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今回のピアノ選び2015では、実は選択肢には入らなかったのだが、何度か出会う機会もあったので、ヤマハSシリーズを取り上げる。
ヤマハ YAMAHA もピアノはいくつかのシリーズを作っていて、かつてはGシリーズなんてのもあったが現行品で一般に発売されているのはCシリーズとSシリーズ(他には、最高級シリーズと銘打っているCFシリーズがある)。

SシリーズはCシリーズよりは上級モデルという位置づけらしいのだが、最初に言ってしまうと、自分は実は子どもの頃からSシリーズに対して、上位機種という印象が全然無かった。
習いに行っていた当時の指導者がSシリーズを弾かせてくれることもあったのだが、どうも音が硬くて、タッチも不揃いであったので、あまり良い印象が無いのだ。

しかし、これは今にして思えば、Sシリーズというピアノ自体の良し悪しではなく、調律や整調など、調律師の手の入れ方の問題だったのではないかと思う。
おそらくきちんと手を入れれば、Cシリーズとの明確な差が弾いて実感できるほどに良いピアノだったのかもしれないが、今となっては、そのピアノについてはもう確かめることはできない・・・

さて、Sシリーズのピアノにはそれからも店で新品を弾く機会もあり、さらには公共の練習室でもSシリーズに出会う機会もあり、その印象も少しずつ変化することになる。
新品で特に近くにCシリーズが並んでいる場合だと、確かに音に違いがあり、Sシリーズの方が幾分引き締まった響きをしているように思う。
これは公共の練習室である程度弾きこまれたであろうSシリーズを弾いてもそのような印象を受けるし、音の輪郭がぼやけてしまうようなことはない。
ただ、音が響いているのかというと・・・
響きと一口に言ってもいろいろあるが、凛とした響きのピアノもいいし、広がっている響きのピアノもいいが、Sシリーズはそういう意味ではもう半歩物足りない・・・。
タッチ感は素直で癖は無いので弾きやすいと思うが、欲を言えば弱音コントロールの際の微細要求には、あと一歩のように思う・・・。

これは現在、似たような価格帯、またはそれよりわずかに下の価格帯に、これまで紹介したピアノ達がいろいろと種類があることを考えると、少し厳しい位置づけになってしまうかもしれない・・・。
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ホフマン W.HOFFMANN は、今ではベヒシュタインの第3ブランドという位置づけであり、ベヒシュタインがつくるグランドピアノでは最も低価格帯なグランドピアノのシリーズ。
低価格とは言っても、それはベヒシュタイン C.BECHSTEIN(マイスターピース) や、第2ブランドのBECHSTEIN(プレミアム)に比べてもことであり、ホフマンも並みのグランドピアノよりは高価ではある。

しかし、弾いてみるとその値段設定を、感覚としてはお買い得と感じるかもしれない。
音は、深みがあるようなタイプでもないのだが、クリアーな印象で通りが良く、派手に鳴るということもないが、それなりに華麗さも持ち合わせている。
たぶん、音づくりの方向性としては、ベヒシュタイングループの音の伝統を少しは残しつつも、やはり現代のピアノに求められるキラキラとしたような要素も取り入れるような音や、ある程度のパワーも目指しているのではないだろうか。

タッチ感は、予想していたよりも重すぎることもなく、軽すぎることもなく、ニュートラルな印象で、これはもしかしたら、ベヒシュタイン第2ブランドよりも弾きやすいと感じる方もいるかもしれない。
タッチの印象は音にかなり影響されるので、設置場所やピアノの調整具合によっても当然かなり違ってくるが、おそらく一般的に好まれそうな自然体なタッチ感。

1つ気になる点をあげれば、弾いたのは新品の現代のホフマンであり、このベヒシュタイングループのホフマンになってからの数年~10年使用されたピアノには、まだ出会ったこと無いので、経年変化は全然わからない。
数年弾き込めば当然ながらとても鳴りの良い状態になる・・・とは思うが、このあたりが確認しにくいところ。

さて、このホフマンのグランドピアノはチェコのベヒシュタインヨーロッパ工場でつくられている・・・と、されているが、実際のところはいくつかの情報にあるように、大部分をアジアでつくってからチェコの工場で完成させているようである。
このあたりのことを、ベヒシュタインの輸入元はブランドイメージの維持という意味からか、詳しい説明を省いているようだ。
まあ、ピアノの質が良ければ、アジアでつくろうがヨーロッパでつくろうが、日本でつくろうが、特に問題は無いだろうとは思うが、中国やインドネシアで製造していると明確にするメーカーも多くなってきているので、今後は生産地の表示の明確さは必要だろう。
ボストン Boston はピアノ弾きのあいだでは、今では知名度のあるピアノと言えそうだ。
簡単に言うと、設計はスタインウェイで、その設計どおりの日本のカワイが製造しているピアノで、スタインウェイの第2ブランドという位置づけ。

ボストンを弾かれた方ならおわかりだろうか、スタインウェイの第2ブランドと言っても、音はスタインウェイには全然似ていない(別に悪い意味ではなく)。
スタインウェイがスコーン~と通るような、ホールの隅々にまで響きわたる、いい意味での金属的な響きを出すのに対し、ボストンにはそういうものはあまり感じれず・・・クリアとか、透明感というのとも少し違い、暖かみのある音と言ったらいいだろうか。

つまり、スタインウェイの廉価版(と言っても、ボストンは結構な値段だが)を想像していて弾くと、
「あれ・・・なんか想像していた音と違うな・・・」
などと思ってしまうかもしれないが、スタインウェイということを忘れて、ボストンというピアノそのものだと思って少し弾いていると、次第に真価を感じられるかもしれない。

そして、普通の家の室内ということを考えると、派手すぎないボストンの音は好みの方も結構いるだろう。
製造から10年以上経過したボストンを弾くこともあったが、渋さが感じられる音で面白いし、変にペンペンとしたような音がでることもないので、これは魅力だろう。

ただ、音にもう少し「芯」があると尚いいのに・・・と思うこともある。
大きめのショールームで、新品の180センチくらいのよく調整されているだろうボストンを弾いた時に、
「あともう一歩」
というような印象を受けたのは、そういうところなのかもしれない。
ザウターをご存知の方は、最近では以前よりは多いだろうか。

ドイツのメーカーというと、スタインウェイやベヒシュタインなどがすぐに思い浮かぶと思うが、ザウターは歴史的にはそれらのメーカーにも全く引けをとらない老舗。
しかも、ピアノの個性という意味では、ザウターはかなりの個性派ピアノではないだろうか。

と、その前に、例えば、こんな記述を見かけることがある・・・
「ヨーロッパのピアノは、それぞれのブランドの個性があり・・・」
というようなもので、よく輸入ピアノを専門、または輸入ピアノを主力商品として扱っているピアノ店のサイトやパンフレット、チラシ等でよく見かける表現であり、つまりは、ヨーロッパピアノの方が、日本ピアノよりも優れていて、なおかつ個性もあると言いたいのだろう。

売り手の論理というか、宣伝文句としてはいいと思うし、一瞬誰でも納得してしまいそうな表現だが、これは全面的に納得というわけにもいかない。
ヨーローッパピアノと一口で言っても、グランドピアノだって中級機種以下は、だいたいがアジアで製造していて、ほとんど同じ製品が、ブランド名だけが違うなんてことも、今では珍しく無くなってしまった。

そこまではいかなくても、半分以上をアジア製造で、あとはヨーロッパに運んで残りを組み立てて完成なんてのも、当然となった現代では、ドイツ製、チェコ製なんて言われても、実体はよくわからない・・・
さらには、ハンマーや弦なども、似たような部品を使っていたりして、タッチ感も音も、弾いてみると、実は個性と呼ぶにはほど遠かったりもする・・・

それでも、ピアノづくりの思想、設計、最終的な調整まで、そのピアノメーカーの意志がしっかりあるのであれば、アジアでつくっていても良い物は良いだろうし、問題ないとは思うが、このあたりは買う側はよく調べる必要がある・・・

さて、ザウターだが、グランドピアノは新品もショールームで何度か、そしてある程度年代の経ったものもミニホールで弾いたことがある。
新品のザウターだが、まず何と言っても独特のタッチ感が印象的。
これは、必ずしも弾きやすいとか、コントロールしやすいとかいうタイプのタッチ感ではなく、初めて弾く人なら、少しとまどうようなタッチ感。
この独特のタッチ感は、少し弾いていると癖になるというか、好きになる人と、そうでない人に分かれそうだ。
音は、分離感がよくて一本筋の通っている感じで、明るめではあるがキンキンとした派手さはないので、聴きやすい。

年代を経たザウターは、さすがにかなり落ち着いた音色ではあるが、枯れているというような音ではなく好印象。
数十年使い込んでも、このような状態であるのであれば、これはいいかもしれない。

ちなみに、ザウターはアップライトピアノのラインナップも充実していて、こちらも「カクン」というような、タッチ感が面白いのだが、好みは分かれそう。
音は、背がそれほど高くないアップライトでも、薄っぺらいようなペンペンとした音になるようなことはないので、ある程度予算はあるが、アップライトピアノを置きたいという人には、有力な選択肢だと思う。
現在使っているピアノは、音の傾向としては、一筋に通った音でもあり透明感もあるし鳴らすこともできるが、派手だったり華麗といったような傾向ではなく、言ってみれば現代のピアノの流行の音からは、少し離れているかもしれない。
また、タッチ感もどちかというと少し重めでしっかりとしていて、これも現代のピアノの傾向というか、流行からは少し遠い。

これは買った当時に完全に自分の好みで選んだピアノであるし、今でもこれはとても気に入っているピアノである。
しかも、いろいろなピアノのショールームやお店、公共のホールやミニホール、練習室などでいろいろなピアノに出会ったいるが、それでもとてもよく調整された自分のピアノは、それらの一流ピアノと遜色無い質の音を出してくれていると、思っている。

さて・・・では、このピアノの隣に置くのであれば、いったいどんなピアノがいいのだろうか・・・
考え方の方向性は、いくつかあるかもしれないが、自分ひとりが弾くのではなく、「生徒さんのレッスン」という仕事ということを考えると、いまあるピアノと、明らかに傾向の異なるピアノを横に置いて、その両方の違いと楽しみたいと思う。

つまり、音は透明感もありつつも、いくらか華やかさがあり、重厚感やパワーも出せるといいし、タッチ感はどちらかというと軽快な弾きやすさ・・・というような傾向のピアノであって欲しい。

そのようなことを具体的思ったのは昨年の夏くらいからだったが、もう1台のピアノ候補という意味でのお店やショールーム周りというのは、もうこの6,7年くらいは関東を中心にかなり回った。
さらに、ショールームなどで出会うピアノは、当然ながら新品でよく調整された状態のものが多いので、経年変化がわかりにくいということも考えて、公共施設などで出会うピアノについても、弾く機会があるたびにチェックをするようにしてきたが・・・
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