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5月の下旬から、某巨大コンクールの各地区予選というのが開催されている。
もう30回以上の回を重ねているコンクールだから歴史もあり、しかし每年のように新鮮な曲目が課題曲に入っていたり、細かな変更点もあったりと、改良もされていることには感心する。

逆に、調べてみると、意外にも今年が第1回とか、第3回とか、最近はじまった歴史の浅いピアノのコンクールというのも、結構な数存在する。
もうこれだけの数のコンクールが存在しているのに、まだつくるのかという気がしないわけでもないが、新たに創設するという困難さを乗り越えてでも開催しようとする主催者には、きっと大きな志があるのだろう・・・

その志とは、どんなものだろうか。
すぐに思い浮かぶのは、これまでにないようなピアノのコンクールをつくりたい・・・つまりは、既存のコンクールに対する反発、とまではいかなくても、何かしらの不満などがあり、別物を作りたくなる気持ちだろうか。
不満とは、例えば、課題曲の選曲傾向だったり(課題曲か自由曲なのか、その組み合わせ等も含めて)、審査の基準だったり、というのが、一般的には考えられる。

他には、従来のコンクールへの不満というほではないが、たとえばもう少し地域密着型のピアノコンクールという趣旨を明確にしたものを立ちあげたいという思いを持って、コンクール創設というのもありそうだ。
さらには、国内のコンクールでありながら、もう少し海外と連携した企画を考えて、あたらにコンクールを作るというのも最近の傾向かもしれない。

または・・・コンクールの主催・運営組織の中軸として活躍したきた人物が、次第に思うようにいかなくなり、改革もうまくいかずに、こんなことならと、新しいコンクールをつくってしまう・・・なんてことも、あるのかもしれない・・・。

さて、こうした、第1回、2回といった新しいコンクールは、その後もしっかりと運営されて、5回、10回と歴史を刻んで行けるのだろうか・・・
おそらくは、数回で終わってしまうようなものも、たくさんあるのだろう。
例えば、以前に来年の開催予定が書かれていながらも、直前まで開催の要綱がはっきりせずに、ぎりぎりの告知だったコンクールも見かけたので、こうした不安定なコンクールは、その後の運営はあやしいだろう。

まあ、どんなコンクールにしても、出場者のことを一番に考えて欲しい。
高々と理念や理想を掲げていても、審査員にお偉い先生を招聘していても、運営がきちんとしていないものは、出場側から見ると、絶対に不安がある。
そういう意味では、数回観に行った某コンクールは、プログラムも無く、開始時間、終了時間の予定も明示されていないという不安的なもので、さらに審査員もたったの3名・・・
自分の生徒さんは、強い希望が無い限りは、このコンクールには出場は無いだろうと思った。
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