人前での演奏が特に無い時期でも、少しの刺激やピアノのモチベーションアップにもつながればとやった会だっが、当日の感想はお互いに
「良かったです・・・」
といった感じだったので、感想はそれぞれのレッスン時に個別に聞くことにした。
Gさん :
Gさん自身の演奏については、
「少し緊張していたので、しっとりの部分で少し拍子がずれそうになっていたし、高速で盛り上げるところのアルペジオに勢いが少しなかった。
連弾は、初めての組み合わせにしては、まあ上手く合っていたように思う」
といった感想。
Fさんの演奏については、
「まあ結構良かったけど、ちょっと落ち着かない感じのような・・」
という印象らしい。
Gさんは、元々、あまり口数は多くないタイプなのだが、自身に演奏についてはわかっているようだし、Fさんの演奏についてもよく聴けていると思う。
Fさん :
Fさん自身の演奏については、
「家ではもう少しちゃんと弾けていたけれど、ちょっと緊張して、上手く弾けなかった。
でも、まああんな感じでOKだと思うけど。
連弾は、よく合っていたと思う」
Gさんの演奏については、
「上手だった。あの曲かっこいいよね。
確か、持っている曲集にも入っているから、弾きたいなぁ」
といった感想。
Fさんは、普段からよく話すタイプで、実際にはもっと話していたが、長いので多少省略。
面白いのは、話を聞いていると、それがそのままGさん、Fさんの実力の違いでもあること。
Gさんは自身の実力をある程度わかっていて、過大評価していないので、良くなかったところもよく把握しているし、良く出来たところや全体としてどうだったのかもわかっていて、数字にしてみると、普段は90点の演奏だが、練習会では85点になったしまったことを、理解している。
また、Fさんの演奏の良いところも認めている。
Fさんは、「緊張して良くなかっただけで、本当はもっと弾ける」という考えが以前からあり、今回もそのような感想だったが、実際には普段演奏も、練習会の演奏も、それほど大きな違いは無い。
つまり、本当は普段は70点の演奏が、68点になったくらいだったのだが、これを「いつもは80点の出来なのに、65点の出来になってしまった。だけど本当の実力は82点だし」といった考えなのだろう。
また、Gさんを上手だと言いながらも、同じ曲をすぐに弾けると思っているところも・・・
こうして2人の感想を個別に聞いてみると、全然タイプが違い、理解にも感じ方にも演奏にも、個性があった本当に面白い。
そして、教室内練習会の目的である「刺激を受けること」や「モチベーションアップ」といった効果は、多少なりともあったようだ。