・・・これについても、勉強しましょう」

なんて、話になっていたら・・・笑ってしまう。
自分モリスのつくるピアノ曲は、侍も歌舞伎も芸者などとも全く関係が無いから、そんな知識を盛り込んで演奏してもらう必要なんて、全くない。

そう、作曲なのだから、必要なことは楽譜の中に、基本、全部入れたわけで、それを譜読みして、実際に演奏して感じたままに弾いてくれれば、それでいい。

この原点を、ちょっと忘れてしまったりは、していないだろうか・・・
スポンサーサイト
情報がたくさんあふれている現象は、音楽でもピアノでも同様で、ネットはもちろん、月刊のピアノ雑誌は数種類あるし、某ピアノ組織などの機関紙もあるし、楽器店なので無料で配られている情報誌や小冊子なんてものもある。

さらには各種の講習会やセミナーなどもたくさんあるが、これらは主に指導者向けだとしても、参加したり聴講しようと思えば一般の方も申し込みができる場合も多い。

さて、そんな情報量の多いなか、少し気になる傾向・・・と言ったらいいのだろうか。
「その作曲家の、生きていた国の時代背景、文化などをもっとたくさん知るべき」
という論調が、かなり強まっているようで・・

まあ、それはそうだろうと思う反面、これはどうなのだろうと、いつも思ってしまう。
ベートーヴェンの生きた時代に、ピアノの音域はまだ現在のように広くは無かったから、作品で使われている音域は限られているし、現代のような1000人、2000人という規模の大ホールでピアノ独奏をするという習慣もなかったので、一部の曲を除いては、ソナタも意外にもパワフルな曲ばかりというほどでもない・・

そういったことは、ある程度知っていた方がいいだろうし、実際に曲を弾いてみて実感、確認もできることだと思う。

だが、例えば、
「このソナタはベートーヴェンが当時愛読していた〇〇という詩集に影響されて作曲された、と言われている」
というようなことだと、どうだろうか。
しかも、そんな確かな記述が、楽譜のどこにも見当たらない場合・・

これに似た事情は、他にもよくある。
「チャイコフスキーを弾くなら、ロシア文学をしっかり読んで・・・」
「印象派の絵をよく鑑賞してから・・」
「この時代の作曲家と同時代の日本の文化もよく知りましょう・・」

など、いろいろな記述をよくみる・・・

が、ちょっと待て!と言いたくなることも多い・・・
これっていったい・・・
(おそらくつづく)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。