この生徒さんにとっては、約1ヶ月の期間で、引き受けた伴奏譜そのままを弾くのは、少し厳しいように感じたので、
「微妙に異なるコード進行を、迷わないように同じようなコード進行は、同じ和音で統一。
和音で弾く流れの箇所も、単音でもそれほど物足りなくならないところは、単音に整理。
左手のベース音の進行が覚えやすいので、それを徹底」
などをしたのは、以前に述べたとおり。
これを徹底させた上で、さらに、
「楽譜を見ながら、ゆっくりと十分に余裕のある速さで弾いて、ミスをしているうちはテンポを決して上げないように。
少々大変な練習かもしれないが、これを2週間しっかりとやる」
という作業をしてもらった。
この方は、普段は、不完全な状態でも、少しテンポアップしたくなることが多いのだが、そうした気持ちを抑えて毎日練習するのは、少し大変だっただろう。
だが、この2週間で、格段に弾けるようなった。
生徒さん本人も、
「毎日、それほど長時間ではなくても、楽譜に集中してゆっくりと弾いていたら、かなり余裕がでてきました」
とのことで、どうやら期限には間に合いそうだ。
あとは、本番を想定して、ミスしやすい箇所の練習や、万が一止まりそうになった時の対処の仕方が大事になる。
今回の伴奏譜は右手にやや危ない箇所があるのだが、止まりそうになっても左手の伴奏形だけで何とかつないで弾くという作戦でいくことに決定。
通してうまく弾ける確率も上がってきたので、おそらく本番も大丈夫だろう。
伴奏の方も、いい感じに仕上がりそうな様子でよかったですね♪
その方にとってもいい機会になりますものね。
ついつい速く弾きたくなったりする気持ち、わかります。
どうしても熱中してしまうと速く弾きたくなるんですよね☆
大人の方が引き受けてくる伴奏というのは、指導する側も、結構プレッシャーがかかるというか、なんとかしなくてはいけない気持ちがあるものですが、どうにかうまくいきそうな感じです。
速く弾きたくなる気持ちは、あるものですよね。今回は、生徒さんもいつもの曲よりも、じっくりと練習したのが良かったみたいです。