以前に書いてこともある内容と重複もしていると思うが、一応並べてみる。
モーツァルト・・校訂楽譜が手元になくても、何とか弾けることが多いので、原典版が1冊がまず必要か。
ヘンレ原典版かウィーン原典版あたりが普通では。自分はヘンレを使用。
参考校訂~バルトーク版。フレージングが独特だったりと、参考に使える校訂版。買うよりも、図書館や大学図書館などで見比べてみるといいかも。
ラヴェル・・デュランらサラベールなどのフランススの楽譜よりも、それを元にして校訂された楽譜が実用的。
おすすめ~(株)ショパンの中井正子校訂版。理由は下記記事のドビュッシーとほぼ同じ。
などが、自分が使いやすいと思っていたり、実際に使っている楽譜の一部。
もちろん譜面の見易さ、値段なども考慮することになるだろう。
楽譜を買う前には、習っている先生に聞いてみるのがいい。特におすすめが無いや、何度もいいと言われて迷った時に、これを参考程度に。
また、先生と違う楽譜を買って比較するのも一つの方法。
バッハと古典派とロマン派の場合、買う時に迷ったり目的の楽譜が店頭に無かった場合は、音楽之友社のウィーン原典版は、どの作曲家の場合も信頼度が高いと言われていて、無難な選択で大はずれが少ないように思う。
もちろん、これをダメだという人もいるが、他を買い足す場合でも持っていて損はない。
以下は他の日本版について少しだけ。
全音はダメだと決め付けている人もいるが、そうでもない。特に最近新たに見直しをして出版されたものや、外国出版者のもの日本版として出版されたものは、全音も質が高くて使える(ギロックやモシュコフスキー、カバレフスキー、バッハの一部など)。価格が安いのも魅力。
音楽之友社の標準版も、場合によっては使える。特に新しい標準版のシリーズはまだ数冊しかでていないが、質が高いと思う(ショパンエチュードやブルクミュラー25など)。
春秋社の井口校訂版のシリーズは、古い標準版に昔の井口氏の主観が入った校訂で、さすがに避けたいようにも・・・ただ、演奏がしやすい面はあるだろうか。
何度も言うが参考程度に。