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一応は大曲を弾けているような人でも、テクニック的には限界が近くて際どい演奏になっていたり、手の使い方に無理があって不意に大きな音がでてしまうなどのミスもあるものだが、彼女の演奏にはそれが本当に見当たらない。
それほど素晴らしい手を持っていることは、当時から一部の人の間ではうわさになったいて、シューマンやラヴェルを弾いていた彼女は、鍵盤を自在に的確に弾きこなし、繊細な箇所でも絶妙な指の使い方をしていた。

これはかなり以前の話で、自分が白髪の爺さん教授に習っていた頃だ。彼女も同じく白髪爺さんに習っていた一人だったが、音楽的センスとその手の素晴らしさは、爺さんにいつも嫌味を言われていた自分とは大違いであった。
自分は他人の演奏はあまり気にしないが、彼女の特に手の素晴らしさについては注目していたので、白髪爺さんに聞いてみたことがあった。
爺さんは、
「ああ、彼女の手は、本当に素晴らしい。どのくらい凄いかわかるかモリス。一応専門的なレヴェルで勉強しているような人はたくさんいても、あの手くらいの人は実に少ないな。音高や音大の学生、そして講師や教授陣などにいっぱいピアノ弾きはいるが、だいたい1000人に一人くらいだよ、彼女の手は」
と。そして、
「彼女はこれまでに冗談半分で、他のピアノ弾き何人もに言われたそうだよ『試験前だけでいいから、その手を貸して』とね。あの手がどれくらい素晴らしいのかは、ある程度の実力が高いやつなら、よくわかるだろうから」
と言っていた。
一生懸命に一応専門的にピアノを弾いてきたレヴェルの人達の中でも、1000人に一人くらいしか持っていないと白髪爺さんに言わせるくらいの「彼女の手」。
しかし、彼女と直接話していろいろと聞くと「私は子供の頃から不器用なタイプだったように思う」とのこと。教則本や練習曲なども周りの生徒と比較すると進み方はあまり速い方では無かったらしく、彼女も不器用を克服しようと工夫をしながら練習を積み重ねた結果、あの手を得ることができたのだろう。
次回は彼女の練習方法を少し公開。
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
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